第四間氷期

いや~、何だか途端に暑くなりまして、梅雨を通り越して夏、という勢いですね~。先程、Yahooの全国の天気予報を見ていましたら、名古屋30℃京都31℃熊本32℃、大分の日田は何と33℃だそうで、未だ5月ですよね!?かき氷に、井戸で冷やした麦酒と西瓜、という感がしますけれど、昨夜の大分は、僕だけかもしれませんが、何だか暑くて寝苦しく、仕方がありませんから、夏に関する句集を読んでいました。何だかどうも照れくさいんですが、妙に艶っぽい句が多く、皆さん明治の俳人達なんですが、折角の機会ですから、ご紹介しますね。先ずは、四国は松山、師弟関係にある3人から。師匠の正岡子規は、夕顔に 女湯あみす あからさま。行水の 女にほれる 烏かな、乳あらはに 女の単衣 襟浅き、子規のお弟子さんの虚子と碧梧桐の句ですね。稲妻に へそも隠さぬ 女かな、これは毎度お馴染み、永井荷風散人。日野草城さん、この方は京都帝大を卒業した法学士でして、大変なインテリの俳人ですけれど、いっぴきの 女と眠る 梅雨の夜、ですって。そして、おそるべき 君等の乳房 夏来たる、これ、西東三鬼という著名な俳人の句でして、この人は家業の歯科の傍ら句作に励んだ方なんですが、この句のご自身の解説が付いていまして、「薄いブラウスに盛り上がった豊かな乳房は、見まいと思っても見らずには居られない。彼女等はそれを知ってゐて誇示する。彼女等は知らなくても万物の創造者が誇示せしめる。」って、思わず爆笑しましたけれど、何書いてるんですか、先生!?文章の格調は高いですが、セクハラですよ!!まあ、男なんてみんな助平ではあるんですが、特に明治の男性はエッチだったのかしら!?そうそう、同じ歯医者さん繋がりで思い出したのですけれど、NHKの連ドラで主演を務めた女優の戸田菜穂さん、芸能界きっての俳句通で句集も出されているそうですが、この方のご実家が歯科医院だそうで、何だか不思議な感じがしました。腰紐も 一本だけの 浴衣かな、これまた何だか艶っぽいですね~♡♡♡

それにしても、皐月の時期にこれだけ暑くては、葉月の頃にはどうなるんだろう、と思いながら新聞を読んでいましたら、朝日だったか読売か日経か忘れましたけれど、京都在住の研究者のグループが、年代の異なる檜の木数十本から、過去2000年を分析した由、古寺の廃材や出土した木片まで調べたそうですが、或る装置を使えば、年代毎の降水量の変動が分かるそうなんですね。へえ~、凄いなあ、新たな発見とは、人とは違ったアプローチからしか生まれないんだなあ、と感心しました。その結果、日本では、400年周期で、大雨と旱魃が数十年続くそうでして、益々面白く感じましたのは、気候が変動すると当然農作物が不作になりますから、社会が大きく揺れ動く訳で、4世紀毎に大乱や飢饉が起こっているそうです。

古代の日本の最大のクーデターと呼ばれた、九州北部で起きた磐井の乱が527年。平安期最大のクーデター、平将門・藤原純友の乱が935年、鎌倉幕府滅亡が1333年。江戸期の最大の事件とも言える享保の大飢饉が1732年だそうで、いや、まるでマヤ・カレンダーや、聖書の黙示録の様で、何だか不気味ですよね。となると、う~んとう~んと、享保の大飢饉から400年後と言いますと、2132年頃に日本の気候が大変動、大変な事になりそうです。その頃の日本は、少子高齢化が加速し、人口が4700万人、うち4割が高齢者となりますから、我が国が、天候の激変に耐えられる柔軟性のある社会になっているのか、これこそ、神のみぞ知る、と言った処でしょうか!?でもね、それだけ人口が減るというのに、有効な対策は何も無く、道路や新幹線や原発を維持するって、どういう了見なんですかね!?大体、道路や電車や電気を使う人が半分になるんですから、幾ら設備投資したって、無用の長物でしょうよ。

でもね、世界史を紐解けば、気候の変動が大きな影響を社会に及ぼした、というのは誰にでも分かる事なんですよ。まずは紀元前のインダス文明です。これは当時の寒冷化によりヒマラヤ山脈の積雪量が変わり、インダス川流域が乾燥化、食物は大凶作となり、滅亡となりました。先に挙げたマヤ文明、9世紀当時の人骨を分析すると、皆さん栄養失調なんです。当時の南北アメリカ大陸は、疫病と気候変動のダブル・パンチを喰らい、マヤの民は滅んでしまったとか。世界に冠たるローマ帝国、これはゲルマン人の大移動とキリスト教の台頭、という大事件が直接の要因ですよね。ギボンの大著、「ローマ帝国衰亡史」なぞを読みますと、ローマ人達が活発だった1~2世紀の地中海は非常に温暖でした。でも、3世紀になりますと地球そのものが寒冷期となり、モンゴル人の先祖であろう、フン族と呼ばれる騎馬民族が欧州に南下、それにより、そこに住んでいたゲルマン人達も土地を追われ南下し、ローマに侵入しました。哀れローマ帝国は分裂を余儀なくされる事と相成ります。

もっと時代が下がりまして、14~18世紀頃を見てみましょう。またもや欧州は長い長い間、寒冷化するのですが、この時期のヨーロッパはトラブルばかりなんです。まずはペストの大流行がありました。そして、魔女狩り、ハーメルンの笛吹き男--これは実話なんですね。--といった奇怪な事件の所以は、やはり社会不安が根底にあったかと思われます。寒冷化になりますと、飢饉が続き、人々の体力が落ちますから、先に挙げた様な伝染病のパンデミックを招くんですね。となりますと、人口は激減する訳ですが、人の生きる為の知恵とは凄いもの、逆境を糧とし、所謂農業革命や産業革命が起こり社会は激変、新たな道を切り開く訳です。

日本風に言うならば、風が吹けば桶屋が儲かる、欧米ですとエドワード・ローレンツの謂う処のバタフライ効果でしょうか、何れにせよ、歴史とは、今まで営々と続いて来た人々の営みを知り、そしてこれからの僕達の将来の道標となるものと思います。どうか、学校の先生方、そして文部省の皆さん、早期の英語教育も大事でしょうが、先ずは自国の言葉、国語をしっかり学び、そして日本史と世界史を多角的に立体的に学ぶ事、これが最も重要と愚考します。今思い出したのですが、クリントン元大統領が来日した際、「尊敬する日本人の政治家は誰ですか?」と問われ、「yozan uesugi」と答えたそうですが、日本側はそれが誰か分からなかったとか。上杉鷹山公は、上杉謙信公を藩祖に持つ米沢藩9代目当主でありまして、産業振興と財政再建にその人生を捧げ、見事な改革を成し遂げた中興の祖でありまして、彼の治世時には何度か飢饉がありましたけれど、他の藩と較べ、非常に軽微な損害で済んだ、と言われています。こういう大政治家を、当の日本人がよく知らず、アメリカ人が承知している、というのは顔から火が出る程恥ずかしい、僕、そう思いますし、英語を幾ら喋れても、「源氏物語」を読んでいない方が、国際的には馬鹿にされる事は必定でしょう。これから、人口減少が続く訳ですし、人材育成こそが、今後の日本を支える鍵となるのは間違いありません。全国の親御さん達、あなた方に日本の将来がかかっています、何卒宜しくお願い致しますm(__)m。

さて、今日はこれから当院の総会でして、僕、明日も朝から忙しいんです。もしかすると、明日の拙ブログの更新は厳しいと思いますが、その際は、日曜日にでも書く積もりです。それでは皆様、一足早いですけれど、楽しい週末をお過ごし下さいませm(__)m。
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