★ 犬が星見た ☆

寄り添えど とても濡れるよ 夕立傘、どうも今日の大分は妙なお天気の由、今朝方の湿気は相当な物がありまして、僕、愛犬と散歩をしていましたら直ぐにじっとりと汗ばむ始末、何時降り出すか分からない感じではありました。稲妻に へそも隠さぬ 女かな、どうか皆様、お出掛けの際には傘を忘れずに。

さてさて、一昨日から僕、気分が随分とブルーでありまして、人間関係とは何とまァ難しい事かと、もう天命を知る年なのに、些か憂鬱なんです。ケースバイケースって確かにありますけれど、状況に応じて相手に応じて、言質を取られない様に微妙に表現を変え、決して自分は悪者にならず、其処に居ない人の悪口を謂う人って居るんですよねえ。単なる責任転嫁、其の場其の場で良い顔をしたいんでしょうが、あのねえ、そういう方は外面如菩薩内心如夜叉と申しまして、外に見せる顔と中身が全く異なる人なんですが、バレていないと思っているのはご自身だけ、そんな悪行三昧、分かる人には直ぐ分かるんですよね。まァ心根の腐った卑怯な奴ですし、其れに騙される人達も、少し考えれば分かる事なのに、人生経験が薄っぺらいんでしょう、甘いなァ…。僕、大して能力も無いですが、唯一自慢出来ますのは、誰にでも分け隔て無く丁寧に接する事が出来て、口から出た言葉を守ると謂う事でしょうか。艱難汝を玉にす、百術は一誠に如かず、臥薪嘗胆でありまして、何、僕が30代の頃の10年間、四面楚歌の地獄の季節を思えば平気の平左でありまして、最後は正義が勝つと思って頑張ります!!

閑話休題、昨夜、徒然なるまま深更に至るまで、枕頭の書を読んでいました。「シベリア鉄道9400㌔」宮脇俊三著 角川文庫、でありまして、此れ、紀行作家として有名な著者の、男性2人の汽車旅の顛末をユーモラスに描いた物でして、ロング・セラーの1冊と思います。僕、再々読ぐらいなんですが、楽しく読み進めていた最中、ふと思ったんですね。そう謂えば僕の高校時代の親友のS君は、TV番組「世界の車窓から」の会社に入り、7つの海を股にかけて飛び廻っていました。彼とはよく、海外雄飛の夢を語り合う仲だったんですが、其の時の話題で、「昔の旅行ってどんな感じだったのかな!?」と夢想していたんですが、当時より知識の増えた今では分かります。平成の今から大正時代にタイム・スリップ、凡そ100年前の東京駅では、パリ駅までの切符が買えたんですね。此れ、「欧亜国際連絡列車」と申しまして、東京を出まして横浜名古屋と東海道本線を走り、門司まで行きまして汽船に乗り換え、釜山からは又鉄路、満州~シベリア~モスクワ~ベルリン~パリ、と謂う大旅行でありました。約16日間掛かったそうで、運賃と食費を含めて、現在ならば200万あればパリまで行けるそうでした。此れ、当時の主流だった航路、東南アジアからマラッカ海峡からインド洋、そしてスエズ運河を超えて欧州着よりも、値段も時間も随分とお得でありまして、多くの人々が、シベリア鉄道経由で、一路パリを目指したんですね。

大正から昭和に掛けての国際列車、意外な事に、日本人女性も多く乗っているんです。当時は女性の立場が弱い頃ですから、男性ばかりがシベリア鉄道に乗っていたのかなと思いきや、あにはからんや、大和撫子は昔から強かったと感心します。文人が目立つのですけれど、先ずは林芙美子先生かなァ。「放浪記」で有名ですけれど、林先生、実にパワフルなんですよね。当時、既に満州事変が始まっており、軍歌の響きは聞こえていたのですけれど、内縁の夫がありながら、画家の恋人を追いかけてパリまで汽車で行くんですもん。結局フラれちゃうんですが、パリ留学中の年下の建築家と新たな恋に落ちるって、ちょっと先生先生!そして、毎朝大量のクロワッサンとエスプレッソをばりばり食し、パリでの生活をエッセイにして書きまくり、原稿料を得て今度はロンドンにも滞在しちゃうんですから、其のアグレッシブさには脱帽でありましょう。

同じく作家の吉屋信子先生、彼女は明治期に生を受けた、栃木の資産家の娘さんでして、大流行作家でした。10年ぐらい前になるのかな、お昼のドラマで「冬の輪舞」ってやってましたけれど、其の原作者の先生であります。さて、吉屋先生はベストセラーを連発していたのですけれど、激務の最中、運命の人と出会います。お相手は千代さんと謂う女性でありまして、実は吉屋先生、レズビアンだったんですね。2人が知り合い、愛し合う様になったのは大正期ですから、さぞや偏見に晒されたと思います。しかし、愛し合う2人は強いですねえ…。手に手を取ってシベリア鉄道に颯爽と乗り込み、パリで1年を過ごし、アメリカに渡り、東南アジアまでも旅し、日本に戻って来ます。其の間もペンを離さず書き続けた由、大正時代の作家なのに、平成の今でもドラマ化されるクオリティのある作品を残しているんですから、恐れ入りましたm(__)m。

お次は宮本百合子先生かなァ。宮本先生も明治生まれ、プロレタリア文学のリーダーとして広く知られた共産党員であります。アメリカ留学の経験もあるインテリでして、彼女はバイセクシャル、男女の両方を愛せる人でした。最後は共産党の委員長の男性と結ばれるのですけれど、コミュニズムの勉強の為、シベリア鉄道に乗ってソ連に入国するんですが、其の時は女性の恋人と共に行ったそうで、いやァ、アナーキーと申しますか、ぶっ飛んでます。因みに僕、共産主義は大嫌い、何1つシンパシーを感じません。でもね、何を信じようが、其れは其の人の自由ですからね~。其処は僕、尊重する心算です。其れはさておき、宮本先生は共産主義運動を続けながら多くの作品を書き続け、警察に捕まる事もしばしば、実刑を喰らっても主義主張を曲げなかった強さは、僕、称賛に値すると思えてなりません。

僕、つくづく思うんですよ。上記の3人の偉大な作家の皆さんは、其の時の熱い情熱、其れは愛情だったり主義主張である訳ですが、ひたむきで真っ直ぐなんですよね。シャンソン界の唯一無二の歌姫、エディット・ピアフが、不朽の名曲「愛の賛歌」で唄っているじゃありませんか。因みに、日本人が唄うバージョンは、あえて歌詞を甘くしていますが、原曲は凄いですもんね♪あなたの愛さえあれば 髪の毛の色も変え 月だって取りに行く 祖国も棄て友達だって裏切る 世間から笑われても何だってする あなたの愛さえあれば♪ですもんね。僕、真摯に正直に生きている気がして感動しますし、自分もそうありたいと思っています。冒頭触れました様に、人によって態度や言動を変えるなぞ最低でありまして、そうは生きたくありません。武士に二言無し、侍で謂う処の金打の儀式でありまして、己が口に出した言葉だけは、大事に守って行きたいものです。
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