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放浪記

志ろ山と さくら島かけ あなやさけ 正月虹の 立ちわたりけり、鹿児島の生んだ歌人、牧暁村の秀句ですけれど、それにしても、まるでハワイのキラウエアを思わせるかの様な、大きな噴火でしたねえ。噴煙は2200㍍もの高さまで上がった由、桜島周辺の方々、そして鹿児島県内の皆さん、どうか充分にお気を付け下さいね。悪い事は言いません、桜島から僅か50㌔の距離にある川内原発、 as soon as possible 、即刻停止すべきではないでしょうか。そして、その噴火の所為なのかなあ、地殻で火山が繋がっているのか、霧島連山も微震が続いている様ですし、台湾でも大地震があり、30名を超す貴重な人命が喪われました。謹んでご冥福をお祈り致します。台湾は、謂わずと知れた親日国であり、先の東北の震災の折にも、極めて多額の義捐金を送ってくれました。此の大地震、自分の国の事の様に胸が痛みますし、義を見てせざるは勇無き也、今度は日本が恩返しをする番でしょう。僕、お昼休みに早速募金をする心算ですし、当院でも何か出来ないか、後でO事務部長に聞いてみようっと。

僕、昨日は終日、割とのんびりと過ごしておりまして、「オデッセイ」「サンローラン」「ブラックスキャンダル」の映画のどれかを観ようと、心に決めていたんですよ。でも、最近また寒いでしょう。何時もの愛犬の散歩を済ませ、「少しだけお布団で暖まろう、あ~、やっぱり布団って良いな~。」なんて思っていたら、眠ってしまい、ハッと目覚めた時は、もう映画が始まる2分前、此処から映画館まではどんなに急いでも20分は掛かりますから、残念無念、諦めました。仕方が無いとTVをつけたら、北朝鮮がミサイルを発射していまして、憤慨しましたねえ。此れ、内政がちっとも上手く行っていない事を誤魔化し、仮想敵を造り国民の目を外に向ける、「動物農場」其のままの、独裁者の常套手段じゃありませんか。日本の主張すべき事は臆せず言い、断固たる姿勢を取れば、こんな恐喝紛いの行為は恐れるに足らずでありましょう。何れ自壊しますよ。

閑話休題、昨日は結構冷えたものですから、こりゃあ外には出ずに読書に限るなァと、シナモンやハーブが無いのが残念ですが、時折ホット・ウヰスキーなんぞを啜りながら、書や新聞に親しんでおりました。読売新聞でしたか、最近の若者の旅行事情について書かれていまして、僕が若い頃とは随分様変わりしたとか。先ず、海外に行こうとする若者の数自体が激減しているそうです。僕、バック・パッカーとまでは行きませんでしたが、折角の海外ですし、何でも見てやろう、全てを体感しようと、寸暇を惜しんで動き廻り、現地の食べものを積極的に口にしたものです。ところが今は、「其の地に行った」という事が大事らしく、2泊4日の弾丸ツアーでも良い、マクドナルドでご飯を済ませ、兎に角滞在したという、下手すれば記念写真だけあれば良いんですって…。でも、それじゃあ、修学旅行で京都の金閣寺を遠目に見た、其れとちっとも変らないじゃありませんか。驢馬が海外に行っても馬にはならない、という地口がありますけれど、折角海外に行くのならば、そんな弾丸ツアーでは、殆ど何も得られないと思うんですけどね…。さて、昨日読了しましたのは、女優岸恵子さんの著作でありまして、彼女の小説やエッセイに感心したんですよ。尤も、小説の方は、些かご都合的なお話でしたし、折角世界各地を舞台にした恋愛物なのに、風景描写がちっとも見られず、及第点とは言えないでしょう。でもね、素晴らしいなァと感心した点も非常に多かったんです。先ず、文章力は大したものですし、物語の構成も悪くありません。そして、此の恋愛小説、恐らく岸さんの実体験であり、ご自身がモデルかと思うんですね。主人公の女性は70歳を過ぎているのですけれど、50代の魅力的な男性と熱烈な恋に落ちるという粗筋です。常識的--僕、此の言葉は嫌いです--には、え~、70のお婆ちゃんでしょ、其れが20歳下の男性から好かれるかなァと思いますよね。でもね、岸さんの著作を拝見していると、其れがちっとも不自然じゃないんですよ。ううん、岸さんぐらい魅力的ならば、そりゃァ70過ぎてもカッコ良いよなァ、真の意味で自立している女性だと、僕、心の底から感心しました。

岸さんは、松竹や東宝のトップ女優として大活躍、日仏合作映画に出た際に渡仏、其処でフランス人映画監督とご結婚されます。シングルマザーとなるもパリに居を構え、以来映画に文筆業に大活躍、フランスから2度の叙勲を受け、国連大使まで務めるんですね。日英仏の三か国語を流暢に話し、TVキャスターとして欧米の文化を紹介、そしてね、僕、思うのですけれど、其れだけじゃ駄目と思うんです。どの世界に身を置いていても、社会人としても個人としても自立するには、充実した生活を送る必要がありますよね。同性だろうと異性だろうと、愛する人が居て、仕事できちんと稼ぎ、趣味の分野でも生き生きとする、此れって三位一体であり、どれが欠けても味気無い人生と思います。自らが人生を切り開く術、そして生業としてのプロの仕事。愛する人と出会える為の積極性、外見や内面の充実。あッ、この外見って、何もモデルの様な容姿という意味じゃありません。充実した生活を送っていて、ファッションに気を使い清潔にしていれば、誰だって魅力は滲み出るものです。そして、内面の充実の為には、豊かな趣味って必要不可欠ですよね。時には美術館に行ったり、ライブに行き歌って踊って、テニスや水泳に勤しみ、読書をしたり、或いは食事を会話を楽しみ、花鳥風月に親しみ、其れこそが紳士淑女を造るんじゃないでしょうか。ペーパー・テストだけは長けていても、背広は皺だらけ、髪はボサボサで髭は伸び放題、爪も汚く歯も磨かず、話題も詰まらなければ趣味も無い、此れでは異性を惹きつけられる筈もありませんもんねえ…。

拙ブログの読者の方は疾うにご存じでしょうが、僕、映画が大好きでして、どんなジャンルだろうと旧いものだろうと、其れこそ雑食でして、何でも観ます。つくづく思いますのは、先の岸さん同様、昔の邦画の女優さんって、先の紳士淑女の条件に当てはまる、とっても魅力的な方が多いんですよ~。例えば山本富士子さん、天下の大女優ですけれど、彼女は将に才色兼備、何とまァ、日本銀行の入社試験を受け、見事合格しているんです。初代ミス日本に選ばれた程の美貌でしたから、「山本さんが入社したら、男子行員が仕事にならない」として不採用になったとか。これまたトップ女優だった木暮美千代さん、彼女はグラマラスで妖艶でコケットリー、ファム・ファタールな悪女役が多く、僕、贔屓なんです。さて、木暮さんのフィルモグラフィは何と400本近く、大女優なんですが、保護司の資格を持たれ、非行少年の更生に何十年もご尽力されました。児童養護施設の後援会長、そして留学生のホーム・ステイを毎年引き受ける、大変な篤志家だったんですね。いや、頭が下がる思いです。今なお現役バリバリ、草笛光子さんですけれど、此の方もカッコ良いですもんねえ…、溜息が出そうです。僕の部屋には、「社長シリーズ」や成瀬巳喜男監督作品、TVドラマ「結婚できない男」がありますけれど、何れも草笛さんが出演しています。80を越え、銀髪になりましたけれど、50代で充分通りますよ~。日本のミュージカルの草分け的な存在--昭和30年代に、単身ロンドンやニューヨークに歌やダンスの勉強に行ったそうですよ--であり、歌唱力は抜群、ダンスも勿論上手でして、でも草笛さんは元々は虚弱児だったとか。其れが御年81歳でも、3時間近い舞台を唄って踊るというんですね。其れを支えるのは、日々の厳しいトレーニングの由、其れでいて、充分に女性の魅力があるんですから、ただただ恐れ入りましたm(__)m。81歳でフランス語を学び、TV出演の際にはルブタンの高いヒールの靴を履きこなし、カッコ良過ぎです!そして、デコちゃんと言えば高峰秀子、彼女は元々子役スターの出身から大女優になりましたし、養母が大層酷い人でありまして、小学校も満足に行けず、アカデミックな意味での教育は、殆ど受けておりません。其れでも、料理は玄人裸足、書画骨董に絵画に造詣が深く、達者なエッセイストとして名を馳せ、著した書籍は30冊近いんですね。これらの女優さん、将にその名の通りでありまして、真の意味で自立した、優れた女性でありましょう。

こうして綴ってみると、人として大成するには、やはり不断の努力が必要ですし、何より大切なのはバランスですねえ。勉強だけでもスポーツだけでも、無論美容や健康だけでも不可でありまして、常に余裕を持ち、視野が広く、天を敬い人を愛し、そして笑いを欠かさない人が、紳士淑女の必須の条件でありましょう。僕を含め、当院のスタッフ全員が、先の女優さん方の様な、素晴らしい人間になれる様、皆で努力して参ります!
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