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若き姉妹よ いかに生くべきか

読者の皆さん、こんにちわm(__)m。いやね、実は今日は母の命日でして、この世の始中終幻の如くなる一期也、お寺でお経をあげて貰ってまして、拙ブログの更新が大層遅れてしまい、大変失礼致しました。life is very short, and there's no time for fussing and fighting, my friend. これ、ビートルズ中期の代表曲の1つ、we can work it outの一節であります。人生は短い、小さな事に騒いだり喧嘩している暇は無いのさ、この意訳で良いと思いますが、それ邯鄲の夢の中、本当に月日の流れるのは速いものでして、今年で母も30回忌でありました。拙ブログでは亡父と並んで良く登場している亡母ですが、いやはや何とも、強烈な女性でしたね~。息子が言うのはどうかと思いますが、女優の十朱幸代に似た感じの美人でしたし、何時でもその場の中心に居り、人を惹きつける華やかさがありました。頭脳明晰当意即妙、ファッションセンスに優れ、スタイルも悪くありません。ベンツのオープンカーのSLとか、英国車の真紅のMGで深夜の街をぶっ飛ばしてましたもんね~。スピード違反で警官に止められ、「許して下さらない…」「今度だけですよ」でOKなんですから、我が母ながら、美人は得ではあります。お客様から見ると、立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、の趣でしたが、実際は、外面如菩薩内面如夜叉と書くと言い過ぎかな、まァ強烈なキャラクターでしたね~。博打は大層強く、僕、そんなに弱くない積もりなんですが、母に勝った事はありません。一度怒りに火が付くと手が付けられず、尤も、父の度重なる浮気が最も宜しく無いんですけどね…。大きな壺をゴルフのドライバーで叩き割るわ、深夜僕を連れて屋根伝いに家出するわ、ゴキブリ駆除のバルサンを焚いて父を家から追い出すわ…。。そうそう、女だてらに父の顔面に強烈な往復ビンタ、飛び蹴りまでしてましたもんね~。いや~、あの夫婦喧嘩が年に何度も繰り返されるんですから、それを目の当たりにしたお蔭で、そりゃあ僕も、滅多な事では動じませんよ、なんちゃって!?

しかし、ホテル・オークラに自分のネーム入りのカードを造らせたり、見所のある若い人は男女を問わず可愛がりスーツを仕立てたり、明け方になっても仕事の資料を熱心に読み込んだり、これ、僕も拳拳服膺、見習う様にしています。会社を2つ、病院も2つ関わり経営に携わり、医師や優れたスタッフ招聘の為、全国を飛び廻っていましたから、僕もお供で付いて行き、色々な土地を知る、という恩恵に与かった次第なんです。今で言う、キャリア・ウーマン、自立した女性の走りだったのでしょう。僕、彼女のお蔭--僕の教育や海外を含めた旅行に関しては、決してお金を惜しまなかったそうです。--で、人様よりは、視野が視点が知識が広がったと思っていますし、沢山の経験をし、多くの人を見られて、心から感謝しています。母さん、本当にありがとうね。貴女の事は決して忘れません。でも、何でも経験させてやろうという親心は、何よりもありがたいんですが、野球少年だった小学生の僕に、茶道や書道や華道は兎も角、日本舞踊に尺八にお琴を勧めるのはちょっとねえ!?日舞等については必死に断りました…。そして、中学生になったばかりの僕を、当時の大分の最先端だったバー、中央公論社というお店に連れて行くんですもん。何だか大人になった気がして、これは素直に楽しかったです。尤も、強烈過ぎる両親に育てられた所為か、僕、自分では九州一の紳士であり常識人と思っているんですが、周囲の誰もそう受け取っている様子がまるで無く、天下一の変わり者といった扱いでして、些かというよりはかなり不本意ではあります。

「原始、女性は太陽であった」、平塚らいてう先生の有名な言葉がありますけれど、僕達男性は勝てないなァ、そう痛感します。平均寿命もそうですし、そのタフさ、強さには感服する事ばかり、最近の女性は少し柔になったのかな、と思っていましたがとんでもないですね。少し前ですが、トヨタの野球のCM、ご覧になりました?野球への愛情に満ち満ちた、大変面白い宣伝なんですが、打者として登場する女性がいらっしゃるんですね。まァこの彼女のスイングの鋭い事、ピッチングも素人離れしていてスタイル抜群、稲村亜美さんという方だそうですが、硬式野球経験者で未だ19歳、きちんと大学にも通学されているという才媛です。この娘、性格も素直だそうで、きっと人気が沸騰するんじゃないかしら。親友のMさんと、当院O事務部長に教えてあげようっと。あ、事務部長はもう知ってるかな…。同じく野球ですが、これまた美人でしたが、フランスの16歳の少女が、アメリカ大リーグとの契約が認められるリストに入ったとか。未成年ながら、将来はフランス代表に選ばれそうな逸材だそうで、史上初の女性プロ野球選手が現れるかもしれません。大塚家具の大騒動を巻き起こした、女性社長も強かなもんです。僕、お父さんより彼女の言い分を支持しますけれど、株主を巻き込んだ、史上最大の親子喧嘩の趣がありました。さて、今回の大塚家具の新CMは、その大騒動を逆手に取ったもので、そのエスプリには感心しました。大塚家具に来訪した父と娘が、カーテンの色を巡って激しい口論をする、というものでして、ウイットと申しますか、頓智が利いてます。新社長の久美子さん、僕と同じ年ですが、やるなあ!そうそう、以前の拙ブログでご紹介した、ポーランド出身の女流棋士、カロリーナさん、彼女も、地縁も血縁も無いこの東洋の島国まで、10代から単身渡って来るんですもん。幾ら将棋という、世界最高峰の頭脳の格闘技を極める為とは言え、肝っ玉が据わってますよ、大したもんです。ホント、僕の廻りに、チマチマチマチマ小さい事を気にする器の小さい男達が居たら、彼女達を是非見習って欲しいですし、マグロ漁船にまとめて叩き込みたいですよ!

母は絵画もこよなく愛し、その影響は僕、間違い無く受けているんですが、類稀なる読書家でもありました。これは父も同じでして、遺伝の所為か僕も同様です。生家の風呂は中々大きく、それは両親共に入浴に拘りを持っていたからなんですが、親子3人で入るじゃないですか。四方山話が尽きますと、夫々本を読み出すんですね。僕は「怪人二十面相」、母は女流作家の物が殆ど、父は囲碁かミステリーか歴史もの、或いは「火星人が月の裏にいた!」とかの駄本でした。やっぱり変な親子…。

さて、母がこよなく愛した作家と言えば、山崎豊子、宇野千代、平岩弓枝、有吉佐和子、宮本百合子、そこら辺だったかと思います。その母も、闘病生活に入ってからは、抗癌剤による疲労もあったのでしょう、余り本を手に取る事は無く、専ら絵を描く事に集中していたんですね。母が亡くなって、僕の手には、彼女の遺品が少し手元に残りましたけれど、その中でも、大分が生んだ女流作家、野上弥生子の物が数冊あったんですね。この野上先生、女傑という言葉が似合う大変素晴らしい方でして、母は密かに目標にしていた様にも思えました。その野上先生、大分を代表する醤油メーカー、フンドーキンの御令嬢でありまして、夏目漱石の弟子であり、戦時中も決して節を曲げず、欧州にもしばしば旅をし、お子さん達は皆さん東大の教授になり、兎に角小説を書きに書き、そして99歳の天寿を全うした、大分を代表する文人であり、極めてパワフルな女性でした。だってね~、お亡くなりになった時、葬儀委員長が、ノーベル文学賞受賞の大江健三郎ですよ。そして、ルーズベルト大統領夫人と対談をし、「アメリカ軍の基地は多過ぎる。日本から撤退してはどうか。」と訴えたんですから、感服するしかありません。70歳で哲学と経済を学び始め、73歳で中国全土を大旅行し、79歳で女流文学賞を獲得、80歳でドイツ語とフランス語を独習、86歳で文化勲章を受賞、僕、もう平伏の一言であります。そしてね、最晩年には、密かに恋人まで居たんですから、人生を謳歌した達人と言えましょう。

その野上先生の一連の小説を読んでいた母、その不肖の息子は、「秀吉と利休」の1冊しか読んでおりません。母の供養の意味でも、週末は野上先生の本を開いてみようかな。そして、もしかすると何時の日か、あの世で母と再会出来るかもしれません。その時は、きちんとお礼を言いたいですし、母が残したこの病院を、次世代に受け継ぐべく、今後も益々努力と研鑽を積まなくては。

何だか今日は、極私的というか、パーソナルなお話に終始してしまい恐縮です。それでは皆様、素敵な週末をお過ごし下さいね~。では、月曜日にまたお会いしましょう!
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