MEDOUSA ~>゜)~~~

いやあ、えらい蒸しましたけれど、何とか無事に出張から戻って来ました。今回は仏事もありまして、喪服姿での移動もあり、僕も年ですかねえ、相当な疲労が残りまして、昨日なぞ、私用を済ませてからはずっと、お布団の上で午睡ばかり、終日怠惰に過ごしてしまいました…。その所為か、今朝は目もパッチリ覚めまして気分爽快、今夕も少しだけ公務がありますけれど、頑張って来ます!

さて、移動の連続だったのですが、最近のビジネスホテルは頑張ってますよね。朝食なんて、ワンコイン500円のビュッフェで、近くの農協や漁協と連携して地産地消、地元の食べ物を成るべく安く食べて貰おう、という訳で、これ、鹿児島でも福岡でも広島でも、何処に行っても、どの県でもやってますもんねえ。そこへ行くと、かんぽの宿などの大赤字なぞ言わずもがな、官より民の方が数段上、そう思えてなりません。それはさておき、忙中閑あり、僕、仕事の合間に何とか時間を作りまして、映画を観る事が出来ました。原題は「300 : rise of an empire」、邦題は「帝国の逆襲」でして、これ、古代ギリシャとペルシャ帝国の一連の戦いを扱ったシリーズ物の第2作目でして、正直、ストーリーは大した事はございません。また、全世界に衝撃を与えた、全編男達の筋肉と絶叫と流血と闘いを前面に押し出した、前作「300」程のインパクトもありません。でも、僕には大層面白く感じられたんですが、所謂ファム・ファタール、男を破滅させる悪女が本作に登場していたんですね。僕、同世代の中では、恐らく飛び抜けて映画を観ている方だと思いますけれど、所謂悪女役が似合う女優さんって、ベテランならば、「RED」のヘレン・ミレンに「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープ、「007」でMを演じたジュディ・デンチ。中堅どころなら、二代目キャット・ウーマンの熱演と「エイジ・オブ・イノセンス」の好演が光るミシェル・ファイファー、底意地の悪い女を演じたら世界一のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ、意外と悪女も似合うニコール・キッドマン。若手ですと、ラテン系でスタイル抜群のエヴァ・メンデス、四代目キャットウーマンのアン・ハサウェイ、その後が見つからないなァ、何て思っていましたら、今回のエヴァ・グリーンは素晴らしい悪女振りを発揮していまして、いや、驚きました。このエヴァさん、イタリアの巨匠、ベルトリッチ監督の作品がデビュー作でして、僕、これもスクリーンで観ていますが、美人なのは間違いありませんが、役に恵まれないと言うのかな、ボンド・ガールにも抜擢されましたが、これも今一つブレイクせず、このまま消えて行くのかな、なんて思っていたんです。そうしましたら、本作で彼女が演じた、女性司令官のアルテミシア役ですか、まあはまり役でして、一見の価値あり、僕、そう思いましたねえ。

このアルテミシア様、紀元前の実在の人物でして、最古の女海賊であり海軍の司令官として、大層恐れられていたそうですが、本作でも、デフォルメされているとは言え、まあ悪行三昧の限りを尽くすんですね。美貌を活かした色仕掛け、暗殺、唆し誑かし、復讐に裏切りに謀反、味方を犠牲にするなぞ当たり前、僕、可笑しな話かもしれませんが、何だか爽快な気分になったんですよ。と言いますのは、このアルテミシア様、自分の悪に自覚的と申しますか、「ヘン、どうせあたしゃあ悪い奴だよ!!」と、全く隠さないんですね。これね、女性に大変失礼な野次を飛ばし、それが国際的にも大きな批判を浴びていると言うのに知らん顔を決め込む、複数の自民党都議の面々より、余程アルテミシア様の方が信用出来ますよ!!つまり、「自分は悪いわよ!と言って実際に悪い人」と、「悪質な野次を飛ばしているのが本性なのに、選挙の際には甘言を弄する輩」、両者を較べますと、僕、前者は悪人としても、嘘を付かない分、未だ信用出来る様に思うんですよ。仕事においてもなんですが、僕、当院では重職にありますから、注意をする事もあります。その時に、自分の意見を簡単に翻す人って、何だか怪しく思いますもんね~。例え、間違っていたとしても、己の信念を貫き通す人の方が、僕、余程好感を持てます。アルテミシア様とは決してお付き合いは出来ませんが、外面如菩薩内心如夜叉、即ち、見た目は善人面をしていて、中身は腐れ外道なんて、人として最低でしょ!?そこへ行くと僕なぞ、見かけは良くないかもしれませんが、内面はナイス・ガイですよ、なんちゃって!?

閑話休題、僕、アルテミシア様の、痛快なまでの悪行三昧をすっかり堪能したのですけれど、よくよく考えますと、所謂女傑って、古今東西に沢山居る訳です。という訳で、今日は世の東西を問わず、決してか弱くない、当院にも沢山いらっしゃいますが、強~い女性のお話を少しだけ。

さて、先ずは神話の世界ですけれど、古代インドには、カーリー、と呼ばれる殺戮と破壊の女神が居ました。全身は漆黒、8本の腕に夫々武器を携え、そして3つの眼、腰回りにはもぎ取った敵の首、ひとたび怒ると、全てを破壊しつくさねば気が済まない、ってんですから堪りません。勝利を収めるとダンスに興じるんですが、それで大地震が起きる、という伝承が残っていますけれど、カーリー神って、天変地異の隠喩だったんじゃないかしら。ともあれ、女性が怒ったら、それだけ恐ろしい、という事でありましょう。何だか、まるでうちの母みたい…。女性が大好きなウチの親父に怒り狂い、香港土産の大きな壺をゴルフのドライバーで叩き割り、父の部屋にバルサンを沢山投げ込んで、外から鍵を掛けたりしてましたもんねえ…。お次は、ギリシャ神話に登場する、女性だけの国、アマゾネスであります。このアマゾネス、騎馬民族でして、子供を産む時のみ男性を拉致し、事が終われば追放、そして男の子が出来れば奴隷として売り、女の子の際は、武芸者として育てたと言うんですから、いやあ、武張ったお姉さん方ですね~。そして、これまたギリシャ神話のメドゥーサであります。髪の毛は全て毒蛇から成り、見た物は全て石に変え、黄金の翼と青銅の手に弓を持ち、下半身は蛇ですもん、こんなのと戦う気が致しません。本邦に置いても同様でして、「古事記」に現れる、日本を産んだとされるイザナミは、ご主人のイザナギより先に亡くなるんですね。イザナギは黄泉の国、死後の世界にまで行き、イザナミと会うのですが、そこで腐敗した自分の姿を見たな~、という訳で、怒って追い掛けて来る訳です。死者が生者を追うなぞ、キョンシーかゾンビの世界、世界最古のホラーですよね。

実在の人物に目を向けてみましょうか。平安時代の女傑と言えば、京を制した木曽義仲の恋人、巴御前が先ず挙げられます。当時の記述に依りますと、「強弓の手練れ。荒馬乗りの上手。色白く髪長く、容顔誠に優れたり。一騎当千の強者なり。」とありまして、当の木曽義仲は、同族の源義経に討たれるのですが、巴は最後までボディ・ガードとして孤軍奮闘した、と言われています。お次は、鎌倉時代の板額御前でしょうか。己の一族が鎌倉幕府打倒に蜂起、京の都から、追討軍が来るんですね。この女性は越後の産ですから、新潟の生まれ、かなりの弓の名手だった様でして、「女性の身たりと雖も、百発百中の芸、殆ど父兄に越ゆるなり。童形の如く上髪せしめ、腹巻を着し、矢倉の上に居て、襲い到るの輩を射る。当たる者、死なずと言う事なし。」ですって。そして、我が大分からは、鶴崎城を任せられていた尼さん、妙林尼であります。彼女のご主人が、薩摩の島津との戦いに敗れ死去、自身の子供は臼杵という処で戦っていましたから、妙林尼が城を守っていたんですね。そこに、破竹の勢いの島津の大軍が押し寄せるのですが、農民にまで鉄砲の打ち方を教えたり、無数の落とし穴を掘ったり、今ならばブービー・トラップでしょう、ありとあらゆる罠を仕掛け、そして畳や板までもバリケードとし、あらゆる奇策で押収、16回に渡る敵の攻撃を耐え抜いたそうです。一度は和睦し、鶴崎城を明け渡すのですが、その会談の席上、たっぷりとお酒を飲ませ豪勢な食事を出し、色仕掛けがあったかどうかは分かりませんけれど、千鳥足で戻る薩摩軍に奇襲をかけて大勝を収めるんですから、いやあ、大分のアルテミシア様であります。

僕ね、つくづく思うんですが、何時まで待っても、一票の格差問題も、原発も年金も、何一つ片付かないですよね。先進国において、女性の最高指導者が出ていないのって、我が国ぐらいですよね。僕、平成の男どものだらしなさ情けなさ無力さには、ほとほと愛想が尽きる思いです。もうね、一度、どなたか女性議員に、この国の舵取りを任せてみたらどうでしょうか。野に遺賢あり、アルテミシア様や、妙林尼の様な、優秀な女性の逸材がきっと居ますよ!勿論、当院においても、より一層、女性管理職を増やして行く積もりなんです。

今日の拙ブログは結構長くなりましたけれど、我流女傑列伝、如何でしたでしょうか!?では、今週も、本ブログをご贔屓の程、何卒宜しくお願い申し上げますm(__)m。
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