SUPER-EXPRESS 109

いや~、其れにしても脱帽、最敬礼、スタンディング・オベーションでありましょう。将棋の中学生プロ棋士、藤井4段、前人未到のデビュー以来の29連勝、此れ、不滅の大記録と思います。実は僕、昨夕帰宅してから、ネット中継で彼の将棋を見ていたんですね。一応僕、恥ずかしながら将棋3段でして、或る程度は分かる心算なんです。夕方の時点では、僕の見る処大差でして、藤井4段の飛車は死んでますし、銀も働いておらず、王様の守りは薄く、持ち駒の角も使うのが難しく、守るも攻めるも厳しい感じ、此れからどうするんだろうと思いました。こりゃあとうとう土が付くか、ドキドキしたんですが、実際、並み居る棋士達も、藤井4段不利との見解でしたし、ご本人もそう自覚していた様です。そして、凡人と天才は違うんだなァと感心したんですが、勝負手の連発、アッと謂う間に差が詰まりまして、最後は大差で藤井4段の圧勝でした。僕の予想は見事に大外れでしたが、嬉しい気持ちですし、いやはや何とも、恐れ入りましたm(__)m。お相手の増田4段も未だ19歳でして、昨年度の新人王、相当強く、将来を嘱望される大器なのですけれど、其の難敵に此の大逆転、こりゃあ史上初の中学生のタイトルホルダーが生まれるかもしれません。僕もう、今からワクワクしています。

其の中学生の大快挙に較べ、日本の政界の大人達は、本当に酷過ぎます。先ずは豊田議員ですか、皆様TV等で疾うにご覧になられたと思いますが、年上の男性秘書に暴言の連発、品位の欠片も無い言動でして、僕も聞きましたけれど、大分弁で謂う処の「おじい」「いびしい」、怖い、気持ち悪いと謂う意味ですけれど、怖気を震う思いでした。5年間で100人の秘書が辞めたと謂うのもさもありなん、此れで東大とハーバードを出てキャリア官僚、そして自民党議員、絵に描いた様なエリートコースなのに、此のヒト、何を勉強して来たんですかねえ。付いた綽名がピンクモンスターですって。ただただ呆れるばかりであります。妖怪に酷似した菅官房長官は、記者会見の質問に答える際、「私、あなたにそれ答える必要ない。」と、ワザと片言の日本語で対応した由、テメエ馬鹿野郎この野郎、人様を舐めるのもいい加減にしろ!竹下国会対策委員長は、「証人喚問がどうして必要無いんですか」と問われ、「必要無いという事がその理由だ」ですって。うう~ん、とんち!?って一休さんですよ、其れじゃあ。義家文部副大臣は、文書の再調査に応じなかったのですけれど、其れは、「私が確認していない文書は文書では無い」ってあのねえ、神様かお前は。何だかシュールなコントに近くなっている気がするんですが、でも、ちっとも面白く無いよ!非常にチャイルディッシュ、幼稚過ぎる気もするんですが、大将のアベがあの調子ですもんねえ。だって、オトモダチの加計学園の、獣医学部新設の件を問われた際のニュース、皆様、ご覧になりました!?獣医さんは余っているそうなんですが、「此れからは全国に獣医学部を新設する」と謂い、其の理由を問われたら、「あんまり批判が続くから、頭に来て言ったんだ」由でして、テメエ、頭の悪い小学生かよ!?あのねえ、国家の舵取りを担う総理が、「頭に来て」政策を決められては、国民が困りますぜ。此の阿呆、此の一言だけで政治家失格じゃないでしょうか。上記の議員どもは皆、自民党でありまして、国民の力を結集し、兎に角彼らには下野して貰いましょう。

閑話休題、僕、此の様な横暴に勝つには、文化や芸術の力と思うんです。僕、アメリカと謂う国は大嫌いですけれど、感心する処も多々ありまして、映画に関しては流石なんですよね。だって、反体制で骨太、反骨精神旺盛な監督さん達が、唸る程いらっしゃいますもん。今を時めくマーベル社の作品群、「キャプテンアメリカ」「アベンジャーズ」「XーMEN」等々の一連の映画は皆、根底に、現代アメリカ社会への痛烈な批判があります。そして、マイケル・ムーア監督は、銃社会やブッシュ大統領を辛辣に嘲笑しました。オリバー・ストーン監督は、ケネディ大統領暗殺やニクソン大統領のスキャンダルを真っ向から取り上げました。クリント・イーストウッド監督は、フーバーFBI長官の、人格の暗黒面を怯まず撮影しました。リチャード・フライシャー、アラン・パーカー、クエンティン・タランティーノのお三方は、黒人差別の惨たらしい犯罪を扱い、物議を醸しました。僕、持論なんですが、「優れた戦争映画は優れた反戦映画である」と思うんですね。だって、戦争の悲惨な現実をきちんと捉えれば、自ずから反戦になってしまいますもん。そういう意味では、「地獄の黙示録」のフランシス・フォード・コッポラも、「ディア・ハンター」のマイケル・チミノも、「フルメタルジャケット」のキューブリックも、「プライベートライアン」のスピルバーグも、「戦争のはらわた」のサム・ペキンパーも、「マッシュ」のロバート・アルトマンも、何れ劣らぬ世界的な大監督ですが、皆、反米であり反戦であり、反体制でありましょう。此れだけではありませんで、ウィリアム・フリードキンにアンジェイ・ワイダ、デニス・ホッパーにデビッド・リンチ、ドン・シーゲルにデビッド・クローネンバーグ、ポール・バーホーベンにトムとリドリーのスコット兄弟。ダグ・リーマンにテリー・ギリアム。徒然なるままに列挙しましたけれど、皆さん一筋縄では行かない、反体制の強者ばかりです。まだまだ沢山いらっしゃいますけれど、僕、健全な批判があってこその民主主義と思うんですね。此れ、地球上の殆ど全ての国の共通認識と思います。其れすらも決して許さず、「朕を賛美せよ」と謂うアベ政権、僕、倒すべきと確信しています。

日本の映画界って、どうも反骨精神に溢れた監督が少ないなァと残念至極なんですが、かっては沢山居たんですよ。100歳まで生きた新藤兼人監督、カンヌを2回制した今村昌平監督。天下の黒澤明だって、反原発を前面に出した映画があります。小林正樹監督もそうですし、強烈過ぎるドキュメンタリーですけれど、「ゆきゆきて、神軍」の原一男監督も、決して忘れられません。でね、僕、昔の東映って、本当に凄かったと思うんです。今の東映は、ワン・ピースやドラゴンボールやプリキュアのイメージですが、「相棒」の劇場版に、かっての反体制の薫りが幽かに残っています。

さて、東映の魅力と謂えば、体制側も反体制側も全て取り込み、融通無碍と謂いますか、兎に角何でもあり、「面白い映画を造ろうぜ!」なんですよね。僕、此れぞ映画人と思うのですけれど、「大日本帝国」「二百三高地」と謂った右寄りの作品群がある中、進めていた企画が、「実録日本共産党」って、ネッ、凄い会社でしょ!?東映のヒット作、滅茶苦茶沢山あるのですけれど、もうねえ、アナーキーな物ばかりなんですよね。だって、「不良番長」「日本暗殺秘録」「極悪坊主」「まむしの兄弟」「やくざ刑事」「仁義なき戦い」「網走番外地」「トラック野郎」「最も危険な遊戯」「ビーバップハイスクール」「大奥」「極道の妻たち」…。相当危険なライン・アップと思いませんか!?

其の中でも僕、東映製作の最高傑作の1つが、「新幹線大爆破」だと思うんですね。世界120か国で公開され、大変な高評価の此の大傑作、以前の拙ブログで少しだけ触れたんですが、簡単に粗筋を謂います。犯人達は、「走行速度80㌔を切ると爆発する」と謂う装置を、新幹線に仕掛けたと。国家対犯人グループと謂う図式なんですね。高度経済成長時代が舞台なんですが、どんな時にも不遇な人達って居る訳で、彼らが已む無く犯行を犯すと謂う哀しい設定です。でね、観ている内に、どうしても犯人側に感情移入しちゃうんですよ。達者な演出と唸りましたけれど、脚本も練りに練られ、そして高倉健に千葉真一に宇津井健、丹波哲郎に北大路欣也に多岐川由美と、当時のトップ・スターが大集合、此れは売れますよね。社会批判を織り交ぜながら、登場人物の背景も丁寧に描き、ドキドキハラハラのエンターテイメントとして見事に成立していまして、僕、此れぞ映画と思います。今の東映の作品では、「相棒」の映画版が、其の雰囲気ですねえ。

「優れた映画は、時代を超えた普遍的なテーマがある」、此れも僕の持論なんですが、今の日本って、様々な問題が山積しているじゃありませんか。遅々として進まない原発事故の処理があり、天災対策に少子高齢化に経済格差、赤字国債にTPPに年金…。僕、どうか此れらの問題を踏まえた骨太な邦画を見たいと切に願っていますし、其れがヒットすれば、国民の意識も自然と変わり、此の国もきっと良くなると思うんです。そう思って待っているんですが、何時まで経ってもそんな映画はちっとも来ませんし、もうこうなったら、将来自分で撮ってやろうかしらん!?
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