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♪ DESPERADO ♪

いや~、しかしまあ毎日寒過ぎませんか!?寺町や 土塀の中の 冬木立、昨日の大分は終日粉雪が舞っておりまして、冷える事冷える事、僕、足元からゾクゾクと血の気が引く感じ、参りました…。こういう時、シチューやスープ、ラーメンにおでん、腹の底から温もる物が食べたくなりますよね。とりあえず、エスプレッソを淹れて暖を取ろうっと。

身体は暖まっても、心は冷えたままでありまして、今朝の全国紙が、こぞって取り上げていた記事があります。「富裕層トップ62人の資産、下位36億人の合計と同じ」、ですって。此れ、地球の人口って、確か70億人ですよね。たった62人の大金持ちが36億人分の資産を持ち、世界を牛耳っている計算でしょう。彼らの資産は年年歳歳増え続けており、62人の合計で206兆円に達するとか。僕、資本主義を否定しませんし、共産主義を肯定しません。只ね、此処まで彼我の差があり過ぎるって、決して良くないでしょう。アベノミクスや英米の施策とは所謂新自由主義、弱肉強食の政策の行きつく果てが、此の陰惨な結果であります。拙ブログでは再三再四申し上げていますけれど、これでは、同じ人間なのに、スタート・ラインでのハンディ・キャップがあり過ぎます。62人の大富豪の息子の家庭と、貧困層36億人の子供の家では、受ける教育や環境において、凄まじい差がありませんか!?かたやメイド付きの大富豪の大豪邸、かたや掘立小屋の雨漏りのする家、食事から参考書から通う学校から、途轍もない差があると思いますよ。僕、教育のチャンスは均等であるべき、そう思えてなりません。チャンスは万人の元に平等であり、其処から先は、夫々の個人の努力で、人生を切り開いて行けば良いんです。人生とは不条理であり不合理なもの、其れは重々承知していますけれど、子供達の将来において、なるべく矛盾を無くしてあげる、此れは大人の役割じゃないかしら。

閑話休題、今年になって、ロック界の巨人達が次々と亡くなり、悲しく思います。昨日、イーグルスのメイン・メンバーであり、優れたギタリストの、グレン・フライさんが亡くなりました。享年67歳、本当に残念ですし、謹んでご冥福をお祈りします。個人的な話で恐縮なのですけれど、僕、1967年11月23日生まれでして、其の翌日、ビートルズが「ハロー・グッバイ」のシングル・レコードをリリースしています。僕の成長期はロックの黄金時代、長ずるにつれ、様々な音を耳にする訳ですが、兎に角衝撃の連続でした。美しいハーモニーと転調、そしてロックンロールにクラシックやインド音楽やシンセサイザーまで導入、絶えず進化を続けたビートルズ。原点のブルーズを自分流に解釈、半世紀を超す歴史を誇るローリング・ストーンズ。日本では余り人気がありませんが、天下一のライブ・バンドのザ・フー。ハード・ロックの鼻祖でもある、レッド・ツェッペリン。スタイリッシュでカッコ良かった、ザ・ジャム。真のパンク・ロック・バンドだった、ザ・クラッシュ。文学的で即興的、新鮮極まりなかったザ・ドアーズ。枚挙に暇がありませんし、僕、数多くのロック・バンドから、生きる術とライフ・スタイルと立ち居振る舞いを教えて貰いました。

さて、昨日亡くなったグレン・フライさんが居たのが、イーグルスであります。アメリカのウエスト・コースト、カリフォルニアを代表するロック・バンドが、イーグルスでありまして、皆さん、メガ・ヒット・ナンバーの「ホテル・カリフォルニア」で疾うにご存じですよね。優れたバンドには必ず2人、傑出した才能の持ち主がおり、両者が切磋琢磨して名曲が生まれるんですが、レノン=マッカートニーがその好例でしょう。さて、イーグルスには、グレン・フライとドン・ヘンリーという両雄がいました。共に、複数の楽器が出来、繊細なギター・プレイ、美しいメロディを書け、綺麗な歌声を持ち、コーラス・ワークも大層息が合っていましたから、そりゃあ売れない筈がありません。テイク・イット・イージー、デスペラード、ニュー・キッド・イン・タウン、ホテル・カリフォルニア、ハートエイク・トゥナイト、何れもキャッチーでポップな、大ヒット・ナンバーです。でもね、僕、此のバンドの隠された真の魅力って、其の歌詞にある、そう信じて疑いません。

キャッチーなイントロとリフレイン、美しいメロディと綺麗なコーラス、巧みな演奏力に絶妙な転調があったとしても、余りに酷い歌詞では、人の心を掴めないと思います。では、歴史に残る名曲、「ホテル・カリフォルニア」の歌詞を一部ご紹介しましょう。

暗い砂漠の高速道路 涼しい風に髪がなびく 遥か彼方に 輝く光が見える 長いドライブで頭が重くなる 私は此処で一夜を過ごす 女性が立つ入り口で 礼拝の鐘が聴こえた 私は考える 「ここは天国だろうか、地獄だろうか」 彼女はろうそくを灯し 行き先を示した 廊下を降りると声がする こんな声が聴こえる ようこそホテル・カリフォルニアへ なんて素敵な処 なんて素敵な処 あなたは此処で見つける事が出来る

とまァ、此処までが序章部分なんですが、実は此の歌、此処からはアメリカ批判へとなって行くんですね。

彼女の心はティファニーのようにねじれ メルセデスの曲線を持っている 彼女は多くのボーイ・フレンドがいる 何人かは忘れるためにダンスを踊る 私はボーイを呼んだ 「ワインを下さい」 彼は言う 「1969年以降のお酒は置いていません」 ~中略~ 天井にはミラー 氷の上のピンクのシャンパン そして彼女は言う 「私達は皆、此処の囚人 私達が造った場所の囚人」 集まった人々は 獣を殺すことが出来ない ~中略~ あなたは好きな時にチェックアウト出来ますが 立ち去ることは出来ません

長い曲ですから、まだまだ続くのですけれど、核心部分だけピック・アップしました。1969年というと、アメリカはベトナム戦争真っ盛り、社会が大きく動き出した年なんですね。ティファニーの様にねじれた彼女、そしてホテル・カリフォルニアとは、アメリカの象徴と言えましょう。此のホテルからチェック・アウト出来ても、去る事は出来ない、即ち、ベトナムという負の遺産を抱えたアメリカから、アメリカ人は決して逃げられないんです。長い歌詞故、端折ってしまって申し訳無いんですが、曲中、ネガティブな単語が頻発するんですね。1年中陽光に包まれた希望の地、ホテル・カリフォルニアに折角来たのに、メロディは哀愁漂いますし、何処となく終末観が漂う、其れこそ、戦時中のアメリカの若者の閉塞感の象徴ではないでしょうか。そしてね、世界中の殆どの人が、ベトナム戦争に否定的だった訳で、だからこそ、此の曲がメガ・ヒットであり、世紀を超えてのロング・セラーになった遠因でしょう。

そしてね、ホテル・カリフォルニアのアルバムの掉尾を飾るのが、ラスト・リゾート、という曲なんですよ。これまたメロディアスな美しいバラードなのですけれど、アルバムの劈頭がホテル・カリフォルニア、此のアンサー・ソングと申しますか、対になっていますのが、ラスト・リゾートでして、少しだけ歌詞を引用します。

何処からか金持ちがやって来て 土地を勝手に荒らしてしまったが ちっともお咎めなしだった ハワイのラハイナを目指して船出しよう アメリカを見つけた宣教師達も皆そうしたんだ 奴等はネオンサインまで持って来た 神が来るってやつだ そうやって白人の不満をなだめ 白人の支配する世界を造った だけどその計画は誰が決めたんだ? どこまでが人の物で どこからが自分の物なんだ? ~中略~ 底なしの欲望を満たすために 人でなしの行為を正当化している ~中略~ ある場所を「楽園--ラスト・リゾート--」と言いながら 取り返しがつかない程荒らしてしまった

此れは説明不要、ストレートな歌詞ですよね。此のシビアでリアルな歌詞ながら、哀愁に帯びた切ないバラードに仕上がっておりまして、此れこそ、ロック・バンドでありましょう。2016年の今、米英の新自由主義がもたらした物、其れは貧富の差が広がった荒野であり、ラスト・リゾートという訳です…。優れたロックは久遠の輝きを持つ訳でして、今日は追悼の意味をこめまして、僕のオフィスはずっと、イーグルスのアルバムをパワー・プレイ、順繰りにかける心算です。先ずは「ロング・ラン」、続いて「ならず者」、お次は「オン・ザ・ボーダー」に「呪われた夜」、トリは勿論、「ホテル・カリフォルニア」ですよね。天国のグレン・フライに、僕の思いが届きます様に…。
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