PROMISED LAND

随分のご無沙汰です。読者の皆様、如何お過ごしでしたか!?僕、東京出張から昨夜戻って来まして、何とかその日の内には旅塵を払う事が出来たのですが、床に就いて寝付いた時には、既に日付が変わっておりました。目覚めた時には全身筋肉痛、首やふくらはぎや足首を揉みながら、何とかPCに向かっている次第です。

久方振りの東京だったのですが、梅雨を思わせる様な曇天で、勿論仕事もあり、殆ど出歩かなかったけれど、暫く来ないと、都内は随分変わりますねえ。延々と工事を続けていた、東京駅の八重洲口も随分様変わりしましたし、何とかヒルズにミッドタウン云々、丸の内側もお洒落になってから暫く経ちます。ざんぎり頭を叩いてみれば文明開化の音がする、内田百間に川端康成に松本清張、おっと忘れちゃいけません、江戸川乱歩もこよなく愛した東京ステーションホテルは、僕、1度だけ泊まった事があります。大正浪漫の雰囲気が濃厚で、暖房設備はスチーム、天井は高く、バーからはプラットフォームが見え、オリジナル・カクテルも美味しく、精養軒直伝の伝統の洋食も素敵でした。ところが平成になり、丸の内の再開発の際に大改装、煉瓦造りの外観は変わりませんけれど、中身は凡庸なラグジュアリー・ホテルと申しますか、かなり変容しておりまして、一抹の寂しさを覚えたものです。

僕、地図を見るのは不得手なんですが、印象に残る風景は写真として記憶するというのかな、そういう癖があるんです。例えば浅草ならば、地下鉄の駅に着いて地上に出て、右折すれば商店街に入り、老舗のすき焼きの「ちんや」を右手に直進すれば、浅草寺の雷門があり、正面左手に三井住友銀行、それを横目に見ながら暫し直進すれば「神谷バー」であります。上野なら、「じゅらく」を背に、後ろには西郷さんや精養軒、正面にはデパート、右手の不忍池を横手に直進すれば、美味しい鰻屋に漬物の「酒悦」、一番太鼓の音も嬉しい鈴本演芸場、楽しく散策していれば、あっと言う間に御徒町の駅が見えて来ます。でもね、これが六本木とかになりますと、しょっちょう街が変化しますから、僕の頭の中の写真がかえって邪魔になりまして、却って混乱するばかり、お目当てのビルに中々辿り着けなかったりするんですよ。

新しいものはすぐ古くなる、古いものはもう古くならない、これ、イングランドの格言だと記憶していますが、先に挙げた様に、東京のアクティビティや進化は凄まじく、世界中の人々を惹きつけるのも分かる気がするんですが、幾らなんでもやり過ぎじゃないかなあ。元々の江戸は、河川に恵まれたベネチアの様な水運都市だったのに、埋め立てを繰り返して地盤はゆるゆる、そこに超高層ビルを立てるなんて、正気の沙汰とは思えません。おまけに地盤が低い処が多く、そして、蟻の巣の様な地下鉄網でしょ。天災は忘れた頃にやって来る、関東大震災が来るのは間違い無い、世界一の災害危険都市、日本は地震と台風と水害の国、原発の後始末は知らぬ存ぜぬで頬かむり、そう言われ続けて久しいのに、まさかのオリンピックは開催するし、もしも何かが起きたらどうする心算なんでしょう。僕、識者の意見を是非聞いてみたいですよ…。

将棋の名人の米長先生が、生前、いみじくもこうおっしゃっていました。人の将に死なんとするや其の言や善し、「原発は、東京を中心とする都市住民の贅沢の為にある。ならば、原発は、東京、大阪、名古屋で引き受けるのが筋であろう。それが嫌なら、原発を地方に押し付けて、そこからの電力で贅沢をする様な生き方をしてはいけない。大量に電力を消費して便利な生活をし、にもかかわらず、それに伴う危険は嫌というのは我儘である。お前達は危ない、何処か遠くへ行け。この発想は極めて良くない。」、だそうです。そしてね、僕が未だハイ・ティーンの頃、高校生だったかな、「東京に原発を」という本があり、当時読みました。納得したのは、国や電力会社が、そこまで原発が安全と言うのならば、東京に置くべきだ、という事でして、そりゃあその通りでありましょう。

僕、改めて、原発反対と明確にここに宣言します!!僕は現場主義ですから、国会議事堂前の反原発デモにも参加、その様子も、以前の拙ブログでご紹介しました。警察の非道ぶり、国家権力の酷さも垣間見た気がします。でもね、例えば四国は愛媛にある伊方原発、この街も出張の帰りにバスで通りまして、様子を見たのですが、確かに寒村という言葉が相応しい寂れた処なんですよ。将に原発マネーが無ければ、過疎化もあるでしょうし、この地方自治体は崩壊だろうな、という事も強く感じました。人間は元々が矛盾した存在です。地球の環境、という巨視的な観点から見れば、ヒトなんて居ない方が良いですもんね。でも、そうではあるけれど、僕達は前を向いて生きて行かねばなりません。それには、伊方が原発無しでやっていける魅力ある自治体にしなければなりませんし、僕達自身の高邁な理想と努力と辛抱が不可欠でしょう。

でも、内実はかなり怪しいですが名目上は民主主義の国ではあるし、様々な価値観がありますから、中々理想通りには参りません。僕、お国の為に何が出来るのか、原発やアメリカの植民地である我が国の現状の打破の為、ずっと考えていたんですが、都内滞在中に1本の映画を観まして、何だか勇気づけられました。「プロミスト・ランド」、ハリウッドきっての才人、マット・デイモンが脚本を書き自ら主演、カンヌ国際映画祭グランプリのガス・ヴァン・サント監督の作品なんですが、先に縷々述べて来たテーマと同じだったんですね。ざっくりと粗筋だけご紹介しますと、辺鄙な小村に、地下資源である天然ガスが大量にあるんです。掘削すれば、村は潤い長年の貧困も無くなり、雇用も増え過疎化も解消されると良い事づくめの様に思えるんです。ところが、掘削の過程において、大量の化学薬品を使うものですから、豊穣な大地は滅茶苦茶になる事が発覚します。はてさて、大手エネルギー会社の思惑と、村人の未来を天秤にかければ、どういう選択が正しいのか、というお話であります。未見の方の為に、エンディングが書けないのが残念ですけれど、いや、考えさせられました。人の世って、道教の教えのTAOの様に、絶対的な善の中にも一粒の悪があり、その逆もまた同様ですもんね。

僕、思ったんです。映画に出て来る大企業は、悪辣極まりない手段を使うのですけれど、それは国家権力にしてもマスコミにしても同じ事でしょう。でも、諦めてしまってはそれで終わりです。僕、国から見れば蟷螂の斧、至って微力ではありますが、自分の思う処の正論を、諦める事無く綴って行く積もりです。何時の日か正論が通る筈ですし、世界一優秀な大和民族が、原発の危険性に気付かない筈がありません。きっと新たな、より安全で安い電力を、日本人が創れない訳がありませんし、様々なクリーン・エネルギーの試みは実用化されつつありますもんね。少し先の現実だけを見れば、安倍の悪政でお先真っ暗の様に思えますが、永遠に政権に居る党なぞ、世界の長い歴史の中にありません。自民党は何れ消えゆく存在ですし、きっと、国民第一の政党が現れる筈です!!♪ 夢を見るのは 悪い事じゃない コトをあせり過ぎちゃダメさ 時間の流れが 君を じらしてるだけさ 頭ごなしに 笑われても うぬぼれて踊ってりゃいいのさ ♪、忌野清志郎の歌の文句の通りであります!僕と同じ考えの方々がもしいらっしゃいましたら、是非一緒に頑張りましょう!!

今日で葉月も終わり、明日からは長月、学生の皆さんは長い夏休みも終わり憂鬱でしょうし、今頃読書感想文を必死に書いている人もいらっしゃるでしょうが、新学期を頑張って下さいな。僕も明日は全体朝礼の挨拶に決済、報告を受けたり会議もありますし、忙しない1日になりますが、今日は英気を養い、これから朝寝をしようかな!?明日からは通常のブログの更新となります、宜しくお願い致します。それでは、皆様も引き続き日曜日をお楽しみ下さいm(_)m。
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