PUPPET SHOW

おはようございます。昨日は久しぶりに熟睡しまして、いや~、気分爽快です!後は栄養をしっかり取る事ですね。今晩は鰻でも腹一杯食べますか!!

報道が政府寄りで随分偏向していたり、独裁的な経営者が独善的な運営をして問題になったり、やらせ報道があったり、職員の醜聞は民放より多かったり、法人税の納税義務が無かったり、受信料制度が怪しかったり、甲子園大会や大相撲の独占中継は本音と建前と裏金が飛び交っていそうな、国営放送局NHKですが、僕、評価している所もあります。BBCを始めとする世界各地の国営放送とのネットワークを生かした、地味ですが良質なドキュメンタリーを放送したり、語学のみならず生涯学習や、趣味、教養、芸術、文化、福祉情報まで網羅した充実したラインアップは、流石国営放送でして、格調高いですよね。粗悪なバラエティを垂れ流す民放とは一線を画す存在ではあります。

さて、このNHK、今まで僕が最も夢中になった番組と言えば、少々お恥ずかしいんですが、実は人形劇なんですよ(^^)。古くは「ひょっこりひょうたん島」「笛吹童子」、「プリンプリン物語」に「新八犬伝」ですか、う~ん、懐かしい!今は「新・三銃士」が夕方放送されてますよね。珍しいところでは、明治時代の女性作家樋口一葉の作「たけくらべ」なども人形劇になっています。

多くの傑作がありますが、僕の心を捉えて離さないのは、「人形劇 三国志」であります!DVD全17巻絶賛発売中、僕、勿論全て持っています!この作品のクオリティの高さは、採算を度外視出来るNHKの真骨頂と言えましょう。主題歌はYMOの細野晴臣、劇中のBGMはNHK交響楽団が生演奏し、声優は起用せずベテラン俳優陣がアフレコし、放送時間は大河ドラマと同様の1話45分、テレビや映画界で活躍した3人の脚本家が、重厚かつ飽きの来ないシナリオを創り上げ、この物語の主役の人形達は、日本を代表する人形作家、川本喜三郎の製作です。まあこの人形の、美しい事素晴らしい事色鮮やかな事。武将は凛々しく雄々しく、美女は楚々とし艶やかで、農夫に兵士に幼児に貴族に官僚と、夫々の人形達が、リアルでビビッドで、溌剌としているんですよね~。

日本を代表する人形師と言えば、先の川本氏に加え、やはり辻村ジュサブロー氏でしょう。辻村氏の作風は、女性の妖艶な様が特徴ですが、もうアートの世界と僕は思います。まあ、お2人ともご自身の美術館をお持ちですもんね(^^)。

この人形劇、海外ではさほど盛んではありません。アメリカではマペット、フランスではギニョール、チェコのマリオネットが目立つぐらいで、質量ともに日本が群を抜いて世界一、と僕は確信しています。

では、何故日本だけで人形劇が盛んなのか?この答えは簡単です。江戸元禄文化の華、世界無形文化遺産でもある、人形浄瑠璃をルーツとした、連綿と続く数百年の伝統があったからではないでしょうか。大阪には国立文楽劇場がありますが、国が人形劇の為の劇場を所有しているのは、世界広しと言えども日本だけです。表情の無い人形達が、太夫(物語の語り手)と三味線の音色と三人の人形遣いと、豪華絢爛たる衣装と照明によって生命を吹き込まれ、愛憎と戦と情の修羅に巻き込まれてゆくその姿は、思わず息を呑む程の迫力で、僕の敬愛する文豪、谷崎潤一郎がこよなく愛した事も納得です。

まだ母が存命の頃ですから、僕が高校生ぐらいでしょうか。京都で数日清遊し、国立文楽劇場のこけら落としで見た、人形浄瑠璃の演目は「義経千本桜」でした。源義経と、その愛した人、静との別れの場面では、母は声も出さず、ただ静かに泣いていた事を昨日の様に覚えています。それが僕と母の最後の旅でした。母と息子が、死を前にしての、或る意味での道行だったのかもしれません。

日本の伝統芸能って、本当に素晴らしいものですよ!皆さんも時間のある際、是非ご覧になって下さい!
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