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☃ 明烏夢泡雪 ☃

アメリカ大統領候補選も、どうやら帰趨が決まりそうな気配でして、民主ヒラリー共和トランプの一騎打ちとなりそうです。此れ、早くも「嫌われ者対決」と称されている様でして、言い得て妙とは此の事、僕、笑ってしまいました。ヒラリーは旧態依然とした金権政治家、かたやトランプは暴言王でしょう。はっけよいのこったのこった、結局どちらが勝っても、我が国への要求は際限が無い気がします。でもね、僕、トランプの様なご仁が台頭するって事は、アメリカ社会の歪みも、限界に来ているんだろうなァという気がします。だってね、彼の国の貧富の差って、中世の王様と奴隷の様になっているじゃありませんか。確か、ウォール街やホワイトハウスの1㌫の富裕層が、残り99㌫を支配している構図でしょ。そりゃね、レッド・ネック--肉体労働に従事して、首の処が日焼けしている事から此の名が付きました--と言われる貧困層が、トランプの暴言で憂さ晴らしをしているのも分かりますよ。やっぱり、新自由主義は大失敗だったと思いますし、共産主義も同様ですけれど、余りに行き過ぎた思考って、必ず破綻するものです。

我が国もね、生活保護家庭が、過去最多の163万4000世帯となりました。此の国の何処が先進国なのか、僕、愕然とする思いです。俗に、漫画は世を映す鏡と申しますけれど、今ね、其の生活保護を題材に取った作品が、話題を呼んでいます。さいきまこ先生の「神様の背中」「陽のあたる家」、柏木ハルコ先生の「健康で文化的な最低限度の生活」、僕は後者しか読んでいませんけれど、貧困という問題に、正面から真摯に取り組んだ漫画です。僕、幾度となく書いて来ましたけれど、今の日本は、チャンスすら貰えなくなっているんですね。どんなに貧しくとも、刻苦勉励すれば、末は博士か大臣か、教育のチャンスはなるべく平等に、というのが、此の国の美徳でした。でも、今では制服を買えない中学生が続出している状況でしょ。僕、此れは政治の責任と思いますよ~。其れなのに、我が国の偉大なる指導者で、全国民の尊敬の念を一身に浴びている、誰もが感謝の念を欠かさない、素晴らしくも素敵な大総理は、「消費税を8㌫に上げたら消費が冷え込み、景気が悪くなった」、そうぼやいているそうじゃありませんか。テメエこの野郎馬鹿野郎、今日のボクシング世界戦の主役、WBCバンタム級チャンピオン、山中の必殺の左ストレートの様に、思い切り利き腕のグーで殴るぞ!先の総理を褒め讃える文章は只の嫌味でして、僕、こんなに頭の悪い政治家を見たのは生まれて初めてですよ。実はこないだもね、日本一大きな党の、政治家の秘書の方から電話があり、いきなり急に会いたいと言われたんですよ。「15分後に伺いたい」って、あのねえ、こっちだって仕事がありますよ…。「今日は週明けの月曜日ですし、会議や来客や外出等、既に予定が決まっております。大変申し訳ありませんが、今日は無理です。明日なら時間が取れますが如何ですか。」と返事をしたんです。そしたらね、暫く粘った挙句、「分かりました。では15分後にまたお電話します。」と言って切れたんですね。月曜日の朝にお電話頂いて、その15分後に連絡しますと言われ、今日は金曜日、僕、ずうっとお待ちしていますよ~。

閑話休題、嫌な話はもうお終いにしましょう。さて、先日の拙ブログ、結構評判が良かった様で、色々とお声を掛けて頂きました。やっぱり愛こそが全てでありまして、僕、1つ書き忘れていました。♪ 好いたお方に わしゃ命でも なんの惜しかろ 露の身の 消えば恨みもなきものを たとえこの身は淡雪と ともに消ゆるといとわねど この世の名残に 今一度 逢いたい見たい ♪、此れ、新内節の「明烏夢泡雪」と言いまして、歌舞伎の演目でもあります。新内節とは、僕、大昔に亡母と聞いた事がありますけれど、浄瑠璃なんですね。三味線1つの弾き語り、匂い立つ様な日本情緒がたっぷり、切なくも哀しい女心を、嫋々と纏綿と歌い上げていまして、確か僕、聞いた当時は小学生だった筈ですが、意味も分からず貰い泣きした事を思い出します。其の女性達の成長を祈るのが、五人囃しの笛太鼓、昨日の雛祭りでありまして、平安或いは室町期の昔から、連綿と続いているそうです。いえね、男性の僕には無縁のお祭りではあるんですが、昔々、亡母と共に、浅草橋にある、雛人形で有名な、「人形の吉徳」に行った事があるんですよ。恐らく、端午の節句の五月人形、鎧兜でも買いに行ったんでしょうが、此の人形の吉徳さん、赤穂浪士が討ち入りした頃に創業した老舗中の老舗でありまして、当主は代々徳兵衛を名乗るんですね。其処には資料館があり、江戸期からの様々な人形を見せて貰い、誠に眼福でした。

月日は流れ幾星霜、僕もすっかり大人になりまして、都内には出張やプライベートで、年に数度訪れる様になりました。僕、幼い頃から、都内は山の手よりも下町が好きだったんですよね。我ながら不思議だなァと思っていたのですけれど、下町には、歴史が息づいており、其の街並みや発展の具合が、人工的なものでは無く、非常に自然発生的なんですよね。ですから、何時行ってもリラックス出来る訳で、伊達に歳は取らないもの、僕、二十年前に其れに気付きました。

と言いますのも、先の「人形の吉徳」さん、浅草橋にあるんですね。浅草橋は浅草の直ぐお隣なんですが、直ぐ近くにも合羽橋という街があります。共に問屋街でして、浅草の消費を支える街と言えましょう。さて、浅草は、やや高台にあり、都内では珍しく地盤が強固で地震に強い処でして、浅草寺もありましたから、門前町として自然と発展したんです。そして、天災に強い場所として、浅草には札差--米の仲買商ですね--が多く集まり、開業し、米の集積地となったと。日本は長い間、お米が経済の中心でした。謂わば、お米は金券の様な物でしたから、其れを守る為に警備員も必要となります。となると、浅草に人が集中する訳でして、自然と食べ物屋が出来、土産物屋が増え、遊郭が移って来て、人形浄瑠璃や歌舞伎の劇場も雨後の竹の子の様に賑わう、という按配です。となりますと、浅草を中心に、浅草橋や合羽橋に問屋があり、馬喰町には移動手段である馬があり、お侍さん達は御徒町に住まいを構え、劇場を支える人形遣い達は人形町に住み、蔵前には幕府の米を置く蔵があり、両国や柳橋には料亭と旅館が多く建ち、千束には芸者衆が集まり、という訳なんですね。あ、因みに、浅草と並ぶ上野は、歴代の将軍家の墓地がありましたから、其の門前町として栄えました。将軍家も墓参に来る訳ですから、お供の数も並大抵ではありません。だったら、道路も拡張しなければ、という訳で、上野広小路、という名が付き、其れが今でも地下鉄の駅の名前として残っている訳です。夫々の街ごとに、発展した理由があり、個性がはっきりしているんですね。僕、こういうフィールド・ワーク的なアプローチで歴史を教えた方が、子供達が食い付くでしょうし、喜んで調べたり勉強したりすると思いますよ。そして、下町には和洋中、安価で美味しい食べ物屋さんが沢山ありますけれど、そりゃそうですよね。昔から人々が集う場所ですし、生活の地でもありますから、妙な気取りは必要ありませんもんね。その手の気取ったお店は、やっぱりお武家や高級官僚が住む、山の手にあるというのも分かりますもん。道理で僕、下町を歩いていても、非常に自然体になれると言いますか、全く疲れないんですよ。其れがね、今では日本全国津々浦々、何処に行っても金太郎飴と申しますか、スターバックスにセブンイレブンに吉野家がある訳で、僕、そんなのちっとも面白くありませんよ~。

さてさて、週末は全国的にもお天気に恵まれない様ですけれど、上記の様な事を綴っていましたら、僕、何処かに行きたくなりましたよ~。皆様も、行楽に観劇にスポーツに、素敵な週末をお過ごし下さいね。それではまた来週、お会いしましょう(^_^)/~
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