FC2ブログ

ビルマの竪琴

♪ 花を集めて 甚句にとけば 正月寿ぐ 福寿草 二月に咲くのが 梅の花 三月桜や 四月藤 ~中略~ 冬は水仙 玉椿 あまた名花の ある中で 自慢で抱えた 太鼓腹 繻子の締め込み バレン付き 雲州たばねの やぐら鬢 清めの塩や 化粧水 四股踏み鳴らす 土俵上 四つに組んだる 雄々しさは これぞ誠の 国の花 ♪、此れ、「花づくし」という相撲甚句でありまして、勇壮ながら何とも艶っぽく、僕、結構好きなんですよね~。余りの名調子に、思わず櫓太鼓でも叩きたくなりますけれど、大分出身の小結の嘉風関、やりますねえ。幕内を行ったり来たり、随分伸び悩んでいた感があったのですけれど、先々場所が大きく勝ち越して敢闘賞、先場所が2横綱2大関を撃破して殊勲賞と技能賞を獲得でしょ。今場所も、横綱鶴竜、大関稀勢の里に連勝、今後どうなるか分かりませんけれど、関脇目指して頑張って欲しいなァ。

実は当院の創立者の蜷木稔先生、僕の曽祖父ですけれど、大変な好角家でした。彼の大横綱、宇佐が生んだ角聖、双葉山の後援会長をやっていた事もあり、二人で並んでご満悦の写真が残っていますもんね。大分は、かっては豊後と呼ばれていた事から分かる様に、物成が豊か、多くの山海の恵みもありましたから、世間一般でいう道楽事で遊ぶ余裕があったんでしょう、人口の割には、関取衆やプロ野球選手が多いんですよね。尤も、相撲の場合は、全国八幡宮の総本山、宇佐神宮がありますもんね。大昔から、所謂宮相撲や奉納相撲が盛んだったそうですから、そりゃあ関取が生まれ易くもなるでしょう。僕、錦絵に出る様な凛々しい関取を好みます。其れも、横綱まで行くと何だか面白みが無い感じがしまして、三役クラスが好きですねえ。少し前ですけれど、霧島関琴錦関、もっと昔ですと栃赤城関旭國関といった処でしょうか。郷土出身の関取ですと、垣添関に千代大海関が有名でしょうが、僕、琴別府関が好きだったんですよね。命に関わる大病と大怪我を克服、重厚な押し相撲で前頭筆頭まで行った関取でして、その朴訥な人柄が顔に滲み出ていまして、僕、密かに贔屓でした。確か今、故郷別府の亀川で、生家の生業である豆腐屋さんとラーメン屋さんを営んでいる筈でして、是非今度行ってみなくちゃ。きっと美味しい事でしょう。そうそう、今思い出しました。かって親友のMさんと、都内の両国の路地裏で、確か立浪部屋の近くだったと思うのですけれど、ちゃんこ料理を食べたんですよ。両国と言えば国技館のある相撲の街でして、浴衣姿の関取衆が差し向かいで喫茶店でケーキを食べたりしていて、風情のある処ですが、其処の店のちゃんこは絶品でした。円錐形のお鍋には、出汁汁が入っていないんです。野菜や魚やお肉がぎゅうぎゅうに詰め込んであり、其処からおつゆが出るという按配、コクと旨味が凝縮されている感があり、僕もMさんも、お喋りな二人が黙々と、ひたすら食べに食べましたもんね。この季節になると思い出しますし、また食べたいなあ…。

閑話休題、ミャンマーでは総選挙が行われ、どうやら野党の圧勝、とうとう政権交代が成り、アウンサンスーチーさんが、国家の重職を担う事になる気配です。このスーチーさん、日本でのイメージでは、「民主主義を推進する闘士」「オックスフォードを出てノーベル平和賞を受賞した大物」「ミャンマーの英雄、アウンサン将軍の忘れ形見」「何度も軟禁されながらも節を曲げない硬骨漢」といった、極めてポジティブなイメージが強いと思います。でもね、一般的な世論に冷や水を浴びせる気がして、非常に気が引けるんですが、僕、スーチーさんは眉唾、その能力は未知数、そう思えてなりません。おっと、その前に、ミャンマーを長年独裁体制で支配して来た軍事政権、此れは倒すべき存在でしたし、彼らは決して肯定出来ません。今回の政権交代は慶賀すべき事です。それを大前提に、では少しだけ検証してみましょうか。

先ず、ミャンマーって、元々の名はビルマ、映画「ビルマの竪琴」で有名ですけれど、此処は、多民族国家なんですね。ビルマ民族が6割を占めますが、残りの4割は100以上に細分化された少数民族なんです。その中でも、比較的大きな部族は武装化しており、組織化しているんですね。おまけに、所謂黄金の三角地帯、ミャンマー・ラオス・タイで麻薬を密造、私設軍隊の資金源となっています。この、人口の4割を占める、少数民族ときちんと融和出来るのか、というのが第一の課題でしょう。そして、今は野党となった、軍部とも上手く協力出来るのか、という大問題もあります。

そして、ミャンマー国民の殆どは、スーチーさんの率いる「国民民主連盟」、NLD党を実は嫌っている、という世論調査が出ているんですよ。嫌いだけれど、兎に角軍事政権を倒そう、という訳でして、仕方無くNLD党を選んだんですね。スーチーさんも自ら、「候補者は玉石混合」「候補者は再教育の必要がある」と語っていますから、オイオイ、大丈夫なの!?何だか、日本の民主党政権時代の未熟さを思い出しませんか!?後ね、彼女の語録を拾ってみますと、何だか危険な薫りがします。「自分は大統領以上の存在として政権を率いる」、って、それじゃあ、貴方が忌み嫌う、独裁的な軍事政権と何処が違うの!?おまけに、NLD党が、怪しげな政商から、多額の資金を貰っていたという事実も発覚しました。政権発足前から、何だかボロボロに思えてなりません。

でね、彼女の口から、具体的な経済政策や外交について、僕、全く何も聞いた事が無いんですよ。オックスフォードを出たぐらいですから、きっと頭脳明晰とは思います。けれど、彼女は政治でも実社会でも、実務経験が殆ど無いんですね。御年70歳、年齢は関係ありませんが、その年になって、初めて国を動かすなんて、僕、極めてリスキー、無茶苦茶だと思うなあ…。不謹慎かもしれませんが、著名な経済学者に株式投資をさせても、恐らく大損をすると思うんですね。それぐらい、実務と書物の間には、大きな乖離があると思います。そしてね、お子さんが2人いらっしゃいますが、彼らはイングランド国籍なんですね。ご主人も、ミャンマーをかって植民地にしていたイングランド人です。何かねえ、国の舵取りに失敗した際には、三十六計逃げるに如かず、息子さんを頼ってイングランドに飛んでしまう可能性だってありますよ。まだまだあります。彼女には、私利私欲に走らない忠実なブレーンが居るのか?後進国であるミャンマーを動かす為の資金源は?中国やインドやアメリカが、新生ミャンマーとの親密な関係を虎視眈々と狙っていますが、何処と組むのか?遅れているインフラ整備は?三権分立は可能か?核兵器開発の噂があるが其れはどうか?いや~、思いつくままに綴ってみましたが、こりゃあ大変だわ…。どうもね、これ、あくまで僕の印象に過ぎませんが、スーチーさんは観念的な理想論者、自分の世界を頑なに強硬に推し進める気がしてならないんです。其れって、決して悪い事じゃないんですが、理想と現実は違いますからねえ。結局は忌み嫌われて、誰も付いて来なくなりますし、どうも、どの世界にも、こういうタイプの人って居そうで、煙たがられますよね。

ミャンマーの人達だって、彼女の手腕を不安視して、きっと分かっておられる筈なんです。でもね、スーチーさんは、建国の英雄、アウンサン将軍の愛娘ですからね、夢よもう1度となるのかなあ…。余談ですが、今のミャンマー、かってのビルマは、イングランドの植民地として、圧政と暴政に苦しんでいました。ビルマの独立が成ったのは、日本軍が軍事面経済面で多大な援助をし、その貢献度は極めて高かったんですね。依って、今でもミャンマーは親日的な国なんです。

それはさておき、鬼が出るか仏が出るか、ミャンマーの行く末はまるでパンドラの箱、五里霧中ですけれど、民主化を望んだ国民の為にも、僕の予想が杞憂に終わる事を切に願っています。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

しもごおり

Author:しもごおり
OSHブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR