SUPER-EXPRESS 109

いや~、其れにしても脱帽、最敬礼、スタンディング・オベーションでありましょう。将棋の中学生プロ棋士、藤井4段、前人未到のデビュー以来の29連勝、此れ、不滅の大記録と思います。実は僕、昨夕帰宅してから、ネット中継で彼の将棋を見ていたんですね。一応僕、恥ずかしながら将棋3段でして、或る程度は分かる心算なんです。夕方の時点では、僕の見る処大差でして、藤井4段の飛車は死んでますし、銀も働いておらず、王様の守りは薄く、持ち駒の角も使うのが難しく、守るも攻めるも厳しい感じ、此れからどうするんだろうと思いました。こりゃあとうとう土が付くか、ドキドキしたんですが、実際、並み居る棋士達も、藤井4段不利との見解でしたし、ご本人もそう自覚していた様です。そして、凡人と天才は違うんだなァと感心したんですが、勝負手の連発、アッと謂う間に差が詰まりまして、最後は大差で藤井4段の圧勝でした。僕の予想は見事に大外れでしたが、嬉しい気持ちですし、いやはや何とも、恐れ入りましたm(__)m。お相手の増田4段も未だ19歳でして、昨年度の新人王、相当強く、将来を嘱望される大器なのですけれど、其の難敵に此の大逆転、こりゃあ史上初の中学生のタイトルホルダーが生まれるかもしれません。僕もう、今からワクワクしています。

其の中学生の大快挙に較べ、日本の政界の大人達は、本当に酷過ぎます。先ずは豊田議員ですか、皆様TV等で疾うにご覧になられたと思いますが、年上の男性秘書に暴言の連発、品位の欠片も無い言動でして、僕も聞きましたけれど、大分弁で謂う処の「おじい」「いびしい」、怖い、気持ち悪いと謂う意味ですけれど、怖気を震う思いでした。5年間で100人の秘書が辞めたと謂うのもさもありなん、此れで東大とハーバードを出てキャリア官僚、そして自民党議員、絵に描いた様なエリートコースなのに、此のヒト、何を勉強して来たんですかねえ。付いた綽名がピンクモンスターですって。ただただ呆れるばかりであります。妖怪に酷似した菅官房長官は、記者会見の質問に答える際、「私、あなたにそれ答える必要ない。」と、ワザと片言の日本語で対応した由、テメエ馬鹿野郎この野郎、人様を舐めるのもいい加減にしろ!竹下国会対策委員長は、「証人喚問がどうして必要無いんですか」と問われ、「必要無いという事がその理由だ」ですって。うう~ん、とんち!?って一休さんですよ、其れじゃあ。義家文部副大臣は、文書の再調査に応じなかったのですけれど、其れは、「私が確認していない文書は文書では無い」ってあのねえ、神様かお前は。何だかシュールなコントに近くなっている気がするんですが、でも、ちっとも面白く無いよ!非常にチャイルディッシュ、幼稚過ぎる気もするんですが、大将のアベがあの調子ですもんねえ。だって、オトモダチの加計学園の、獣医学部新設の件を問われた際のニュース、皆様、ご覧になりました!?獣医さんは余っているそうなんですが、「此れからは全国に獣医学部を新設する」と謂い、其の理由を問われたら、「あんまり批判が続くから、頭に来て言ったんだ」由でして、テメエ、頭の悪い小学生かよ!?あのねえ、国家の舵取りを担う総理が、「頭に来て」政策を決められては、国民が困りますぜ。此の阿呆、此の一言だけで政治家失格じゃないでしょうか。上記の議員どもは皆、自民党でありまして、国民の力を結集し、兎に角彼らには下野して貰いましょう。

閑話休題、僕、此の様な横暴に勝つには、文化や芸術の力と思うんです。僕、アメリカと謂う国は大嫌いですけれど、感心する処も多々ありまして、映画に関しては流石なんですよね。だって、反体制で骨太、反骨精神旺盛な監督さん達が、唸る程いらっしゃいますもん。今を時めくマーベル社の作品群、「キャプテンアメリカ」「アベンジャーズ」「XーMEN」等々の一連の映画は皆、根底に、現代アメリカ社会への痛烈な批判があります。そして、マイケル・ムーア監督は、銃社会やブッシュ大統領を辛辣に嘲笑しました。オリバー・ストーン監督は、ケネディ大統領暗殺やニクソン大統領のスキャンダルを真っ向から取り上げました。クリント・イーストウッド監督は、フーバーFBI長官の、人格の暗黒面を怯まず撮影しました。リチャード・フライシャー、アラン・パーカー、クエンティン・タランティーノのお三方は、黒人差別の惨たらしい犯罪を扱い、物議を醸しました。僕、持論なんですが、「優れた戦争映画は優れた反戦映画である」と思うんですね。だって、戦争の悲惨な現実をきちんと捉えれば、自ずから反戦になってしまいますもん。そういう意味では、「地獄の黙示録」のフランシス・フォード・コッポラも、「ディア・ハンター」のマイケル・チミノも、「フルメタルジャケット」のキューブリックも、「プライベートライアン」のスピルバーグも、「戦争のはらわた」のサム・ペキンパーも、「マッシュ」のロバート・アルトマンも、何れ劣らぬ世界的な大監督ですが、皆、反米であり反戦であり、反体制でありましょう。此れだけではありませんで、ウィリアム・フリードキンにアンジェイ・ワイダ、デニス・ホッパーにデビッド・リンチ、ドン・シーゲルにデビッド・クローネンバーグ、ポール・バーホーベンにトムとリドリーのスコット兄弟。ダグ・リーマンにテリー・ギリアム。徒然なるままに列挙しましたけれど、皆さん一筋縄では行かない、反体制の強者ばかりです。まだまだ沢山いらっしゃいますけれど、僕、健全な批判があってこその民主主義と思うんですね。此れ、地球上の殆ど全ての国の共通認識と思います。其れすらも決して許さず、「朕を賛美せよ」と謂うアベ政権、僕、倒すべきと確信しています。

日本の映画界って、どうも反骨精神に溢れた監督が少ないなァと残念至極なんですが、かっては沢山居たんですよ。100歳まで生きた新藤兼人監督、カンヌを2回制した今村昌平監督。天下の黒澤明だって、反原発を前面に出した映画があります。小林正樹監督もそうですし、強烈過ぎるドキュメンタリーですけれど、「ゆきゆきて、神軍」の原一男監督も、決して忘れられません。でね、僕、昔の東映って、本当に凄かったと思うんです。今の東映は、ワン・ピースやドラゴンボールやプリキュアのイメージですが、「相棒」の劇場版に、かっての反体制の薫りが幽かに残っています。

さて、東映の魅力と謂えば、体制側も反体制側も全て取り込み、融通無碍と謂いますか、兎に角何でもあり、「面白い映画を造ろうぜ!」なんですよね。僕、此れぞ映画人と思うのですけれど、「大日本帝国」「二百三高地」と謂った右寄りの作品群がある中、進めていた企画が、「実録日本共産党」って、ネッ、凄い会社でしょ!?東映のヒット作、滅茶苦茶沢山あるのですけれど、もうねえ、アナーキーな物ばかりなんですよね。だって、「不良番長」「日本暗殺秘録」「極悪坊主」「まむしの兄弟」「やくざ刑事」「仁義なき戦い」「網走番外地」「トラック野郎」「最も危険な遊戯」「ビーバップハイスクール」「大奥」「極道の妻たち」…。相当危険なライン・アップと思いませんか!?

其の中でも僕、東映製作の最高傑作の1つが、「新幹線大爆破」だと思うんですね。世界120か国で公開され、大変な高評価の此の大傑作、以前の拙ブログで少しだけ触れたんですが、簡単に粗筋を謂います。犯人達は、「走行速度80㌔を切ると爆発する」と謂う装置を、新幹線に仕掛けたと。国家対犯人グループと謂う図式なんですね。高度経済成長時代が舞台なんですが、どんな時にも不遇な人達って居る訳で、彼らが已む無く犯行を犯すと謂う哀しい設定です。でね、観ている内に、どうしても犯人側に感情移入しちゃうんですよ。達者な演出と唸りましたけれど、脚本も練りに練られ、そして高倉健に千葉真一に宇津井健、丹波哲郎に北大路欣也に多岐川由美と、当時のトップ・スターが大集合、此れは売れますよね。社会批判を織り交ぜながら、登場人物の背景も丁寧に描き、ドキドキハラハラのエンターテイメントとして見事に成立していまして、僕、此れぞ映画と思います。今の東映の作品では、「相棒」の映画版が、其の雰囲気ですねえ。

「優れた映画は、時代を超えた普遍的なテーマがある」、此れも僕の持論なんですが、今の日本って、様々な問題が山積しているじゃありませんか。遅々として進まない原発事故の処理があり、天災対策に少子高齢化に経済格差、赤字国債にTPPに年金…。僕、どうか此れらの問題を踏まえた骨太な邦画を見たいと切に願っていますし、其れがヒットすれば、国民の意識も自然と変わり、此の国もきっと良くなると思うんです。そう思って待っているんですが、何時まで経ってもそんな映画はちっとも来ませんし、もうこうなったら、将来自分で撮ってやろうかしらん!?
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☆ 中世の星の下で ☾

今朝の大分は空気が重いと申しますか、猫が子を 咥へて歩く 豪雨かな、もういつ何時降り出すか分からない様な空模様でして、まァ、梅雨ですから仕方がありませんね。もう暫くすると、ちりちりと肌を焼くかの様な日差しになりますから、そうなりますと夏本番、ビールの美味しい季節ですからね、美しき 声の揃ひて 夏座敷、スタッフの皆さんに声を掛けて、ビア・ホールにでもお誘いしようかしらん。

さて、先週末は僕、朋あり遠方より来る亦楽しからずや、十数年ぶりに、仕事でお世話になった方と再会する事が出来ました。Kさんと謂う方なんですが、僕の亡父がかって、大変なご迷惑をかけてしまったんですよね…。僕、正直、大層心苦しかったのですけれど、其れは杞憂に終わりまして、一安心でした。当時のKさんは未だ若手だったのですけれど、今や立派に独立されてまして眩しい限り、どうやら僕も少しはお役に立てた事もあった由でして、いや、本当に良かった~。何だか僕、肩の荷が下りた気がしましたし、Kさんの益々のご発展を祈念しております。今度は僕の親友のMさんも加え、是非又一緒に呑みましょうね~。其れにしてもKさん、酒豪の記憶があったんですが、ちっとも衰えず、かつ健啖家と申しますか、旺盛な食欲でして大変結構でした。飲む程に酔う程に談論風発意気軒昂、昔話に花が咲き、とっても楽しかったのですが、旅行の話題が印象に残りました。Kさん、料理のお仕事をされていますから、イタリアにも何度も行かれた由、シチリアのカンノーリの話を少しだけ聞けまして、羨ましい限りでした。カンノーリとは、チーズやチョコにお酒等々、様々な物を混ぜ合わせたクリームを、パリパリの生地に挟んで頂くお菓子でして、僕のこよなく愛する映画、「ゴッドファーザー」では再三再四登場します。またねえ、滅茶苦茶旨そうなんだ、此れが。其れにしても、本当に楽しい夕べでした、Kさん、本当にありがとうございました。

旅人と 我が名呼ばれん 初時雨、僕、もう直ぐ50歳、天命を知る年になりましたが、人生って旅の様な物、最近つくづくそう思います。月日は百代の過客にして行かう年も又旅人也、そう感じますけれど、旅行1つとっても、世の東西では、全く違うんですよねえ。僕、偶々なんですが、先々週か、「中世を旅するひとびと」 ちくま学芸文庫 阿部謹也著、を読んだんですね。書かれた阿部先生、「ハーメルンの笛吹き男」と謂う名著が有名ですけれど、中世ヨーロッパ研究に関しては本邦一の学者であります。さて、其の本、僕なりに解釈しますと、中世のヨーロッパって、日本ならば江戸の初めの時代ですが、非常にと申しますかかなり、宗教色が濃厚なんですね。へええと吃驚しましたのが、当時の欧州の十字路や橋って、処刑場であり、奴隷の解放の地であり、裁判所なんですって。十字路は十字架に繋がる、と謂うのは僕の勝手な解釈ですが、当たらずとも遠からじと思います。そしてね、橋や道路の建設とは、浄財によって造られたそうなんですが、此れ、「此の世における善行のシンボル」なんですって。どうも、贖罪や懺悔の意味での架橋だった由、其れで欧州の橋の傍には、小さな十字架があるそうです。ううん、パンはキリストの身体であり、ワインはキリストの血、そう謂うぐらいですもんねえ。此れを食べるのが所謂聖餐、最後の晩餐の儀式になるんですが、いやはや何とも、先の橋や十字路もそうですが、食事に関しても、其処まで宗教色を出されてしまうと、僕、息が詰まるなァ…。あとね、ヨーロッパなんて地中海沿岸を除けば寒冷地ですから、旅の途中で、美味しい物なんて無いんですよね。だって、ロンドンもパリもベルリンもローマも、緯度を見れば北海道より上ですもん。特に中世の頃なんて、瓶詰や壺詰の、酢や塩気の利いた保存食、ザワークラウトにピクルス、ベーコンや乾燥野菜、そして萎びたパンが関の山ですよ。

此れ、翻って本邦ではどうかと考えれば、まァ豊かなもんです。「東海道中膝栗毛」を一読すれば直ぐに分かりますけれど、旅の起点の品川では先ずは深川飯に海苔、此れは浅蜊の炊き込みご飯でして、僕、大好物です。箱根や小田原では鯵の干物。浜松では鰻。以下は順不同で、安倍川餅に柏餅、煎餅に田楽、蕎麦、納豆、とろろ汁、蛤に白魚、酒に泥鰌、蜆に饅頭、瓜に心太と、弥次さん喜多さんは道中、とんでもないグルマンぶりを発揮します。まァ、オイル・サーディンと、獲れたてのピカピカの鰯の刺身の差がありまして、どちらが美味しいかは言わずもがなでありましょう。でね、あまり取り上げられないんですが、此の弥次さん喜多さん、実はバイセクシャルなんですが、殆どゲイ・カップルの設定でして、彼らは道中、先の旨い物を鱈腹食べ、無責任でお調子者で極楽トンボ、悪ふざけに洒落に冗談ばかりで全ての権威を笑い飛ばすと謂った塩梅でして、此れってアナーキーですし、殆どパンク・ロックですもんね。ゲイのロード・ムービーと謂った趣がありまして、「真夜中のカウボーイ」と謂う名画がありますけれど、1970年代に一世を風靡した、アメリカン・ニューシネマを200年前にやっていた感があります。

さて、此の破天荒かつ永遠のベストセラーを書いたのは十返舎一九先生でありまして、本邦初のプロ作家、即ち原稿料のみで生活した人であります。一九先生は元々はお侍の出なんですね。静岡の町奉行の子として生まれ、江戸で勉学に励んでいたのですけれど、二十歳になる前に大阪へと転居、余程遊ぶのが楽しかったんでしょう、其のままお侍を辞めてしまうんです。そして、落語に歌舞伎に浄瑠璃、能に茶道に狂言、川柳に狂歌に香道、勿論料亭での美食あり、そして芸者衆とのお付き合い等々、浪花の地で遊びまくるんです。其れを10年続けた由でした。一九先生、とんだ道楽者なのですけれど、どうも男前で愛嬌があり、気さくな性格だった由、侍の出ですから立ち居振る舞いは凛々しく、大層モテたとか。どうやら女性達の家々を転々、ヒモの様な生活を送っていた様です。さてさて、道楽をし尽くした所為もあるのでしょう、大阪に居られなくなり、30歳にして江戸に舞い戻ります。10年間の道楽三昧でネタには困らなかったでしょうし、文才も画才もあり、ヒットを連発、そして「東海道中膝栗毛」で、本邦初の大ベストセラー作家となるんですね。

でね、中世の江戸期の日本には、先の「東海道中膝栗毛」「南総里見八犬伝」「椿説弓張月」「浮世風呂」「春色梅児誉美」等々、ベストセラーが頻発しているんです。此れ、日本だけの現象でして、より文化が進んでいると考えられていた当時の欧州では、そんな現象が起きていないんですよ。僕、不思議でならなかったんですが、此の間、やっと其の理由が分かりました。答は簡単、当時の欧州は、8割以上の人が文盲、つまり字が読めなかったんですね。中世の欧州は王政ですから、庶民に教育をするとクーデターを起こされるから字を教えなかったんじゃないか、此れは僕の推測です。日本は真逆でありまして、9割以上の人が字を読めました。寺子屋の存在が如何に大きかったかが分かりますよね。

宗教的戒律でがんじがらめ、土地は貧しく、文盲ばかりの中世の欧州。宗教には無頓着で自由、土地は豊かで皆が字を読める江戸期の日本。どちらを選ぶかは一目瞭然ですよね~♪僕、欧州が全世界に植民地を造ったのは、其の理由もあるかと思うんです。だって、宗教には矢鱈と五月蠅く、貧乏な土地に住むのは、字が読めない人ばかりならば、いっその事、新天地を求めようと考えても不思議じゃないですよねえ。さて、今日は拙いながら、僕の中世比較文化論、と謂った塩梅でしたが、如何でしたか!?其れでは皆様、今週も拙ブログをご贔屓の程、何卒宜しくお願い申し上げますm(__)m。

野武士のグルメ

どうも僕、出張から帰って来て、生活のリズムが狂っていまして、朝3時になりますと、すっかり目が覚めちゃうんですよ。何だか、漁師さんかお豆腐屋さんか新聞配達人の様な生活になっちゃいまして、お昼ご飯を食べ終わると強烈な睡魔が襲って来まして、閉口しています。仕方がありませんから、不承不承の態で愛犬の散歩に行くのですけれど、幾ら何でも、もう少し寝たいなァ。まァ、明日から週末ですし、少しでも睡眠時間を取る様にしようっと。

こういう時、身体に喝を入れるのは暖かい飲み物と思うんですが、日本の朝と謂えば、何をおいてもお味噌汁でありましょう。 味噌蔵の 鼠と共に 梅雨迎ふ、と謂う句がありますけれど、僕、出汁は矢張り、いりこか昆布ですかねえ。間違っても顆粒や粉の出汁もどきは使いませんが、つい先日、鯉こくを食べる機会がありまして、いや、美味しかったです。此れ、確か、隠し味に清酒とほんの少しの砂糖を入れる筈でして、山椒が利いて、非常な美味でした。清冽な清水で育てているのでしょう、鯉の臭みが全くありませんで、お酒の〆には最適でありました。此処大分では泥鰌汁やがん汁がお勧めでして、亡母の生まれた宇佐の地の名産なんです。宇佐の泥鰌が、浅草の駒形どぜう、飯田屋、たつみ屋等々、都内の名店で使われていまして、東京に行かずとも大分で安く美味しく頂けます。がん汁とは、川で獲れるモクズガニを、殻ごとすり潰して醤油味で仕上げるものでして、此れまた絶品であります。此のモクズガニ、彼の有名な上海蟹、紹興酒に漬けた所謂酔蟹と同じ種類でして、そりゃ美味しいに決まってます。僕、蟹には目がありませんから、此の酔蟹、香港や博多や都内で何度か頂きましたけれど、生きたまま紹興酒に漬けますからね。内子も蟹味噌も蟹の身も、紹興酒と混然一体となり、旨味が凝縮された感があり、こりゃ堪りません。其の香港で食べた、絶品のスープを思い出しました。恐らく福建料理と思うのですけれど、フォーティーチャンと謂ったかなァ、大きな陶器に入ったスープなんですね。興味深いのは、具材は全て干した物から成るんです。此れも又、旨味が凝縮されている感があり、入ります物は、鮑に牡蠣に貝柱、海老に帆立に烏賊、椎茸にフカヒレに白子、数種類のお肉と、もう出汁が出ちゃって仕方が無い感じなんですよ。此れ、全ての具材が干してますから、其れを戻す為に、造るのに数日掛かる由でした。大変な高級食なのですけれど、亡父が香港には縁が深く、知り合いが居たものですから、格安で食べる事が出来ました。

アメリカで食べましたのが、クラムチャウダーにビシソワーズ、彼の国を代表するスープですけれど、僕、印象に残ったのがガンボです。此れ、アメリカ南部の料理なのですけれど、所謂クレオール--混血と謂う意味です--料理でありまして、多くの国の食文化が合わさって出来た物です。先ず、ガンボに必ず入っているオクラは、黒人奴隷達がアフリカから持ち込んだ物です。インディアンがすこぶる愛したハーブがスパイスとして入り、ピーマンやトマトや玉葱は、中南米を侵略したスペイン人達が持って来ました。其処に地元で獲れた魚介類を入れて煮込むのですけれど、調理法はフランスのブイヤベースでして、ねっ、多国籍料理でしょ。此のスープをご飯にかけて食べるんですが、甘辛くスパイシーな割にサラッとした感じ、此れ、日本人向けと思いますよ。

其のアメリカのお隣、メキシコのティファナで、ライムを絞り込んでコロナ・ビールを飲み、そして頂いたのが、トルティーヤのスープです。トルティーヤとは、とうもろこしの薄焼きパンでして、其れがスープに入っているんですね。此のスープ、到ってシンプルでして、玉葱、トマト、ニンニク、そして少量のお肉が入り、揚げたトルティーヤを入れ、お好みでレモンとタバスコとチーズを入れるんですが、メキシコでは何処に行っても食べられる、定番のメニューです。僕、途中で気付いたのが、ああ、此れがメキシコのお味噌汁なんだな、と謂う事でした。実際、飲んでいてちっとも飽きが来ず、其の辛さや酸味やスパイシーさが、乾いた気候のメキシコに合うんですよねえ。

其の風土に合うと謂えば、インドを外す事は出来ません。僕、1か月間、彼の地を彷徨いましたけれど、まァ、其の尋常では無い暑さ、不衛生さ、水の悪さ、毎日毎日3食全てがカレー、2度と行きたくない国の1つです。だって国道を、神聖な生き物である牛達が、悠々と闊歩している国ですよ~、兎に角閉口しました。其れはさておき、インド南部にはサンバールと謂うスープがありまして、此れ、豆にじゃがいもに人参、其の他季節の野菜がふんだんに入り、ほんの少量のスパイスで味付けした物なんですが、優しい味なんですよ。将にインドのお味噌汁と謂った感がありまして、僕、毎日のカレーの食べ過ぎで、胃がやられたんじゃないかと思ってましたから、将に干天の慈雨、旅の途中から、此のサンバールばかりを食べていましたもんね。

韓国の釜山で食べたソルロンタン、此れは牛骨と卵の優しい味です。台北の屋台で冷ましながら夢中で食べたクーリータン、此れは蛤のスープ。ジャカルタやシンガポールで食べたソトアヤム、此れはチキンとウコンにニンニクが入った、黄色いスープでして、何だか二日酔いに効きそうですが、これもまた優しくほっとする味でした。極寒の小樽で食べた三平汁、此れは身に染みたなァ。常夏の沖縄のお味噌汁って、とってもアナーキーと謂うかワイルドでして、兎に角量が多いんですよ。ラーメンの丼に、並々とお味噌汁が入っています。スパムにお豆腐、野菜に卵に海藻類、具材がこれでもかと入ってまして、もう僕、食べながら汗が止まりませんでした。タイと謂えば、何と謂ってもトムヤムクンが有名ですけれど、僕、トムカーガイの方が好みかも。此れ、ココナッツミルクをふんだんに使ったチキンスープでして、ライムにハーブに茸が入った一品です。ハーブの爽やかさ、ココナッツミルクの甘味、そしてライムの酸味が加わり、う~ん、此の初夏の時期にはぴったりのスープでして、何だか久方振りに食べたくなりました。又ね、僕がかって住んでいました、オーストラリアのメルボルンと謂う処は移民の街でして、ギリシャにイタリアにベトナムにフィリピン、チャイナ・タウンに中近東に東欧等々、夫々庶民的なレストランがありましたから、居ながらにして世界の食を網羅する感があり、どの国にも美味しいスープがありました。でもね、どんなスープが出て来ようと、日本人は最後はやっぱり、ご飯とお味噌汁ですよ。此れに勝る物は無い、僕、そう確信しています。

今宵は旧知の料理関係者と会食の機会がありまして、十数年ぶりの再会なんです。と思ってましたら先日、当院の近くで偶然会って驚きましたけれど、今夜は楽しみですねえ。其の所為もあって、料理の話を思わず書いてしまったのかもしれません。さて、明日から暫くの間、全国的に雨が続く様です。どうか皆様、暖かいスープを召し上がって、体調管理にはどうぞお気を付け下さいませm(__)m。それでは又来週お会いしましょう。ごきげんようさようなら(^.^)/~~~

おたんこなす

旅戻り 雨傘梅雨を 滴らす、僕、昨日のお昼に、博多の出張から無事戻って参りました。何とか仕事をこなしまして、此の辺りで自転車に乗っていたら、思いかけず同級生とぱったり会ったりして驚きましたけれど、身体が疲れ切っており、昨夜は爆睡でありました。カラスカァと啼いて夜が明けて、露のなさけを ただ実にうけて 恋の闇路を とぶ蛍、何ともまァ、艶っぽい都々逸ですけれど、今朝の大分は辺り一面に霧が立ち込めていまして、僕、愛犬と共に散歩に出ていたんですが、其の湿気には閉口しました。此の時期って、食べ物は腐り易いですし、ついつい水分を取り過ぎて体調を崩したりして、読者の皆様、どうぞお身体にはお気を付け下さいね。

おっと、お礼を謂うのを忘れていました。拙ブログの総拍手数が、53万件を超えておりまして、読者諸賢の皆様方には、ただひたすらに、感謝感謝であります。何時も変わらぬご贔屓の程、本当にありがとうございます。53万ってかなりの数字でして、確か東京の江東区、亀戸に深川に門前仲町等々、ざっくばらんな下町気質の人達が住む処ですけれど、其処の人口がちょうど其れ位、ううん、此の駄文を、そんなに多くの方々からご支持頂いているとは、身の引き締まる思いがするんですが、其の割にはちっとも痩せねえなァ、なんて冗談謂ってる場合じゃありません。もう1度、本当にありがとうございます。此れからも一層精進致しますって、此れでは関取が昇進した際の口上みたいですけれど、読者の皆様、より一層のご指導ご鞭撻、叱咤激励の程、何卒宜しくお願い致しますm(__)m。

閑話休題、「諸君、脱帽せよ。天才が現れた。」此れ、名立たる音楽家を前にして、ショパンがシューマンに掛けた言葉です。此のシューマン、ピアノ曲が最も有名でして、僕はバッハやモーツアルトの方が断然好みですけれど、其れはさておき、確かに天才であります。何とシューマン君、栴檀は双葉より芳しでして、裕福な家に生まれた二枚目であり、10歳で作曲を初め、其れも毎日の様に即興演奏、どんどん曲が出来るんですって。13歳で詩や戯曲や小説を書き、15歳で葉巻とシャンパンを覚え、人妻と2人の美少女と付き合い、って、シューマン君、其れはやり過ぎでしょ!私生活は兎も角として、其のシューマンに勝るとも劣らない天才が、日本の将棋界に颯爽と現れましたよね。中学3年生の14歳、藤井聡太4段ですけれど、新聞やTV等で大騒ぎ、前人未到のデビュー以来の28連勝、昨日は号外も出たそうでして、僕、将棋をこよなく愛していますから、此の大快挙で将棋界が注目されるのは嬉しい限りです。しかしねェ、僕、升田大山の両巨頭に始まって、中原谷川羽生森内の永世名人、佐藤藤井屋敷久保のタイトルホルダー達、皆棋譜を見てますけれど、藤井君程将来性に溢れた棋士は居なかった様に思います。一体全体、何処まで強くなるのか、本当に楽しみですし、名人にもなるでしょうが、僕、どうせならコンピュータを打ち負かすぐらいまで行って欲しいなァ。

其の藤井君が脚光を浴びる中、つい先日、もう1人の天才棋士が引退しました。加藤一二三九段、彼も又14歳でプロ棋士になった天才であり、77歳まで現役を続けた息の長さでありまして、名人を含め、数多くのタイトルを取った名棋士です。藤井君にバトンタッチしたかの様な引退でして、何だか感無量です。加藤先生はお年の所為もあったのでしょう、棋士生活の晩年は余り勝てなくなりました。実際、現役最後の対局も負けてしまったのですけれど、相手は23歳の若武者でして、54歳の年齢差ですよ。いやあ、其の情熱には頭が下がる思いがしました。何れは僕も当院を辞める日が必ず来る訳ですけれど、色々な人を見てますと、大体3パターンなんですよね。其の組織の規則に従って淡々と辞める人。ボロボロになっても現役を続ける人。そしてスパッと辞めて次の人生を楽しむ人。僕、自他共に認める、間違い無く最後のタイプでありまして、自分の限界を感じたり、辞めた方が良いと思えば、直ぐに辞表を提出する性格です。でもね、どのタイプも正解なんですよ。出処進退のうち、辞める事だけは自分で決められる訳です。辞め方とは皆さん夫々の考え方ですから、其の人自身の選択でしょ。どういう形にせよ、全員が考え抜き、精一杯頑張った結果と思うな~。各界著名人の引き際を見てますと、其の人の価値観人生観を感じさせ、考えさせられますよね。例えばプロ野球のノムさん、彼なんて、野球がとことん好きなんでしょうね、兎に角現場に関わった人生と思います。現役時代は、捕手と謂う重労働ながら、南海・ロッテ・西武で26年間もプレーしました。こんなキャッチャー、もう決して出ないと思いますねえ。指導者になってからも、南海・ヤクルト・阪神、社会人チームのシダックス、そして楽天の監督でしょ。74歳までグラウンドで指揮を揮っていたんですから、本当に立派な生き方と思います。

またまた閑話休題、僕、今回の出張中、或る小説を夢中に読んでいまして、此れが滅茶苦茶に面白かったんですね。浅草で生まれ育った半村良先生がお書きになった、「小説浅草案内」と謂う一冊でして、ちくま文庫から出たばかりなんです。此の小説、古い物なんですが、大層面白いと謂うのは知ってはいまして、移動中に読破したばかりです。本の惹句には、「昭和末年の浅草を舞台に、なさけ、酒、色恋を実際の風物を織り交ぜながら描いた人情小説の最高傑作」とありまして、確かに其の通り、此れ、皆様にも是非読んで頂きたいなァ。幾つか文章を拾ってみます。

浅草の人たちの気のきかせかたが、私のとまるで同じなのだ。押しつけがましく相手をいたわることをしない。遠慮していることさえ相手に気づかせまいとする。

ふだんはしゃれと冗談で、さらりさらりと身を躱してはいるが、見るべきところはちゃんと見ていて、さりげない気の使い方をする。

気くばりなんてのは、相手にさとらしちゃおしまいですよ。ところがね、ときどき気くばりのしっ放しをすると、損したみたいに思う奴がいるから困るんですよ。

こうした塩梅でして、僕自身も此の考え方に極めて近いと思っていますし、野暮天や田舎者だけはどうにも苦手ですねえ。アッ、此れ、出身地では無く、精神的な田舎者、と謂う意味ですよ。人によって言動を変えたり、極端に視野が狭かったり、妬み嫉み僻みばかりだったり、甘えん坊だったり、僕、こういう人達の事を内心、「粋じゃないねえ、野暮天だなァ」と思っています。さて、話を戻しまして、此の本の作者の半村先生、映画にもなった「戦国自衛隊」で有名な直木賞作家なんですが、こんな人情物までお書きになるとはと感心したんです。そしてね、読んでいて何だか妙に親近感を感じまして、どうにも不思議に思っていたんですよ。でね、本にある半村先生のご経歴を見た処、昭和8年生まれで両国高校を卒業と出ていまして、僕、本当に吃驚しました。合縁奇縁と申しますか、何と、僕の亡父と全く同じ経歴だったんですよ。父も又、昭和8年生まれの両国高校卒ですから、半村先生の顔ぐらいは知っていた可能性が高いです。「友達で物書きになった奴が居るんだよ」と謂う父の言葉の、おぼろげで幽かな記憶もあるんですが…。

でね、僕、ちょっぴり後悔しているんです。もっと早く此の本に出会っていれば、父の気持ちを、もう少し分かってあげられた気がしたんですね。僕も父も親子ですから、関東の下町っ子の感性が根っこにある事は間違いありません。ただ、親子で病院を運営していたのですけれど、父は昔気質の職人肌のお医者さん、僕は事務方であり、経理から総務から様々な折衝等々、実務全般を見ねばなりませんでした。父は理想を追い、僕は現実を見ていたと謂う事でしょう。そうなりますと、自ずから視点観点が異なって来る訳で、もう口も聞かない様な関係になっちゃったんですよ…。結局、父が身体を壊した所為もあり、其の病院は閉め、人手に渡りました。今になって父の気持ちを思うと、彼はドクターでありたかったんでしょうが、加齢により其れが難しくなったんですね。そして、ざっくばらんで開けっぴろげでしたから、良い人も来ましたけれど、余り宜しく無い人も近付いて来ました。僕は其れが分かっており、再三再四注意したんですね。でも、僕も若過ぎ、どうしても謂い方がキツかったんですよね。そうしますと、親子揃って下町気質ですから、「アイツは頭の堅い野郎だ」「何を謂ってやがる、もう少し全体を考えたらどうだい」となってしまい、其の上、仲介役の母親は疾うに亡くしてましたからね、どう頑張っても上手く行かなかったなァ…。今の僕の世間知があり、半村先生の本に出会っていたら、もう少し上手に、父と関係を保てたかもしれませんねえ。だってね、半村先生がこう書かれてますもん。「私は他との衝突を未然に回避するセンスを、『粋』と呼ぶのだと思っている」ううん、親子揃って失格、大喧嘩をした訳で、ちっとも粋ではありませんね。しかしまァ、其れが分かっただけでも、あの世で親父が笑っているかもしれません。今日は一つ、仏壇にお線香をあげて献杯して、親父の大の好物だった、大根の千六本の味噌汁でも作ろうかな…。

eat pray love ♡

しかしまァ、昨日のアベ総理の記者会見、見るに堪えないとは此の事でありまして、責任転嫁と自己弁護に終始しておりまして、「野党の印象操作」と繰り返してました。でもねェ、アナタの方が余程印象操作している様に思いますし、森友学園にせよ加計学園にせよ、何1つまともに答えてませんよね。僕が見る限り、限りなく黒に近いグレー、と謂うより真っ黒と思うなァ。ところで僕、小沢さんの時の馬鹿騒ぎを思い出します。あれこそ「印象操作」でありまして、極悪非道の大悪人の様な扱いでして、結果は完全なる無罪でしょ。しかも、今回の総理の件、「説明責任」がある筈です。だって、国費を百億円単位で浪費、国有地や市有地までオトモダチに差し上げているんですよ。此れ、原資は国民の税金でして、アベ君のお金ではありません。けれど、随分と都合の良いおつむの持ち主ですから、小沢さんには説明を要求しましたけれど、自分は何も謂わなくてもOKなんですね~。空気の読めない舌足らずの大馬鹿者の癖して、何様と思ってるんですかねえ。しかもね、小学校の道徳の教科書に、自分の写真を10枚以上も載せているそうでして、あのねえ、それじゃあスターリンやヒトラーや北朝鮮ですよ。小学生に個人崇拝や宣伝を押し付けるな!!気持ちが悪いとしか謂えません。

僕、オプティミストですが、ペシミストにならざるを得ない気がします。だってね、赤字国債にTPPに食糧自給率、年金に少子高齢化に原発、そして経済格差と、此の国に問題は山積している訳でしょ。其れなのに、オトモダチに国有地をプレゼントするしか能の無い総理が居る訳で、此の国の将来は本当に大丈夫なんでしょうか…。2050年には、日本の人口が1億を切り、3人に1人が高齢者となります。GDPは4分の1になり、自治体は崩壊、公共サービスは縮小、其れなのに無為無策、「移民を入れろ」と寝言を謂ってるだけでありまして、僕、1日でも早く総理を変えなければ、とんでも無い事になると思いますよ。

今朝、日経を読んでましたら、イギリスのフィナンシャル・タイムズの記事を紹介していました。「大いなる不確実性の世界にようこそ」と謂う見出しでして、此処最近の政治の動きを俯瞰した記事でした。アメリカではトランプ大統領が誕生、イギリスではキャメロン首相が退陣しメイ首相の地位も風前の灯、イタリアのレンツィ首相も辞任したんですが、此れ、全てが、マスコミやエスタブリッシュメントの予想とは正反対の結果でした。そしてフランス新大統領のマクロンさん、彼の率いる新党、「アン・マルシェ!」が大躍進しましたよね。かってのフランスは、半世紀近くに渡り、共和党・社会党の2大政党が、国政を支配し続けて来ました。今回のマクロン新党の大勝は、其の歴史ある2大政党が全滅した結果でした。今までの価値観は凄い速さで変わりつつあり、将に「不確実性の時代」の到来な訳です。

其の揺れ動く欧米の間隙を突き、ロシアは相変わらず不穏な動きを見せています。世界の親分を気取るアメリカの地位、此れが随分と地盤沈下しましたからねえ。欧州に、中東に、日本に中国に、プーチン大統領は食指を伸ばし、親米国をロシア側に付けるべく、色々と画策しているとか。アメリカのマティス国防長官が、いみじくもこう謂いました。「ロシアは、あらゆる国際間の同盟を破壊しようとしている」ですって…。プーチン恐るべし、恐ロシア、なんちゃって…。例えば中東ですけれど、カタールの扱いについて揉めているのですが、其の事件の発端となったのが、ロシアのハッカー集団が通信社を乗っ取り、偽のニュースを流したからだってんですから、国際政治とは将に弱肉強食、山賊に海賊、追剥に強盗が百鬼夜行、生き馬の目を抜く世界でありましょう。

でね、何故か日本ではちっとも報道されないんですが、フィリピンのミンダナオ島、かなり大きな島なのですけれど、此の地がISの武装勢力に制圧され、もうかれこれ1か月近く経つんですよね。フィリピン軍の奮闘もあり、随分とISを追い詰めた由ですが、此れからは市街戦の様相を呈していまして、まだまだ油断は禁物な状況です。此れ、報道すべきと思うんだけどなァ…。

そして、とうとう来たのか、と謂う気がしますのが、インドネシア経済の大躍進です。此の国は、元々潜在的な力があると頻りに謂われていました。けれど、日本や中国の投資に支えられているだけ、と謂う皮肉な見方も多かったんですね。ところがとうとう、長年の赤字体質を解消する事に成功した由、外貨準備高から投資額から、過去最高の数字を記録したとか。でね、インドネシアの長所は、先ずは金に石油に天然ガス等、天然資源が非常に豊富であり、南国ですから食糧にも大変恵まれている事でしょうか。そして、多くの島々によって構成される他民族国家であり、人口も多いんですね。其の数2億3千万を超えます。私事ですけれど僕、かって両親とインドネシアの首都ジャカルタに清遊した事があります。30年前の当時、確か人口が650万でした。其れが2017年の今、950万まで急増したとか。2050年には、インドネシアの人口は3億を超す由、我が国は其の時、8000万人だそうで、こりゃあもう、両国のポテンシャルの差は、埋め難い気がしますよね…。エコノミストの間では、経済面でも日本は近い将来、インドネシアに超されるであろう、との事でした。

インドネシアはかって、長い長い間、オランダから植民地にされ、日本の支配下だった事もあります。第二次世界大戦後、オランダ相手に5年間戦い、漸く独立を果たした、歴史の若い国です。其の所為もあるのかなァ、国の指導者には、若く優秀な人を選ぶ傾向があるんですよね。先々代のメガワティさんは、大統領の娘さんですがお父さんが失脚したんですね。其れから大変な苦労をされ、貧困の中シングルマザーながら2つの大学に通い、社会を良くしようと政界に進出、大統領に就任したと謂う方です。先代のユドヨノ大統領は陸軍の出身、アメリカに留学し経営学修士号、即ちMBAを取得された大変なインテリです。国連で活躍後、母国に戻り政治家となり、テロ対策や汚職防止に辣腕を揮いました。そして現大統領のウィドドさんですが、彼は大工の家に生まれ、貧困に苦しむ中苦学の末に大学を卒業し木材会社に勤務、欧州全域の企業を相手に商いを行い、国際的なビジネスマンとして大成功を収めました。そして政界に転出、市長、州知事を経て大統領に就任したんですね。ウィドドさんは、無能な役人達を更迭、麻薬を厳しく取り締まり、様々なインフラ・都市計画を行い、医療に福祉に教育を整備、スラム街を再生させそして、「インドネシアを外国資本の依存から脱却させ、海洋国家として自立する」との目標を高らかに宣言しました。ううん、此の勢い、こりゃホントに日本は敵わないかもしれませんねえ…。ウィドド大統領は55歳と未だ若く、公共事業ばかりする旧態依然とした我が国の政治家とは、大違いです。本当に、現政権には1日も早く退陣して貰わなければ、此の国の未来はありませんぜ。

さて、僕、今日の午後から出張でありまして、拙ブログの更新は些か不規則になりそうです。明日ならば夕方、明後日ならば早朝の更新になるかと思います、ご了承下さいませ。何だか天気は下り坂の様子ですが、今日思い立つ旅衣、気帰洛を何時と定めん、よおし、其れでは此れから準備して行って参ります!
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