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MILK 

僕の亡父は香港が大好きでありまして、恐らく彼は30回以上は行ったんじゃないかなあ…。博打にグルメにショッピング、年に2度は訪れていた様に思います。僕も何度かお供しましたけれど、飲茶に酔蟹に熊掌、随分とご相伴に預かって口福でした~。そうそう、父は買い物も大好きでしたが、免税店や土産物屋に入るや否や、「ディスカウント!」と大声を発しまして、お店の人達が大爆笑してましたっけ。もう1つ、香港で映画を観た時の事、彼の地では喫煙席があるのですけれど、エアー・カーテンが座席の横に付いておりまして、煙草に点火すると、空気が吹き出まして、煙が他の席に行かない仕組みなんですよね。其れは滅多に見られない工夫ですし、郷に入れば郷に従え、楽しく煙草を呑んでいましたら、其の噴出する空気の所為で、スクリーンの音声が全く聴き取れないんですよ…。おまけに、英語を広東語に吹き替えていますから、空気が止まっても、ストーリィがちっとも分からない、まるで苦行でありました。また、香港と言えば大歓楽街でもありまして、父は夜の蝶々採集に熱心に勤しむ始末、母によく怒られてましたっけ。其の道楽が過ぎ、異国の地でぎっくり腰になったり、挙句の果てにはね、父はドクターなのに、香港にナイト・クラブを造ろうと、密かに画策していました。僕の生家に、国際FAXが届きまして、「日本語堪能、長身長髪、容姿端麗、妙齢清楚…」等々、漢文で書かれたリストがずらりと並んでおりまして、そんなの、悪事露見するに決まってますよねえ。母の往復ビンタを喰らい、其の計画はオジャン、断念した事を思い出します。

さて、其の香港の観光地のメッカ、コーズウェイ・ベイの辺り、タイムズスクウェアやビクトリア・パークの直ぐ側ですけれど、其処で昨年来から怪事件が起こっています。或る書店の関係者達が次々と失踪、もう5人は所在が不明だそうです。此の書店、反中国の書籍を販売しているそうでして、其れが当局の逆鱗に触れたんですかねえ。それにしても、自分を批判したら拉致監禁だなんて、滅茶苦茶に乱暴な話でありましょう。香港は謂わずと知れた英国の植民地でしたから、拉致された方々はイングランド国籍を所有している可能性が高く、此れ、どう考えても深刻な国際問題になるのは必至でしょう。でもね、随分センシティブだなァと思いますのは、我が国では、中国批判の本なんて、大型書店に行けば、其のコーナーがあるぐらいですよ。其の内容は玉石混合ですけれど、中国批判なんて、珍しい事じゃないでしょ。僕、大学院の恩師の先生が台湾の方でしたし、雑誌に掲載して頂いた論文も、日台中の三国間の関係について綴った物ですから、中国について書かれた本はかなり読んでいる方だと自負しています。毛沢東なんて、僕の父以上の漁色家でありとんでもないエゴイスト、権力の我利我利亡者として、多くの書に書かれておりました。ですから、中国当局も、今更そんなの隠さずとも、全世界の人が知ってますよ!と思っていましたら、今日の時事通信だったかな、しっかり記事になっていたんですが、書店主達の拉致監禁の理由が、漸く分かった様に思いました。

中国建国の立役者であり、長きに渡り首相を務めた周恩来、彼がゲイだった、という本が出版されたんですよ。周さんは、四半世紀に渡り、ずっと首相の重責を務め、日中国交回復にも貢献、国民からも同僚からも上司からも全幅の信頼を置かれ、そして国際的にも評価の高い、大政治家であります。その周さんの日記が公開、其処には、2才年下の男性への愛情が、赤裸々に吐露されていたんですね。まァ、周恩来と言えば、世界中の歴史の教科書に載っているであろう大立者、そして儒教は同性愛を認めてませんからねえ、こんな事を暴露するとは、と中国当局の逆鱗に触れたんでしょう。

僕、異性愛者であり、同性愛者ではありません。でもね、人が人を愛するという、其の無償の行為は、人間の行いの中で、最も崇高で美しい事と思います。周さんに男性の恋人が居たって、何の問題も無いじゃありませんか。若かりし頃の周さんは、写真を拝見しましたけれど、演劇で女形をしていた事から分かる様に眉目秀麗、大変な美男子であります。そしてね、日仏英中の四か国語に堪能、一流大学を出て海外在住歴も長く、繊細な文章を綴り、そして心根の優しい良家の子息だったそうですから、そりゃあ男女を問わず、モテたと思いますよ~。

中国当局も器が小さいねえ、と失笑したくなりますのは、公人ともなれば、私生活よりも実績が大事でしょうに。各界において、ゲイの著名人って、枚挙に暇が無いじゃありませんか。映画絵画文学音楽の面では、数えきれない程、ゲイの方って多いですよね。そしてね、ご婦人方が大好きなファッションの世界だなんて、デザイナーは殆どそうでしょ。ゴルチェ、ドルチェ&ガッパーナ、サンローラン、ベルサーチ、ディオール、トム・フォード、ピエール・カルダン、アルマーニ、カルバン・クライン、そしてルブタン、皆さんゲイじゃありませんか。彼らが居なくなったら、全世界が悲しみますよ。そしてね、政界においても、ゲイの進出は目覚ましいんですよ。アイスランド、ベルギー、ルクセンブルグではゲイの首相が誕生しました。フィンランドでは、僅差で敗れましたけれど、ゲイの大統領が生まれる寸前まで行きました。パリ市長のドラノエさんに副市長のジラールさん、ベルリン市長のクラウスさん、ドイツの副総理兼外相のギドさん、アムステルダム市長のヨプさん、皆さんゲイを公表しています。まだまだ沢山いらっしゃるんですよ。

僕、詭弁を弄したり、拉致被害者のご家族から強硬に抗議を受けたり、「パートで25万貰える」と言ったり、原発や戦争を推進する、何処ぞの総理よりも、上記の政治家の皆さんの方が、余程実績を残して優秀だと思います。夫々の方々の経歴は書きませんけれど、政治家になる前の経歴は、弁護士に博士に大学総長に会社社長、多士済々ですよ。そろそろ、我が国にも、女性総理や、ゲイを公表する政治家--ちらちら出てはいますが…。--が現れても良いと思うんですよ。利権やしがらみやアメリカからの執拗な要求を交わすには、従来の思考パターンに染まった政治家では駄目かもしれません。そしてね、審美眼、という言葉がありますけれど、我が国の街並みって醜悪で汚らしいですよね。ゲイの方が美的センスに優れているのは衆目が一致する処、彼らに1度、市政や県政や国政を任せてみても、面白いと思いますよ。僕の考えですが、その人が有能で、人格に優れていれば、当院は前歴や性癖、性別や国籍は問いません。当院は全ての方に門戸を開いていますし、これからも其の心算です。只、ゲイの男性の皆さん、決して僕を口説かないで下さいね!僕にはその気が全くありませんから、お互い気まずくなると思いますよ~♡

さて、今宵は大事な会食がありまして、素敵な出会いになる事を願っています。では皆さん、楽しい週末をお過ごし下さい。それでは see you next week! bye !
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