TREASURE ISLAND

昨日は急な仏事もあり、帰りが遅くなりまして、寒さ故に寝付きも悪く、すっかり消耗しております…。今週の木曜金曜はかなり冷え込む様でして、大分でも最低気温がマイナス3℃って言うんですから堪りませんね。眠い目をこすりこすりネットを見ていましたら、Yahoo!のニュースで面白い記事を発見、現金なもので途端に眼が覚めました。CNNからのニュースでして、「北欧のバルト海で海底に沈んだ難破船を捜索していたスウェーデンの海底探査会社が、深さ80㍍の海底で巨大な物体を発見した。~中略~直径60㍍の円盤状の本体に、長さ400㍍の尾のようなものが付いた物体の映像をとらえた。さらに、約200㍍ほど離れた場所に、円盤状の物体がもう1つ見つかった。最初はUFOを見つけたと思ったというチームリーダーのピーター・リンドバーグ氏は『20年近くこの仕事をやっているが、こんなものは見た事が無い』と話す。物体の正体を巡って現地では、映画スター・ウォーズに登場する宇宙船説や、地球の中心に通じる入口説まで飛び交った。」との由であります。

雪深き北欧、オーロラが天を覆い、複雑に入り組んだフィヨルド、その深海の画像を、大分の病院のオフィスで見られるなんて、本当に便利かつ良い時代になったなあ、と痛感しますし、早速この画像を確認しましたが、う~ん、何とも言えませんねえ。真っ先に思ったのは、映画「2001年宇宙の旅」のモノリスですか。フォルムは異なりますが、そういう雰囲気が漂っていました。この不可思議な物体を発見した探査チームは、元々沈船の財宝を探す、謂わばトレジャー・ハンターでありまして、本業は暫し休業、暖かくなる今春には再調査を行う由、どういう結果が待っているのか、僕、とても楽しみです。

父は船が大好きなヨット・マン、その影響か僕も幼い頃から、山より海を断然好みます。そのせいか、所謂海賊、日本の倭寇や水軍(僕の知り合いの方に伊予国の海賊の末裔がいます)、北欧はヴァイキング、オランダのゼーゴイゼン、カリブ海のバッカニア(映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」、ジョニー・デップ扮するジャック・スパロウのモデルですね)、北アフリカ沿岸のバルバリア、ペルシャ湾岸の武装アラブ商人、服従するかさもなくば死か、髑髏の旗を高く掲げた、無法者達の記録を貪る様に読んだものです。平成の今になっても、アフリカ大陸はアデン湾やソマリア沿岸、東南アジアの海路の要衝の地であるマラッカ海峡では、ロケット・ランチャーや機関銃で武装した海賊が跳梁跋扈し、客船や商船を度々襲ったりしているんですから、地球に7つの海がある限り、彼等がいなくなる事は無いでしょう。

近年、注目されているのが、水中考古学、という学問です。簡単に要約しますと、沈船を引き揚げ、CGやパソコンに金属探査機に磁気探査機といった様々な技術を駆使して、リアルな歴史を知ろう、というアプローチなんですね。沈船はその時代を映す鏡であり、当時の積荷がそのまま残っている訳ですから、謂わばタイム・カプセルと言えますし、海中ですから塩分のお陰で腐敗が進まず、そのままの形で残る事が多いそうですし、例えば商船であれば、航路そのものは今と変わりませんから、物資の流通経路や国際関係まで推察される、という訳です。

僕、この手のニュースは逐一チェックしていますし、雑誌や書籍も欠かさず読み漁っていますから、記憶の糸を辿りまして、幾つか面白いエピソードをご紹介しましょう。

最古の沈没船はトルコ南岸の地中海で発見されたものだそうで、紀元前のもの、ギリシャ~エジプト間の商船の由、金・銀・銅・錫・琥珀・象牙を大量に積載していたそうです。ポルトガルの首都リスボン河口で引き上げられた沈船からは、ナツメグ・シナモン・クローブといった香辛料や中国製の陶磁器、そして珊瑚の装飾品でした。世界有数の海洋国家、ポルトガルが、インドに中国に東南アジアで広く貿易を営んでいた事が如実に分かりますよね。アメリカ西海岸、アカプルコの辺りではスペインの沈船が多数あり、当時の文献を精査すると、フィリピンのマニラを出港、太平洋を横断して貿易していた由、蜜蝋や絹織物、そして日本の伊万里焼が発見されています。面白いのは、メキシコ国境沿いのテキサス州、パドレアイランド海浜公園で見つかった沈船です。この船からは大した積荷は発見出来なかったのですが、多種類のゴキブリが見つかったとか。ヨーロッパと北米に生息する種が幾つも混在しており、こいつらも何千㌔もの海路を旅していたんですね~。悪名高いオランダ東インド会社の沈船はオーストラリアで発見、この船には要塞建築の資材が積まれていたそうです。この会社は、武装商社の様な物、香辛料取引が主業務ですが、台湾を占領までしちゃってるんですから、副業は略奪ですよね。会社という名が付いてはいても、先に挙げた海賊と左程変わりはありません。そりゃあそんな悪行三昧では、要塞建築のレンガも必要ですよね。さてこの会社、日本の出島にも出入りしていましたから、僕、親友のMさんに案内して貰った長崎で、沈船から引き揚げられたワインやコップ、お皿にフォークや銅貨等を見まして、何だか感慨深かった事を覚えています。イギリスはスペイン船を襲う海賊行為を奨励(何時も書きますが、アングロサクソンってホントにタチが悪いです)し、国が公式に認めたとして許可状まで発行しちゃうんですから、お主も悪よのう…。結局イギリスはスペインから、カリブ海貿易の大根拠地となるジャマイカを奪う事となります。そのカリブ海周辺では、スペインから略奪した財宝を積んだイギリスの沈船が海底に沢山あるとか、将に悪銭身に付かず、ですよね。

1~2年前でしたか、メキシコ湾の重油が大量に流失、大問題になった事を皆さん覚えていますか?実はこの海の底に、大量の沈船が見つかり、その数二千を超えるとか。この沈船発掘が上手く行けば、歴史に新たな一頁が書き加えられるかもしれませんね~。賢明な読者諸兄は既にお気付きでしょうが、沈船発掘の記録を知れば、自然と世界史の流れが理解出来る、という訳でして、こうして楽しみながら歴史を知れば、僕、もっと有意義な高校時代を送れた筈なんですがねえ。まあ、僕が油田を掘り当てて大富豪になりましたら、長崎は男女群島沖に眠る戦艦大和、フィリピンはシブヤン島沖に眠る戦艦武蔵、この姉妹艦を是非ともサルベージしまして、近代的に大改装、優秀なクルーを乗せて、いざ宇宙に向けて飛び立ちたいものです。ってそれは「宇宙戦艦ヤマト」のパクリだよ!!
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