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藤壺

おはようございます。僕、通勤はいつも自転車でして、怪しい空模様を気にしつつ、せっせとペダルを漕いでいましたら、にわか雨が来まして、汗か雨か分からないぐらい濡れました…。YシャツもインナーのTシャツもびっしょり、雨男の僕の面目躍如とは言え、少々ご機嫌斜めです。まあ、昨日の夜から何時降ってもおかしくなかったですもんね。

源氏物語の一節、帚木には「雨夜の品定め」なる、長雨の続く夜に、光源氏と友人達が様々な女性について語る場面があります。原著から少々引用してみましょう。

女のこれはしもと難つくまじきはかたくもあるかなと、やうやうなむ見たまへ知る。ただうはべばかりの情けに、手、走り書き、をりふしのいらへ心得て、うちしなどばかりは、ずいぶんによろしきも多かりと見たまふれど、そも、まことにその方を取り出でむ選びに、必ず漏るまじきは、いとかたしや。わが心得たることばかりを、おのがじし心をやりて、人をばおとしめなど、かたはらいたきこと多かり。

何だか高校時代の古文の授業みたいですが(^^)、僕なりに意訳してみましょう。

仮名文字を上手く書かれて、和歌をそつなくうたうおなごの方は数多くいらしゃいますが、優れた気品のある方は誠に少ないものでございます。それどころか、少しばかり人よりも長じた面がおありですと、すぐにそれを鼻にかけ、人をけなし、おとしめたりするとは、誠に見苦しいことでございます。

もしかして、頷いておられる女性読者の方もいらっしゃるかもしれませんね(^^)。

先日、親友のMさんの家で痛飲している際も、夕立が来まして、慌てて開け放していた窓を閉めて、酒盛りを続けたのですが、我流「雨夜の品定め」が始まりました。最も、光源氏の様に艶っぽいものではまるで無く、人物月旦ならぬ時代劇ドラマの寸評であります。男2人で何をやってんだか、本当に色気がありませんね、ちょっと反省です…。さて、その話題は非常に盛り上がりました。「黄金の日々」だ、「独眼竜政宗」の渡辺謙がハリウッド・スターになるとは思わなかった、「天地人」の妻夫木君や「竜馬伝」の福山君もとても良かった(ちょっとホモっぽくない?とのツッコミあり)、「秀吉」の竹中直人は大爆発してたよね、別の番組だけど高橋ユキヒロとのコントは最高だった、2012年の「平清盛」の松山ケンイチも楽しみだ、等々、チョンマゲ絡みの話は尽きなかったのですが、僕もMさんも揃って絶賛する作品となると、中々見つからないのです。

沈思黙考が続き、僕が、「関ヶ原」はどう?と問いますと、Mさんも「うん、そりゃ間違いないですね。」「いや~良かった良かった。」と乾杯に次ぐ乾杯の嵐で、へべれけになりました。

この「関ヶ原」、聞き覚えの無い方も多いでしょうが、1981年の正月、TBS系列で、3夜続けて放映された7時間超の超大作歴史ドラマです。高校生だった僕は、ドキドキハラハラ、夢中になって見ました。総製作費は公称5億5千万、それでも足りなかったそうで、30年前の金額ですから、現在に換算すると数倍になるでしょう。数年前に話題になった「男たちの大和/YAMATO」という邦画が製作費25億ですから、それよりも多かったと考えて良いと思います。ロケ地は20か所、稽古に半年、撮影期間は2カ月、原作は謂わずと知れた司馬遼太郎、脚本は国内における賞という賞を殆どかっさらった早坂暁、音楽は日本人初のボストン・ポップス・オーケストラの指揮者である山本直純、という超売れっ子を結集し、何よりも驚くのはそのキャスティングです。徳川家康に森繁久彌、本多正信に三國連太郎、鳥居元忠に芦田伸介、石田三成は加藤剛、島左近は三船敏郎、丹波哲郎に藤岡弘に竹脇無我に角野卓造に常田富士男に大滝秀治や細川俊之らが脇を抑え、大友柳太郎に宇野重吉に辰巳柳太郎、杉村春子、沢村貞子といった大ベテランかつ重鎮の舞台俳優が重みを加え、世界を制した黒澤や小津映画の常連俳優、藤原鎌足、千秋実、稲葉義男、笠智衆まで出てるんですもん。勿論、田中健に三浦友和、国広富之、三浦洋一といった当時の若手新進俳優もおり、女優陣も、京塚昌子、栗原小巻、古手川祐子に松坂慶子に木の実ナナ、と百花繚乱でありまして、当時「奇跡のキャスティング」と激賞されたのも、むべなるかな、と言えるでしょう。

演出脚本原作キャストと、非の打ちどころが無い傑作ですが、画竜点睛を欠く、とまではいかないにしても、唯一残念なのは、戦闘シーンが迫力に欠ける所なんですよね。エキストラ3500人、馬は400頭ではやはり少なく、クライマックスだけに、もう少しバジェット(予算)を割いて欲しかったなあ、と思いました。まあ、その10倍の人と馬は欲しかった所ですが、今更仕方がありません。皆様、お時間のある際には是非レンタルされてみて下さい!損はさせませんよ!
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