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お久しぶりです!読者の皆様、此処数日、すっかり寒くなりましたけれど、如何お過ごしでしたか!?僕、先週末は博多に行って参りまして、株式会社日本経営様主催のセミナーに参加して来ました。今後の医療行政の動向に関する講義でして、内容は中々シリアス、色々と考えさせられたんですが、困ったのはホテルに戻ってからです。やたらと冷え込みまして、T横インというビジネスホテルだったんですが、ベッドの横に窓があり、其処から隙間風がずうっと入り込む始末、旅人の 鼻まだ寒し 初ざくら、ちっとも眠れずに閉口しました。翌朝も中々タイトなスケジュールでしたが、博多の氏神でもある祇園の櫛田神社で、独り遅過ぎる初詣をしたり、直ぐ側の明治15年創業のかろのうろんで、すこぶる美味しい明太子うどんを食べ、漸く寒さを凌いだ次第です。そしてね、帰りのバスまで暫し時間があったものですから、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を観る事が出来ました。

僕、スター・ウォーズを観たのは確か小学生の頃でありまして、今は亡き両親と共に、いそいそと劇場に向かった覚えがあります。心躍る主題歌、画期的だったタイトル・バック、ビビッドで魅力的な主人公達、当時としては最先端の特殊撮影、そして宇宙を股に掛けた大冒険活劇と恋模様、そりゃあねえ、田舎の小学生の男の子が、夢中にならない筈がありません。主人公達が使うライト・セーバー、光の剣があるんですが、其れが玩具屋で売ってまして早速購入、友達同士で集まり、電気を消して、口で「ブーン、ブーン」と言いながら、延々とチャンバラごっこに興じた事を、懐かしく思い出しました。往時渺茫として全ては夢に似たり、其れから40年近い月日が流れ、今では両親もあの世ですけれど、スター・ウォーズもシリーズ第7作ですもんねえ…。さて、此れ、はっきり書いちゃいますと、映画的には決して優れた出来では無いと思います。既視感と申しますか、かって何処かで観た事がある様なシークエンスばかり、徒にノスタルジックに感じました。あえてその線を狙っているのかもしれませんが、特撮技術だって、40年前とは雲泥の差なんですから、幾らでも工夫出来たでしょうに。そしてね、ストーリーも、かってのお話をなぞったかの様、何だか延々とループしている感があり、単なる焼き直しじゃないかなあ。とまあ、粗ばかりが目立ち、お話も僕の予想通り、それらの重大な欠点を抱えながら、ドキドキワクワク、結構面白かったんですよね。

何故かなァ、と思いながらO事務部長と高速バスに乗り、帰途に就いたんですが、道中、読み耽ったのが、文春文庫で出たばかりの、「悪霊の島」スティーブン・キング著、であります。スティーブン・キングと言えば、恐怖の帝王、と異名を取る程のホラー小説の第一人者、映像化された作品は数知れず、出す本は全て世界的なベストセラーという大御所であります。さて、本作の「悪霊の島」、如何にもキング風の著述と言いますか、沢山の固有名詞をちりばめて、じわりじわりと恐怖の核心に迫るやり方、そうですねえ、油絵を描く際に、多くの色を塗り重ねる感じでしょうか。ここら辺の描写は流石に手慣れた物でありまして、確かに否応無く、其の物語に引きずり込まれます。でもね、本作も先のスター・ウォーズに酷似しているんですが、デジャ・ブと申しますか、これまた何処かで読んだ感じなんですよね。或る部分は「シャイニング」、あれあれ「呪われた町」、ええっ「クリスティーン」、おやおや此処は「IT」かなあ等々、使い古された筆致でありまして、些か興醒めではありました。でもね、其れを分かっていながら、将に巻を擱く能わず、大層面白いんですよね…。

僕、此処でハッと気付きましたのは、スター・ウォーズもスティーブン・キングも、寅さんや紅白歌合戦、はたまた007やゴジラも大変なロング・セラーですが、水戸黄門や暴れん坊将軍にも似て、ベタな世界なんですよね。例えばジェームス・ボンドは、多くの美女達とのラブ・アフェアとカー・チェイス、そして秘密兵器とアクションはお約束じゃありませんか。紅白だって、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」は絶対でしょ。美術の世界には、黄金比という言葉があり、其の比率に従えば、彫刻だろうと絵画でも、全て万人が美しく感じる比率があります。此れ、天下の美女は、其の比率に合った鼻や唇の配置と言われて久しいですけれど、エンタテイメントの世界でも、きっと其れがあるんでしょう。僕、そういうベタな世界も、とっても素晴らしいと思いますし、決して否定しません。でもね、そればかりじゃあ厭きますし、もっとエッジの効いた、スタイリッシュな表現が大好きなんですよね。

つい先日亡くなられた、故デビッド・ボウイ、彼は常に最先端であろうとした、非常に優れたアーティストだったと思います。思い起こせば僕が未だ高校に入学した頃、「戦場のメリークリスマス」という優れた映画がありました。早速劇場に向かったんですが、銀幕には、何とも言えない中性的な美貌と、そして知性を兼ね備えた、デビッド・ボウイが燦然と輝いていました。僕、とても驚きまして、早速色々と聞き漁ったんですが、当時のボウイは、「レッツ・ダンス」というダンサブルなメガ・ヒット・ナンバーで、全世界のミュージック・シーンを席巻していたんですね。ところが、彼のディスコグラフィを遡って聞いてみますと、1枚毎に全く違うテイストでして、2度驚いた事を覚えています。確か、デビュー当時は、フォーク・シンガーでありまして、ギター1本の弾き語り、どちらかと言えば地味な曲が多かった様に思います。其処からのボウイは、蛹が蝶に変わるかの様に艶やかに大変身、架空のスターをモチーフにしたコンセプト・アルバムがメガ・ヒットします。歌詞においても、文学的かつ散文的な物になり、メイクは中性的、今でいうビジュアル系の元祖と言えましょう。そして、ニュー・ヨークのルー・リードやイギー・ポップといった、パンク・ロックの大御所とも盟友関係を築きます。現代音楽のブライアン・イーノ、ジョン・レノンやミック・ジャガーとも共作、クイーンやエルトン・ジョンとも共演していますから、如何に新たな音に貪欲だったかが分かる気がします。

そして、分かり易いメロディとリフレインのグラム・ロック、其の世界的なトップ・スターとなるんですが、此処から何と、ブルー・アイド・ソウル、白人が唄うソウル・ミュージックのアルバムをリリースします。その後ベルリンに渡りテクノに接近、そして、僕がオン・タイムで聞いていた、ダンサブルなナンバーの時代となるんですね。そうですねえ、万華鏡って、見る角度によって模様が変わるじゃありませんか。ボウイは、将にその印象と言えましょう。またね、夫々のスタイルで何れも名盤を出しているんですから、美しく咲く孤高の曼珠沙華、或いは曼荼羅の絵の様でした。話を戻しまして、軽快なダンス・ミュージックの後は重厚なバンド・サウンドに回帰、そしてね、死の3日前にリリースされた、「★」、ブラックスターというアルバムでは、ニューヨークのジャズ・ミュージシャンを多数起用しています。此れ、PVを観ましたけれど、俳優としても評価が高かったボウイだけありまして、何ともカッコ良いんですよ。月面?に倒れている宇宙飛行士、其れに接近する尻尾の生えた謎の美女、その前で両目を包帯で覆ったボウイが唄っておりまして、バック・ミュージシャン達が独特なリズムを刻み、何とも言えず耽美的、しびれました!

彼の凄味、其れは、革新的かつ革命的だった事でしょう。常に反社会的であり権力に懐疑的、音に対する貪欲な取り組みについては触れましたけれど、彼は、ライフ・スタイルでも世界に影響を与えました。彼は中性的な何とも言えない美貌でしたが、実生活もバイ・セクシャル、男性も女性も愛したんですね。ゲイやレズビアンというマイノリティに、市民権を与えたのは、彼の影響は大きいと思われてなりません。彼のベルリン時代のフィルムを観た事がありますけれど、普通に街を歩いていましたら、ゲイも美女もドンドン集まって来るんですよ。男性も女性も、ボウイを抱き締めまして、感極まって熱烈なキスを路上でしてましたもんねえ。圧倒的な美と才能の前には、性差やマイノリティ、人種や政治なんて、何の効力もありませんよ!ボウイの完勝であります!そうそう、ロバート・ロッドフォードからクラーク・ゲーブルから、大の二枚目好きの亡母も、ボウイの大ファンでありまして、何故か僕に其のファッション・スタイルを強要、無理矢理に白のファーのコートを着せられまして、閉口しました。ボウイが其れを着ればロック・スターですけれど、僕が着たらマフィアですよ、トホホ…。それはさておき、ボウイは67歳でルイ・ヴィトンのCMに出るんですもん、其れも、20代の美女と中世の舞踏会で共演というシチュエーションですよ、いやはや何とも、恐れ入りましたm(__)m。

本当に、デビッド・ボウイという偉大なスターを亡くした事が、残念に思えてなりません。ロック・スターのジギーは、星屑の中に消えて行ったのでしょう。合掌、礼拝、何時の日にかあの世で、彼に逢えたら嬉しいなあ…♪
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