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WALL-E

それにしても暑いなあ…。この連日の猛暑に加え、僕、とても汗かきなものですから、夏バテ寸前であります。何かね、ふくらはぎが攣り気味でして、これ、脱水というか、熱中症寸前なのかなあ。両親は兎に角旅行好きでしたから、僕もその恩恵に与かり、色々な国に行きました。中でも、猛暑が辛かったのが東南アジア諸国でありまして、凄まじく高温多湿なんですよね。マレーシアかシンガポールかインドネシアか忘れましたけれど、頭が割れそうなぐらい甘い物を呑むんですよ。確かに、あの暑さを乗り切る為には、尋常な飲み物では無理なのは分かりますけれど、流石に日本人の口には合いませんでした。その旅行中に重宝しましたのは、ココナッツ・ジュースであります。このココナッツ、ミネラルやカリウム等が沢山入っていますから、スポーツドリンクより良いんですって。そしてね、発展途上国では、生理食塩水の代わりに点滴に使われる由、大した果物です。でもね、其処に住んでいる人が一番それを分かっていまして、インドでも、タイでも、きちんと皆さんココナッツ・ジュースを飲んでましたもんね。面白く感じますのは、そのココナッツの仲間のナツメヤシ、これはアフリカの不毛な砂漠地帯での、重要な果物です。長期の保存が利き、水が少ない処で育ち、カロリーが高く栄養素が豊富、そりゃ紀元前の古代エジプトの民の貴重な食べ物であり、今尚盛んに食べられている、というのも合点が行きますよね。そうそう、話が行きつ戻りつして恐縮ですが、インドでは、小さな陶器の器に砂糖を5杯ぐらい入れた、所謂チャイ、ホット・ミルク・ティーが定番でした。何処のお店に行っても出るんですが、もうね~、良く冷えた麦茶、塩を振ったスイカ、冷奴、枝豆、紫蘇や葱と一緒の冷や麦を啜りたくて仕方が無かったです。でもね、安宿に戻ると、あちらでは、ギーと呼ばれる山羊の乳のバターを使ったギトギトのカレーが毎朝毎晩出まして、もうね、お腹を壊した事もあり、体重が相当落ちたんじゃないかしら。

食、って人間が生きて行く上での根幹ですし、徒や疎かには出来ないと痛感しますけれど、今朝、新聞を読んでいたら、暗澹たる気持ちになりました。香川県全域の小学4年生に血液検査を行った処、1割強の子供達が、肝機能・脂質・血糖値で異常が発見されたそうです。ううん、最近は学校給食も滅茶苦茶な物が出る事もあると、或る書で見た事がありますし、それより何より、ファースト・フードの蔓延もあるでしょうし、やっぱりこれ、親御さんの責任かなあ…。そしてね、1日に1食を摂るのがやっと、という貧困層の老人が、全国で700万人以上いらっしゃるとか。これについては、「老後崩壊」という書に詳しく書かれていますけれど、ホント、この国はどうなって行くんでしょうか。少なくとも、原発の廃炉や年金、赤字国債や拉致被害者の奪還といった喫緊の課題を放り投げて、TPPや五輪や戦争に目が向いているのが今の政府ですもんね、見通しは暗そうです。

地球から1400光年離れた白鳥座の方向に、まるで地球の従兄弟の様な星が見つかったそうで、こんな暗い状況下ですと、此処に皆で移住し、ユートピアを築いた方が良いんじゃないか、そんな思いにもかられます。この星、地球より一回りビッグ・サイズだそうで、大地があり大量の水がある可能性が極めて大きく、もう既に微生物ぐらいは居るかもしれませんね。

さて、そのユートピア、色んな人がそれにチャレンジして来ました。古くは旧約聖書のエデンの園を皮切りに、日本神話では常世の国であり、沖縄の伝承ではニライカナイですか、そして西洋ではアヴァロンにアルカディア、北欧神話ではティルナローグでしたか。そうそう、小説ではシャングリラやネバーランドもありましたよね。ただ、それを僕達が実現しようとすると、どうも宗教的かつ社会主義的な色合いの強い物が多くなる様です。本邦ですと、作家の有島武郎、武者小路実篤、宮沢賢治らがその理想郷建設に挑みましたが、何れも失敗でありましょう。特に、武者小路先生の「新しき村」ですか、大正時代に始めて、今も尚続いているのは凄い事ですが、賛同者も年老い、新規加入者もおらず、先細りになっています。日本の作家達の目指したユートピアは、どうも理想主義的な感があり、有島先生なんて、自分の持っていた大農場を小作人に全て解放、という手段に出た筈ですが、見事失敗でした。まァ、有島先生は、貴族の出であり、ハーバードを出たインテリ中のインテリでしたが、海外生活も長く、余りに浮世離れしていたかもしれません。

さて、アメリカのユートピア建設に目を向けますと、欧州を棄てカソリックを棄てた所謂ピューリタン、プロテスタントの集団ですから、やる事が非常に徹底しています。新大陸アメリカに理想郷を造ろうとしたんでしょう、19世紀の半ば、ユートピアを目指す集団は雨後の竹の子の様に、現れては消えて行きました。その中でも、僕、特に凄いな、パンクを通り越してエキセントリックだなあ、と感じましたのは、ニューヨークのオナイダ群に造られたコミュニティです。これ、300人程度の集団なんですが、複雑な官僚制を有し、様々な事業を手掛け、そして、バース・コントロールまで行っていたんですね。おまけに、複合婚と言うのか、「汝の隣人を愛しなさい」を地で行きまして、男性が申し出れば基本的に女性は拒否出来ず、誰とでも何人とでも結ばれて良い、生まれた子供は皆で育てる、という驚くばかりのシステムでした。いや~、僕はとても此処には住めません。聖書をどう解釈すればそういう考えに至るのか、浅学菲才な僕には全く理解不能ですが、案の定、このコミュニティは30年で分裂します。事実は小説より奇なり、コミュニティは無くなったんですが、実は形を変え、今なお存在しているんですね。オナイダの皆さんが、銀食器を造り販売しており、その収入がコミュニティの財源を支えていたのですが、それが大きな株式会社となり、100年以上続いているんです。善悪は別として、理想を掲げてユートピアを目指したものが、空中分解し、株式会社として存続するんですもんねえ…。

古今東西のユートピアの歴史を俯瞰するに、100㌫と言っていいぐらい、成功していません。そしてね、コミュニズムやファシズム、これも僕、一種の宗教国家に近いと思うのですけれど、此方もまた、全てが失敗と言えましょう。此処で導かれる結論は、「現実の世の中は矛盾だらけで、理想を高く掲げるのは素晴らしい事だ。しかし、現実から逃げて、別の地で理想郷を造ろうとしても決して上手く行かない。何故なら、現実社会を造るのも人であり、ユートピアを造るのも人なのだ。人は矛盾を抱えた生き物であり、人そのものが変わらない限り、ユートピアは成立しない。」と言えましょう。これ、卑近な例で恐縮なんですが、例えば会社員の人が、「今の会社は自分が居なくては成り立たない」「こんな処は辞めて、新天地ならもっと自分は評価される筈だ」と転職しても、ご自身の思った風には行かないのが殆どでしょう。余程のブラック企業は例外として、自分が居なくても会社は廻りますし、新天地では今までの給与や待遇は得られないと思います。何処に行っても同じとは言いませんが、今頑張れない人が、別の処で頑張れる筈が無いんですよね。僕の大好きなボクシングでは、打たれてピンチになった時、距離を取って時間を稼ごうとするボクサーは、大体負けます。向こうはチャンスと思い、嵩にかかって攻めて来るんですが、其処で引いては敵の思う壺、相手からすれば攻めて来ないんですから、余計楽にさせてしまいます。正解は、「苦しい時こそ前に出る」でありまして、ピンチに動揺せず、決して逃げず、果敢に打ち合う男が勝利を掴む事が多いんですよね。日本が生んだ偉大なるチャンプ、ファイティング原田も輪島功一も、僕、逃げた処を見た事がありません。

何だか、今日の拙ブログは、ココナッツ・ジュースから始まって、気の向くまま思いのままに書いていましたら、ユートピアの話になりまして大変恐縮でした。猫が子を 咥えてあるく 豪雨かな、今は綺麗な快晴ですけれど、またもや台風も近付いている由、皆様、急な雷雨にはどうぞお気を付け下さいね~。
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