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美味礼賛

しはしはと 降るに音あり 夜の雪、寒の戻りと言いますか、何だかまた冷え込んで来ましたねえ。僕、先日来よりどうも喉の調子が宜しくなく、いがいがした感じ、うがいを沢山しているのですが、未だ効果が無い様です。読者の皆様も、風邪やインフルエンザにはどうぞお気を付け下さいね。雪女 素足の冷えを かこちけり、夜半の寒さの所為か、僕、いきなり覚醒しまして、枕頭にありました、宮城谷昌光先生の本を手に取りましたら、其れがまァ面白く、ついつい明け方まで読み耽ってしまいました。宮城谷先生と言えば、古代中国を題材にした小説の第一人者、含蓄に富んだお話が多いのですけれど、作中、楊震という人物が登場します。古の漢の国の司徒や太夫を務めたと言いますから、現代ならば総理大臣クラスを歴任した大物であります。その楊震の元に、暮夜密かに夜陰に紛れて人がやって来ると。要は、己の出世の為に賄賂を持って来たのですが、楊震は固辞し、決して受け取らないんですね。其処で、有名な「四知」、という言葉が出る訳です。天知る地知る我知る人知る、誰も知らないと思っても、天地が知り、自分が知り貴方が知っている、悪事とは必ず露顕するものだ、という格言であります。いやァ、勉強になりました。僕、勿論正直者かつ若輩者ですから、不正の経験なぞ皆無、ましてやそんな賄賂なぞ貰った事は全くありませんけれど、今まで以上に悪い事をしない様に気をつけなくちゃ。

しかしね、此の「四知」、公職にある人や為政者や責任者は肝に銘じるべきと思うのですけれど、先ずは大阪府警、酷過ぎませんか!?今朝の全国紙に依れば、4300件の事件の証拠品が適当に管理されていた由、おまけに、そのうち1000件は、容疑者の名前が特定されているのに、捜査を全くしなかったそうです。未処理だったのは、喧嘩や暴行の事件が多かったそうですが、軽犯罪だから捜査や逮捕しなくとも構わないって、そういう問題じゃないですよね!?凄い国に住んでいるなァと、つくづく呆れ果てますけれど、甘利元大臣、海外のメディアや検察OBや弁護士さん達の意見を集約すると、「典型的な斡旋であり、後進国の様だ。情けないし恥ずかしい。」との意見が殆どでありました。彼にこそ、刑務所の中で、先の「四知」の格言を噛み締めて欲しい、切にそう願っています。しかもね、どんどん新たな証拠が出て来ているそうでして、此れはあくまで僕の私見ですが、賄賂を渡していた業者さんも勿論悪徳なんでしょうが、甘利側の要求が余りにエスカレートした為、耐えられずに逆切れ、とうとう暴露しちゃった、という処じゃないかなあ…。でもね、有力政治家に賄賂を渡し、己の利益を図るだなんて、明治の御代の山城屋事件から始まって、其の構造は何も変わっていないんですね。遠因を辿れば、明治の元勲達の汚職体質と官僚どもの癒着、此れに尽きるのかなァ。そしてね、不思議でならないのは、こんな大スキャンダルがありながら、政権の支持率は上がっていまして、何だかおかしく感じませんか?もしかしてもしかすると、世論調査を改竄してたりしませんか?

閑話休題、教養に満ち溢れ、志操堅固で志高く、真の紳士淑女が政治家になるべきなんですが、僕、つくづく思いますけれど、そんな人は決して選挙に出ないですもんね…。でもね、居る処には居ますし、そういうジェントルマンやレディが生まれるには、教育しか無い様に感じます。今朝の読売新聞でしたか、名古屋大の院生の皆さんが取り上げられていました。何でも、大学院で学生さん達がグループを組み、中性子とガンマ線を測定出来る、小型の人工衛星を開発したそうなんですよ。其の設計図と模型を、愛知や岐阜の中小企業に持ち込み、見事に完成させたとか。アカデミックな教育を受けた優秀な若者の頭脳と、日本の高度な技術力が合致した訳で、嬉しい限りじゃありませんか。此れにより、ブラックホールの解明や発見に繋がる由、ウン、こんな優秀な若者達が居る限り、まだまだ我が国は大丈夫かもしれません。そしてね、鳥取の地場の企業さんで、砂丘の砂を固めて、像を造り、其れをお土産にする、という会社があるそうです。凄いなァと感服しますのは、其の技術を宇宙で活用、月の砂を固め、其れを月面に造る施設の建材に出来るそうなんですよ~。ううん、日本の中小企業の底力をまざまざと見た気がしました。モルタルマジック社さんだそうですが、是非とも頑張って下さいね!!

僕、其の教育の大事さをまざまざと感じましたのは、亡くなった両親がすこぶる愛した都内のホテルオークラでの事です。幾度と無く滞在しましたけれど、食べたどの料理も外れなし、全て美味しいんですよ。日本料理の山里、カフェテリアのカメリア、鉄板焼きのさざんか、中華は桃花林、フレンチのラ・ベル・エポック、オーキッド・バーにバー・ハイランダー、何れも絶品であります。其のシェフ達の多くは、辻調理師専門学校の卒業生達なんですね。此の辻調、フランスのル・コルドン・ブルーと匹敵する程でして、世界三大料理学校と呼ばれて久しいんです。其の辻調グループの代表が、辻芳樹さんであります。辻調と言えば、先代の辻静雄さんが夙に有名ですけれど、僕、芳樹さんも負けず劣らずの素晴らしい人物と思いました。彼こそが、教育の大事さを体現された方と思えてならないんですよ。

さて、芳樹さんは、何と11歳で日本を離れ、スコットランドのパブリック・スクールで学びます。パブリック・スクールと言いますと、全寮制の学校でありまして、生徒達の自主性独立性を最大限重んずる、超エリート校なんです。そうですねえ、本邦ならば、かっての旧制高校のイメージでしょうか。芳樹さんは校内で頭角を現し、ラグビー部のキャプテンと寮長を務めるんですね。未だ11歳の少年が、言葉も通じなかったであろう異国の地で、リーダーシップを発揮するとは、大変な麒麟児であり、また、ご本人も差別と闘い、大変な努力をされたと思います。文武両道を極め、優秀な成績で卒業後、アメリカの大学を出て米国内の投資信託会社や銀行勤務を経て帰国、そして父君の突然の逝去により、29歳の若さで辻調グループの代表に就任します。其処からまァ、八面六臂の大活躍でありまして、多くの書籍を著し、TVの料理番組を多く手掛けました。そして、プーチンからオバマからメルケルから、世界各国の首脳が集まるサミットの会食の最高責任者を務め、韓国にタイに提携校を造り、フランス校なんて、お城を買って、そのまま使ってるんですよ~。卒業生は13万人を超えまして、彼らは7つの海を越え、世界中の人達の舌を喜ばせています。またねえ、芳樹さんの顔写真を拝見しましたけれど、カッコ良いんですよ~、凛々しい二枚目であります♡

大坂府警や甘利の様な愚劣な輩と、辻先生親子を較べるなぞ、失礼極まりなくて恐縮ですが、此れ、やはり本人の自覚と教育、此れに尽きるんじゃないかなあ…。僕、当院スタッフの教育には、今後より一層、出来うる限りの事はしたいと思っていますし、最大限の尽力を惜しまない心算です。

辻調やオークラの話を綴っていましたら、無性にお腹が空いて来ました…。生牡蠣の 喉元すべる 余寒かな、今日は何か美味しい物を食べに行こうかなあ!?
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