cast away

ほこほこと 埃の畑や 炎天下、暑い日が続きますけれど、皆様、週末は如何お過ごしでしたか!?地元の明豊高校が、甲子園のベスト8に残りましたからね、僕、急いで雑事を済ませ、朝の8時から夕方までずうっと、高校野球を観ておりました。其れにしても明豊、残念だったなァ…。初回の大量失点さえ無ければ、勝てた試合だった様に思いました。しかし、2年生で3番を打つ濱田君、何だかかっての三冠王、落合選手を思わせる様なバッティングでして、いやァ驚いたなァ。内角の厳しいボールを、腕を上手く畳んで左翼席まで持って行くんですから、こりゃ来年、プロ入りもあるかもしれません。僕、1か月ぐらい休みを取って、涼しい高原か海沿いの鄙びた街に宿を取り、美味しい物を食べて飲んで、県大会の1回戦から全国大会の決勝まで、全て観たいと謂うのが夢なんですよね。来年は甲子園も100回大会ですし、是非観戦したいですけれど、とても無理だろうなァ。

其れにしても高校野球も随分と様変わりしました。ハーフの選手達もチラチラ目に付きますもんね。ダルビッシュ選手の存在が大きかったお蔭か、毎年の様にハーフの子が甲子園に出ています。大阪桐蔭の、山本ダンテ武蔵選手は、抜群の身体能力ですけれど、お父さんがアメリカ人、お母さんが日本人、広島生まれで大阪に野球留学ってんですから、ハイブリッドな選手ですよねえ。横浜高校の万波中正君は、まだまだ荒削りですけれど目を見張るパワーでした。此の万波君、お父さんはコンゴの方、お母さんが日本人でして、いや、ホントに国際化ですよねえ。さて、日本の野球って、長い長い間、投高打低傾向でしたが、今大会は打高投低ですもんね。皆さん、バットのヘッドがやや投手寄りなのが気になりましたが、どのチームも強打者が目白押しですもんね。昨日観ただけでも、先の明豊の濱田君に杉園君、東海大菅生の小玉君に片山君、天理と広陵の2人の中村君、花咲徳栄の野村君、皆鋭いスイングでした。甲子園には出られませんでしたが、早稲田の清宮君に履正社の安田君、九州学院の村上君もスケールが大きいですもんね。大阪桐蔭の藤原君に根尾君、横浜の増田君も好打者でした。此処まで良い打者が揃ったと謂うのは、近年では記憶にありません。僕、此の変化って、以前と較べ、情報を格段に収集出来る様になったでしょ、其れが大きいと感じます。かっては、「横浜に凄いピッチャーが居る」と聞いたとしても、試合が始まって漸く、其の投手のボールを見た訳でしょ。其れが今では、YOUTUBEで、幾らでも動画が見られますもんねえ。そして、投手は1000球の投げ込みなんて無茶ですが、打者はバッティングマシンで幾らでも打ち込めますでしょ。加えて筋トレの知識も各段に増え、プロテインやサプリもある訳で、其の影響でしょう、筋骨隆々のバッターが多かったですもん。今大会は投手側が押されていましたが、珍しい球種、ツー・シームやナックルを操るピッチャーも居まして、高校野球も進化し続けているんだと、思いを新たにしました。

でね、僕、昨日、高校野球と並行して、録画しておいた、WOWOWの海外ドラマも観ていたんです。「エージェント・オブ・シールド シーズン4」でして、現在の映画界を席巻するマーベル社が製作したTVドラマなんですね。早くもシーズン5も決定した、大人気ドラマなんですが、今の粗筋は、インヒューマンズと謂う特殊能力を持った人達と、普通の人間達の対立が、主軸となって話が動いています。荒唐無稽な話と笑う勿れ、此のドラマ、極めて現代的でリアルなんですよね。人種差別、無差別テロ、格差社会に監視社会、AI、クローン、ロボット、匿名のハッカー集団等々、様々な要素がちりばめられ、決して目が離せない展開なんです。だって、AI搭載の人間そっくりのロボットに、24時間の看護をさせたり、危険な任務をさせたりと、劇中では其処まで行ってますもん。先の高校野球もそうですけれど、ドラマも進化しているんですよね。

実社会に目を向けましても、血液1滴で、13種類の癌を早期発見出来る様になったんでしょ。機械に指を置いただけで血糖値も瞬時に分かるとか。サントリーは、今まで無かった蒼い菊を、遺伝子操作に依り完成させました。精子が無いマウスも、ips細胞に依り子供を造るのが可能な由です。また、近畿大学は、高級魚クエに他の魚を組み合わせ、新たな交雑魚クエタマの養殖に成功したとか。此のクエ、鍋料理に入れると大変美味でして、かなりのお値段なんですが、クエタマならば其の半額以下だそうです。

閑話休題、ジャック・アタリと謂うフランス人の学者がいらっしゃいます。此の先生、フランスのNO1の大学を卒業、経済学博士号を取得後、38歳でミッテラン大統領のブレーンになり長期政権を支え、そして欧州復興開発銀行初代総裁を務め、今回のマクロン大統領誕生の立役者でもあるんです。欧州きっての知性でありまして、僕、彼の本は数冊読んでまして、つい先日出た新刊「2030年 ジャック・アタリの未来予想」も読破したばかりなんですね。僕、思わず考え込んでしまったんですが、彼の説では、2030年には、月に3Dプリンターを運び、月の表土から宇宙基地を造る事が可能なそうでした。勿論、AIやロボットについても触れていまして、何れは超高性能の自動翻訳機が出来る由、そうなると国と謂うシステム其のものが廃止されるのでは、と大胆な予想でありました。でね、神経科学が飛躍的な発展を遂げるそうで、そうなりますと、脳の神経や細胞までもが詳細に分かる由、認知症でも統合失調症でも、其の発生のメカニズムが全て解明するんですって。2030年と謂えば、後13年後でしょ…。当たるも八卦当たらぬも八卦ですし、無論タイム・ラグは生じるでしょうが、こりゃあ、僕らのスタッフの生業である、精神病院の役割も、劇的に変わる事になりそうです。そしてそして、アタリ先生が謂われるには、何れ、脳の神経細胞の活動をモニタリング出来るだろうと。すると、感情や思考や自意識までもが分かると。そうなりますと、其のデータをクローン人間に移植すれば、不老不死も可能だそうで、いやはや何とも、此のテクノロジーの進化には、ただただ絶句であります…。

人類の歴史を振り返れば、石器や火を扱っていた頃って、時間の流れも相当緩やかでして、技術の革新って、千年単位だったと思われます。其れが今では加速度的と申しますか、かってに較べれば、急流であり、激流に近い速さでありまして、僕達は凄い時代に生きていると痛感します。だって、平安時代ならば、恋人に逢いに行くのは牛車でしょ。牛の速さでのろのろと、彼女の家に和歌だけ置いて、帰った事もあったでしょう。其れが今では、彼氏彼女と連絡を取るのに、ラインでもメールでも瞬時ですもんねえ…。フェイスブックでもツイッターでも、動画まで見られ、何処に居るのかも分かるんですから、1000年前に牛の車に乗っていた時代、そして150年前の江戸期、飛脚が走って手紙を届けていた頃に較べると、長足の進歩でありましょう。

こうなりますと、良し悪しは別として、旧態依然とした考え方の人、四角四面で頭が固い人、くよくよと逡巡し保守的で慎重な人、変化を嫌う人、好奇心の少ない人って、此の激変の時代に順応出来なくなります。僕、当院の重職を引き受けて12年が過ぎ、精一杯努力して来た心算ですけれど、此れからはより一層、人材の育成に力を入れなくては。実は僕、院内に私塾を造ろうかと考えているんです。勿論僕も教鞭を執りますけれど、其れに加え、各界の第一線で努力されている、様々な講師の方を呼ぶんです。アカデミックな形ではありませんけれど、観念的な物を排した、実戦的な塾ですね。卒業旅行には、海外の病院の視察を行うと。お金さえあれば、世界一周や南極探検や、いっその事、宇宙旅行にでも行かせたいぐらいです。でもねえ、其れ位の発想の転換をしなくては、不老不死までもが可能になる此の時代に、対応出来ませんぜ。

とまァ、最後は少々大袈裟になりまして恐縮ですけれど、先ずは身をもって範を示す必要がある訳で、僕、今週水曜日から、都内での研修会に行って来ます。何か1つでも吸収出来る様、頑張って来ますね。よし、今日明日とスケジュールがタイトではありますが、先ずは朝イチの打ち合わせから、頑張って来ます!!
スポンサーサイト

♪ ゴッド・オブ・シャミセン ♪

ひぐらしの 鳴く山ざとの 夕ぐれは 風よりほかに とふ人もなし、暑さ寒さも彼岸までと申しますれど、段々と秋が近づきつつある気がします。と謂いますのも、毎朝の愛犬の散歩の際、蝉の声に交じり、コオロギの音が混じって来たんですよね。勿論、日中は真夏の陽射しですけれど、後もう少しの辛抱で涼しくなってきそうです。

でもね、ホント、皆いい加減大人になれよとつくづく思うんですよね~。公私共に、たっぷり経験させて貰いましたが、まァチャイルディッシュと申しますか、己の感情ばかりで、廻りがちっとも見えていない人が如何に多い事か、僕、残念でなりません。こんな片田舎の大分ですらそうなんですから、全世界にこんな人が沢山居るかと思うと疲れ果てる思いです。いえね、今日未明、スペインのバルセロナで、群衆の中にトラックが突っ込んだでしょ。複数の死者や犠牲者が出た由ですが正確な数字は不明、でもね、バルセロナと謂えばガウディ、ガウディと謂えばサグラダ・ファミリア、彼の建築物目当てに世界中から観光客が集まる処でして、そんな場所でテロ行為なんて決して許せませんぜ。最近の欧州では、同様のテロ事件が頻発していまして、ニースで、ベルリンで、ロンドンで、被害がありましたもんね。インドネシアの首都ジャカルタでも、イスラム教徒が大統領宮殿を爆破しようとして捕まったばかりでしょ。北朝鮮はもう錯乱状態に近いですし、其れを裏から支える中国、そして己の勢力拡大を虎視眈々と狙うロシア、我が国の廻りは魑魅魍魎どもが百鬼夜行でありまして、もう君達、仲良くしなさ~い!

しかもね、今まではアメリカが、別に誰もお願いしてないんですが、「世界の警察」として威を振るっていた訳でしょ。でももう、足元が相当揺らいでおりまして、トランプ大統領の自宅前では、辞任要求のデモが起こる始末です。大統領を支えるスタッフ達も五月雨式に辞任が相次いでいます。しかも、大統領の諮問機関には、著名な財界人が委員としてブレーンになっていますけれど、7人が辞めましたもんね。同じく、もう1つ同様の組織があったそうですが、其れは解散ですって…。でね、其のメンバーの顔触れを見ますと、IT、電機、自動車、金融、メディア、半導体、医薬品、スポーツ等々、アメリカを代表する、大手大会社の社長さん達なんですよ。此れ矢張り、トランプが白人至上主義団体を庇うコメントを発表したのが拙かったんでしょう。僕、かって、英語圏の国に行ったり住んだりした際、最も彼らが大事にするのが、フェアか否か、だったんですね。イッツ・ノット・フェア、と謂われたら殆ど喧嘩でありまして、彼らは其れ位、公平性を大事にします。そうなりますと、トランプの様に、白人至上主義者を庇うだなんて、最もアンフェア、彼は元々失言が多かったですが、今回ばかりは大失言でありましょう。トランプ政権は、国民から突き上げられ、エスタブリッシュメントからは見放され、付いて行くのは極右だけではそろそろレーム・ダック、案外持たないかもしれませんよ。しかもね、トランプって、劇場型政治のポピュリズムと申しますか、自ら進んでフリクション、軋轢や摩擦を起こすタイプでしょ。猛省しなさいッ!

でもね、僕、危惧しますのは、我が国においても、妙に好戦的と申しますか、「中国や韓国や北朝鮮がどうした、いっちょやったろうか!」みたいな考えの方って、増えて来た様に思うんですね。男の子が元気があるのは良い事ですし、僕も確かに、上記の3国には憤りを感じる事は多々あります。でもねえ、そんなにプリミティブにエモーショナルに、怒りだけをぶつけても、上手く行く筈がありませんぜ。もっとクールにロジカルに行かないとモテないぞ、って、話を戻しましょうね。実は日本って、経済の面から見れば、戦争なんて出来っこないんですよ。東北大を卒業後、日経新聞社や野村證券を経てコンサル会社を設立、現在は執筆がメインの、加谷珪一先生と謂う方がいらっしゃいます。僕、先生の記事を読んだのですけれど、日本がアメリカを敵に廻して戦った太平洋戦争、其れは幾ら掛かったか、と謂う事を書かれていたんですね。今の金額に換算しますと其の値段、凡そ4400兆円でありまして、今の国家予算の44年分となります。太平洋戦争は4年半ですから、ざっくりとした計算ですが、1年間戦をするには、11年分の国家予算が必要なんですね。とは謂え、無い袖は振れませんからどうしたかと申しますと、とんでもない重税であり、個人資産を供出させたんですね。其の結果、大敗北により日本全土は焼野原、おまけに、株や国債も紙切れ同然となりまして、破産した方も多いんですね。もし今、日本が戦争なぞ始めたら、最初は色々な処に発注が掛かって、瞬間的に景気が良くなるでしょう。でも其れは線香花火の様な物、アッと謂う間に消えて無くなりますよ。生産が何れ需要に追い付かなくなり、破綻と謂う有り様、其れは歴史が証明しています。もう1度整理しますと、日本の国家予算は100兆。其れに加え借金が1000兆円を超えています。其処で戦争を始めると、1年間で1100兆円が必要です。其のお金を捻出するなら、原発の廃炉や年金や少子高齢化対策に使うべき、僕、そう思うなァ。ウン、我ながら論旨が明快、分かり易いでしょ!?即ち、戦争をするなぞ下の下策、愚の骨頂でありましょう。

ざんぎり頭を叩いてみれば 文明開化の音がする、明治の御代の我が国の指導者達は、今とは大きく異なり、もっともっと利口でした。此の国にはまだまだ足りない処があると、謙虚かつ冷静でして、諸外国から、2600人の技術者を雇い入れ、日本の発展の為和洋折衷、互いに協調、協力し合いながら、本邦の礎を築いたんですね。其の外国人の一人に、W・K・バルトンと謂うスコットランド人が居ました。此のバルトン先生、6か国語に堪能であり、エジンバラ大学工学部を卒業、優秀なカメラマンでありスポーツマン、将来を嘱望される人物でした。此の有為な人材に目を付けたのが、文豪永井荷風の父君である久一郎氏でして、数年を掛けて説得、来日となった訳です。さて、来日したバルトン先生、専門は衛生工学、都市の上下水道の設計でありました。彼が手掛けた場所は、函館、横浜、東京、新潟、神戸、名古屋、大阪、京都、福井、青森、仙台、岡山、広島、松山、福岡、門司等々、日本全域の主要28都市に及びます。此の結果、当時諸外国で流行していたコレラやペストは、日本での被害は極めて少なかったんですね。数十万人の日本人の命を救ったのが、此のバルトン先生であります。そしてバルトン先生、文学に縁のある方でして、先に永井荷風のお父さんと友人だったと書きました。バルトン先生の親友が、同じスコットランド人のサー・アーサー・コナン・ドイルです。謂わずと知れたシャーロック・ホームズの産みの親でして、どうやらバルトン先生、ワトソン先生のモデルの1人だとか。バルトン先生の親友が東京帝大の先生でしたが、其の教え子が夏目漱石であります。バルトン先生は、得意の写真を撮り、同じ外国人教師の仲間達と、日本の良さを記した本を、共同出版しているんですね。ご自身も日本人女性と結ばれましたし、我が国とスコットランドの架け橋となった、偉大な人物でありましょう。

2006年、其のバルトン先生の没後150年を記念し、日本とスコットランドの夫々で、記念式典が開かれました。僕、感動して思わず泣いてしまったんですよ。と謂いますのは、首都エジンバラで開かれた其の式典で、「スコットランド・ザ・グレイブ」、同国の国歌が演奏されたんですね。演奏者は、スコットランドのバグパイプの一団、そして日本から来た、津軽三味線のプロの奏者でありました。此の津軽三味線弾きは、世界を代表する演奏者で、ケヴィン・メッツさんと謂いまして、バルトン先生の玄孫にあたるんですね。人種や国に何の偏見も無かった、偉大なお爺様の血が流れているのでしょう。彼はアメリカの音楽大学を出て津軽三味線に惹かれ、ヘビィ・メタルやワールド・ミュージック、映画音楽にアニメソングまでも大胆に取り入れ、日米で4枚のCDをリリース、世界的な評価を得ています。僕、彼の演奏をYOUTUBEで見ましたけれど、其れは其れは、大変見事な物でした♪

やっぱり物事、トランプの様な思い込みや差別はいけませんねえ。バルトン先生と日本人の様に、お互いの長所を認め合わねば。今日の拙ブログは、自戒をこめて、綴ってみましたが如何でしょうか!?さて、暑い日が続きますけれど、皆様水分補給には充分お気を付けて、素敵な週末をお過ごし下さい(^.^)/~~~

Let's get ready to rumble!

実は僕昨日、殆ど眠っておりませんで、其れと謂うのも、愛犬のコロちゃんの様子がおかしく、ずっと看病していたんですね。どうやら蝉の拾い喰いによる食べ過ぎらしく、お腹を壊していまして、散歩に行ったらどうにか落ち着きまして、彼女がスヤスヤと寝息を立てたのが朝まだきの4時過ぎ、一安心なんですが、うう~ん、兎に角眠たい…。身体頑健、運動能力抜群、頭脳明晰な甲斐犬の彼女も、もう16歳ですから、人間ならばお婆ちゃんな訳で、もう何時お迎えが来てもおかしくありません。其れにしても大事に至らず、本当に良かった…。彼女の急変にはしかし、本当に吃驚したのですけれど、僕の人生を振り返れば、まァ驚きの連続ですもんね。此処には書けない様な珍しい経験を沢山して来ました。とは謂っても僕、法に触れる様な事は一切しておりませんが、何が起こるか分からないのが人生ですし、だからこそ面白いんですよね♡そうそう、其れで思い出したんですが、大学生の頃でしたか、実家に帰省した折、玄関に何だか見慣れない、赤いピン・ヒールの靴がありました。アレレ、母は数年前に亡くなったし、僕と父しか居ない筈なのに、おかしいなァと思ったんです。其れは兎も角、居間に入ろうとしますと父が、両手を広げて僕の行く手を遮るんですよ。「たかし、大事なお客さんだ…」、ってねえ、そんな低音を効かせて渋く喋らなくても良いでしょ!?ええ、ええ、分かってますよ、何方かご婦人が泊まってらっしゃる、お邪魔虫の息子は消えますよ、って、自分の実家なのに、あ~吃驚した…。

其れにつけても吃驚するのがアベ総理の人事でありまして、露骨なまでの論功行賞、自分に尻尾を振れば、どんな悪事をしても出世させるんですねえ。アベアキエのお守と申しますか、谷と謂う官僚が、総理夫人の秘書役をしていたんですね。此の谷氏、森友学園から加計学園から、アベアキエのパイプ役として暗躍していた訳です。物証であるFAXも残ってますもんね。そうしましたら、此の谷氏、今月6日付けで、イタリア大使館の1等書記官として大栄転ですって。1等書記官と謂えば、大使館の実務上のトップなんですよ。しかも谷氏はノン・キャリアであり、外務省出身では無く、中小企業省の出でしょ。外交の素人を海外の大使館に栄転させるなぞ、常識では考えられない人事でありまして、此れ、谷氏が、アベアキエの悪行三昧を黙っていた事へのお礼じゃありませんか。因みにこんな人事、外務省始まって以来だそうですよ。テメエ馬鹿野郎この野郎、谷氏じゃなくて田螺って呼ぶぞ!?って、寝てないもんですから、詰まらない駄洒落が出てしまい恐縮ですm(__)m。しかも財務省の佐川なる木っ端役人、大嘘の答弁を連発、森友学園の件でアベを庇ってましたけれど、国税庁長官に就任しました。此れまた大出世でありまして、こんな輩が税金を取り締まるだなんて、将に盗人に追い銭、質の悪いブラック・ジョークですぜ。あ~あやんなっちゃった、あ~ああ驚いた、って、其れではウクレレ漫談の牧伸二師匠、余りに古過ぎる冗談でまたまたごめんなさいm(__)m。

閑話休題、昨日の拙ブログでは、ボクシングの山中選手の世界戦を取り上げました。でね、其のボクシングって、人生に似て、どんな事でも起こりうる訳で、驚きの連続なんですよ。僕、初めてボクシングを観たのは恐らく小学生の頃ですから、ハード・パンチの柴田国明、幻の右のガッツ石松、そして炎の男輪島功一をうっすら覚えています。其れから40年、TVは勿論の事、時には生で、ずうっとボクシングを観続けていまして、観戦歴ももう直ぐ半世紀ですよ、吃驚だなァ…。

さてさて、僕、日本ボクシング界の栄枯盛衰を肌身で知っていますけれど、かっては世界戦21連敗と謂う冬の時代もありました。ところが今は、麒麟児井上君を筆頭に、楽しみなホープやチャンプが目白押し、ボクシング・ファンにとっては本当に良い時代と謂えましょう。又ね、WOWOWやスカパー、衛星放送で、かっての名勝負や海外での試合まで堪能出来ますもんね。では本題に入りますけれど、かってアルゼンチンに、ファン・マルチン・コッジと謂う変則のサウスポーで、ラディゴ、鞭の異名を持つ、中々強いチャンピオンが居ました。日本人が挑戦して呆気無く負けてましたけれど、コッジ選手、5度目の防衛戦で、大ピンチに陥ったんですね。相手の強打をまともに浴びてダウン、必死に立ち上がったもののフラフラなんです。こりゃ時間の問題と思って観てましたら、何だか様子がおかしいんです。其れも其の筈、コッジ選手、膝がガクガクでまともに立てないものですから、トランクスの処をレフェリーが持ってまして、其れで支えてあげていたんですね。また、コッジ選手がピンチになると、3分経っていないのにゴングが鳴っちゃいますし、僕、こんな露骨な贔屓は初めて見ました。結局、コッジ選手の大逆転勝利に終わるんですが、レフェリーは確か、永久追放された筈です。

そして、此れは僕、WOWOWで生で観ていたんですが、ホリフィールドVSボウのヘビー級タイトルマッチの最中、7Rでしたか、屋外のリングに、パラグライダーが降りて来たんですよ。此れ、愉快犯の仕業でして、犯人は警備員からボコボコにされてましたけれど、試合は20分間の中断、ファイター達には気の毒な事になりましたけれど、結局は集中力に勝るホリフィールドの勝利となりました。其のホリフィールド、僕の贔屓だったんですが、試合中にタイソンに耳を噛まれちゃって、気の毒ではあります。同じくヘビー級のタイトルマッチ、ルイスVSマッコール戦では、感極まったんですかねえ!?マッコール選手、試合中にいきなり号泣しちゃいまして、対するルイス選手も困惑するばかり、レフェリーがストップを掛けました。そして此れは欧州でのライト・ヘビー級のノン・タイトル戦ですけれど、劣勢の選手のファンだったんですかねえ!?試合中に女性が乱入、ハイヒールで敵の選手に襲い掛かると謂う事件もありましたっけ。後、韓国でしたか、試合の判定を不服として座り込み、此れ確か、照明が消されても抗議してましたもんね。其れはやり過ぎ!

ボクシングの試合では、どんな組み合わせでも可能なんです。マイケル・モーラーVSジョージ・フォアマンの世界ヘビー級タイトルマッチは、19歳の年齢差がありまして、これ、下手すれば親子対決ですよ。因みに此の試合、45歳のフォアマンが、右のショート・ストレートのワン・パンチで奇跡のKO勝利、僕、亡父と共にWOWOWで生観戦してまして、親子揃って大声が出ましたもんね。モーリス・ブロッカーVSサイモン・ブラウンのウェルター級の世界統一戦、此の試合は観ている方も辛かったです。此の両雄、共にワシントンで生まれ育った幼馴染、そして同じ学校で同じクラスの親友同士、しかも家もお隣と謂う、肝胆相照らす竹馬の友でした。でも、果たしてどちらが強いのか、ファイターとしての本能が勝つんですかねえ…。紆余曲折の末、雌雄を決するべく、統一戦のビッグ・マッチに挑みました。一進一退の好試合でしたが、結果はブラウン選手の10RKO勝利でした。勝ったブラウン選手、すぐさまブロッカー選手の元に駆け寄り、強く抱き締めてまして、其の両目からは涙が溢れていました。僕、何とも謂えない気持ちになり、こちらも貰い泣きであります。本邦では、江口兄弟による日本王座決定戦がありまして、僕、深夜放送で観ましたけれど、結果は兄の勝利、でも此れは、やるべき試合では無かった様に思いました。そうそう、カツラのボクサーが居て、パンチを喰らってズレてしまい、あれは大爆笑でした。

でもね、ボクシングの凄味を感じたのは、日本ならば高橋ナオトVSマーク堀越、外国ならばデラホーヤVSクオーティでしょうか。高橋選手の此の試合は僕、ビデオで見たんですが、両者のダウンは合わせて5回と謂う大激戦でした。逆転に次ぐ逆転、闘争本能のぶつかり合いの末、最後は高橋選手の勝利でしたが、共に3Rの時点から全く記憶が無いとか。そしてデラホーヤ選手の試合も、両雄譲らずダウンの応酬の大激戦、そしてドラマは最終ラウンドでした。チャンスと見たデラホーヤ選手は怒涛のラッシュ、耐え忍ぶクオーティ選手、そして残り1分となるんですが、両者共に体力の限界だったのでしょう。もうね、2人とも全く手が上がらないんですよ。まるでお見合いをしているかの様な体勢が続き、其のままゴング、拍手と大歓声でありました。人間が極限まで頑張るとこうなるのかと、僕、ただただ見守るばかりでした。

実は今日の拙ブログ、本当は別の堅いお話を書く心算だったんです。でも、本能の赴くままに綴るとアラ不思議、ボクシングの事になってしまいまして、書いている本人が一番驚いてしまいました。今日も又、僕の趣味の話に終始して誠にすみませんでしたm(__)m。よし、書き終えたら安心した所為か、睡魔が襲って来まして、とりあえずエスプレッソを淹れて、此れから仕事を頑張ります。

ゴッド・レフト

いや~、其れにしても山中選手、本当に残念でした。昨夜行われたWBCバンタム級世界タイトルマッチですけれど、チャンピオンの山中選手、4RKO負けとなりました。僕、彼が世界を獲った試合から約6年、ずうっと見続けて来ましたから、悔しくて仕方ありません。でも、盛者必衰の理をあらわすの言葉通りでして、永遠に勝ち続けるチャンピオンって、滅多に居ませんからね。無敗のまま引退した世界チャンピオンって、ロッキー・マルシアーノ、リカルド・ロペス、ジョー・カルザゲ、フロイド・メイウェザー・ジュニアぐらいしか僕、思い出せませんもん。あの偉大なるアリも、タイソンも、チャベスも、レナードも、マーベラス・マービン・ハグラーでさえ、最後は無残な敗北を喫し、グローブを壁に吊るし、リングから去りました。ホント、ボクサーの強さや輝きって、陽炎や不知火の様に儚い物でして、だからこそ美しいのですけれど、しかし悔しいなァ。一言で表せば、昨夜は山中選手の夜では無かったんでしょうが、試合が始まってから、調子は決して悪くなかったんですよ。長年の課題とされていた、右ジャブもシャープにヒットしていましたし、得意の左が当たる局面もありました。でも、挑戦者のネリ選手の、やや変則的な角度から来るビッグ・パンチを避け切れませんでしたね…。ネリ選手はメキシコ生まれのラテン系、彼の様な中南米のファイターって、此処が決め処となったら、途端にプレデター、貪欲な捕食者と化して、猛烈かつ執拗なラッシュをかけて来ますから、百戦錬磨の山中選手も、其れをまともに喰らってしまっては万事休すでありました。只、不幸中の幸いと申しますか、山中選手、ダウンはしていませんし、致命的なダメージは無かった様子ですから、其れは一安心でした。彼の今後はどうなるか分かりませんけれど、日本ボクシング史に残る偉大なチャンプである事は間違いありません。とりあえずはゆっくり休んで欲しいなァ。もし再起するのであれば、階級を上げるのも1つの手段ですし、思い切って環境を変えて、海外のリングで戦うのも悪くないかも。

でもね、山中選手の様に、12回も世界タイトルを防衛するって、本当に大変な事です。けれど、偉大なチャンプにも、何時しか油断や慣れが生まれ、老いや衰えが生じ、昨夜の様になるんですよね…。でも僕、今回は慢心は無かったのか、或いは相手の研究が足りなかったのではと、其処はちょっと引っ掛かりました。山中選手、戦前から「1Rで終わるかも」「必ずKO」等々、強気な発言を連発していまして、僕、其れは不安の裏返しではと心配していたら、嫌な予感が当たったと謂う訳なんです。其処で思い出すのが、フロイド・メイウェザー・ジュニアでありまして、彼は49戦全勝、世界チャンピオンのまま引退したボクサーなんですね。僕、彼のディフェンシブ過ぎるファイト・スタイルは大嫌いでしたが、唯一感心したのは、其の研究熱心な処なんですよ。「重要なのは相手の試合映像を見るだけじゃない。相手を本当に知る事だ。どんな食い物が好きか、酒は好きか、どんな女が居るのか、誰とつるんでいるのか、そうした事まで全てを知り尽くすんだ」と謂う言葉を残しているんです。うう~ん、パーフェクト・レコードの裏には、敵を知り己を知れば百戦危からず、古の孫子の兵法を体現していたんですねえ。山中選手のセコンドの面々、試合後は何だか揉めていた様ですけれど、試合前、其処まで徹底した情報収集はあったのかなあ…。

此のお盆の時期になりますと、TV各局は、こぞって太平洋戦争の特番を行います。此の戦争、日本は最初の半年は勝ちっ放し、残りの4年間は大惨敗が続くんですね。敗因は、あらゆる資源不足、暗号を解読された事、彼我の技術力の大差、油断に自己中心的な考え方等々、様々な要因がありました。中でも大きかったのが、情報軽視なんですよね。ミッドウェイの大敗北に始まって、ガダルカナル、インパール、フィリピン、サイパン、全てそうでしょ。其の結果、300万人を超す死者が出た訳で、日本陸軍の情報軽視って、もう体質であり悪癖でした。でも此れ、戦後の陸上自衛隊になっても同様でして、今回の南スーダンのPKOについても、メンタリティが全く同じなんですよね。現場の自衛隊員からは、「実際に戦闘が起きている。ただちに活動停止、部隊を撤収すべき。」と謂う報告はあったんですが、上層部は其れを黙殺、握り潰したでしょ。結局、撤退する事になったのですけれど、「戦闘が起きている。」との現場の連絡に対し、幹部達は、「今更、そんな事を報告出来るか。」と謂ったそうです。実は此れ、太平洋戦争末期の連戦連敗の頃、日本陸軍幹部の口癖だったそうです。「今更、そんな事を報告出来るか。」、あのねえ、報告しろ、此の大馬鹿野郎!其れで万単位の犠牲者が出るんだよ!そうそう、今回の南スーダンも、「戦闘では無く衝突が起きている。」と、大間抜けな寝言をほざいていたでしょ。かっての日本陸軍も、「戦争に負けたのでは無い。退却では無く転進である。」と誤魔化してました。でもね、所謂官僚や高学歴の人達、僕、個人的に知ってますが、全員、論点を巧妙にすり替えて来ますからねえ。読者の皆さんもどうかお気を付け下さい。

こんな頼りなく、いい加減な自衛隊に国防を任せて良いのか、一抹どころか大いに不安が残るんですが、と申しますのも、現在、従来の戦争と謂う形は、激減しているでしょう。先ず、ISもアルカイダもタリバンも、今までの概念である、国と謂う形態では無いですよね。もっと流動的な組織体でありましょう。未だに隠然たる力を持つイタリアン・マフィアにしたって、非合法ながら年間3兆を超す収益を上げている由、此の規模って、みずほ銀行やマツダ、キャノンやブリジストンと同じレベルですよ。其の他、ロシアン・マフィアにメキシコの麻薬カルテル、中国や台湾の黒社会と呼ばれるギャングがおり、中南米やアフリカにも同様のグループが居ます。そして、今風だなァと思いますのは、ブラック・ブロックと呼ばれるアナーキスト集団、ブラック・デスと謂う国際誘拐組織、此れらは欧州をメインに活動していますが、フェイスブック等のソーシャルネットワークで繋がっている訳です。ウィキリークスやアノニマスは、ネット上で繋がるハッカー集団でしょ。宣戦布告をし、飛行機や鉄砲や大砲で敵国に侵入、もうこんな形での戦争は起こらないかもしれませんよ。ロシアのプーチン大統領も、株価に為替操作にネットでの攪乱、デマやフェイクニュースを流し、最後には軍事力をちらつかせると謂う、所謂ハイブリッド・ウォーを得意としているじゃありませんか。

閑話休題、先のお盆休みの最中、僕、「CIAの秘密戦争 変貌する巨大情報機関」 マーク・マセッティ著 小谷賢監訳 池田美紀訳 ハヤカワノンフィクション文庫、を読了しました。此れ、要約しますと、上記の様々な非合法集団を取り締まるべく、アメリカは今まではとは異なったアプローチを既に始めている、と謂う訳なんですね。即ち、CIAの工作員達は、様々な国々から容疑者を拉致して来ると。秘密の取り調べ室で拷問、情報を聞き出し、無人のドローンで犯罪者を爆撃するんですって…。そうなりますと、アメリカ軍は、戦争と謂う己の職域を荒らされたと激昂、自前のスパイ組織を造り上げ、容疑者を拉致し秘密の取り調べ室で拷問、以下は同文であります…。例えばパキスタン、此の国には多くのテロリストが潜伏しているそうなんですが、CIAは既に400回を超えるドローン爆撃を行い、数千人が死亡しているとか。誤爆も多い由、民間人の死者は千人を超えているそうでした。日本の新聞には全く出ておらず、俄かには信じ難い話でして、眉唾なのですけれど、著者はニューヨーク・タイムズのトップ記者であり、ピューリッツアー賞を初めとして多くの賞を受賞している、超一流のジャーナリストですから、本作品の記述は、恐らく間違い無いのでしょう。そうそう、全米でベストセラーであり、主要メディアで絶賛の嵐だそうですよ。

しかしまァ、アメリカも、世界中を監視するシステムを造り上げ、怪しげな人は勝手に拉致し拷問、そしてドローンで爆撃って…。完全なる非合法であり、決して許されない暴力行為です。でもね、僕、そんな薄汚いやり方は大嫌いですけれど、是非は兎も角、其の情報収集能力は凄いですよねえ。此の国の防衛を考える時、今までの自衛隊の装備で良いのか、僕、最早時代遅れになっている気がしてなりません。だって今尚、戦車や軍艦の数を揃える事を必死になっている訳で、其れも大事ではありますけれど、パソコンのセキュリティとか、監視衛星とかの方にも予算を割くべきじゃないかなァ。どうも、旧日本陸軍の時代から、情報軽視の悪癖がありますから、僕、心配でなりません。

さてさて、僕、来週は水曜日早朝から、またまた都内の出張でして、しかも今度は割と長いんですよ。其れに加えて今日はお盆明けと謂う事もあり、此の後は業務がびっしり詰まっています。よおし、では気合を入れ直し、顔を洗って目を覚まし、とりあえずは朝イチの打ち合わせに行って来ます!

ジョジョリオン

未だお盆休みの方も多いかと思いますが、皆様、如何お過ごしでしょうか!?行楽地での海難事故も多発していまして、皆様どうかお気を付け下さい。さて、僕、墓参と初盆廻りを済ませて気が抜けたのか、はたまた高知と東京の出張の疲れが出た所為か、昨日は体調を崩してしまい、終日布団の中でありました。やっぱり寝るのが一番でありまして、今日は中々快調、漸く拙ブログを更新する気になった次第です。でもねえ、今月は上記の出張で3000㌔の移動だった訳で、特に高知は頭が割れそうな猛暑でしたし、エアコンの効いた部屋との温度差は10℃以上ありましたから、そりゃあ身体もおかしくなりますよ…。読者の皆様方も、体調管理には充分お気を付け下さいませ<(_ _)>。

さてさて僕、忙しない日々でしたが、其れでも忙中閑あり、映画に行って来ました。「スパイダーマン ホームカミング」、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイアモンドは砕けない 第一章」の両作品であります。共によく知られたお話ですし、両作品とも漫画を実写化した物、共通項が多いんですね。先ずは「スパイダーマン」ですけれど、本作はマーベル社が続々と公開する映画シリーズの、何と16作目の作品であります。此のシリーズ、異なる主人公達が沢山登場するんですが、全てがリンクしておりまして、映画界初の試みであり、大博打なんですが、世界規模のメガ・ヒットとなりました。マーベル社の皆さんも、此処までの大成功を収めるとは、夢にも思わなかったんじゃないかしら。スパイダーマンと謂えば蜘蛛男のスーパー・ヒーロー、ニューヨークの摩天楼を蜘蛛の糸で飛び回ると謂うシークエンスがお馴染みですよね。本作も、其の独特の爽快感溢れる映像は健在でした。そして、高校生達の青春群像の趣もあり、甘酸っぱく切なく、そこら辺の描写は誠にお見事、こりゃあ男子学生の感性にぴったんこじゃないかなァ。そして、マーベル社の巧みさは、現代社会の風潮を上手に取り込んでいる処でしょう。スパイダーマン役は恐らく、オランダかスコットランド系の若者です。彼が通う高校の校長先生は日系人。ヒロインはポーランド人と黒人のハーフの娘、とてもキュートでした。もう1人、クールで目立つ娘が居ましたけれど、彼女はオランダと黒人のハーフ。担任の先生は多分フランス系のリベラルな雰囲気、主人公の叔母さんはイタリア系、スパイダーマンの親友はハワイアンですもんね。所謂ヴィラン、悪役を演じるのはベテランのマイケル・キートン、彼はアイリッシュであります。此れ、人種の坩堝と申しますか、多国籍社会のアメリカそのものと思いません!?でね、上手いなァと唸りましたのが、悪役は、実直な建設業者なのですけれど、政府や大会社の都合によって職を奪われ、家族を養う為に悪事に手を染めると謂う設定でして、此れ、新自由主義への批判でありましょう。古き良き名画へのオマージュあり、長年のファンなら思わずニヤリとするシークエンスあり、ドキドキハラハラする場面あり、カメオ出演の意外な俳優さんがいて、次回作への伏線あり、手堅くまとめた印象でありました。

そして、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイアモンドは砕けない 第一章」ですけれど、中々の入りでした。此れ、「波紋」や「スタンド」と謂う特殊能力を持つ人達の物語でありまして、全世界を舞台とし、原作はもう第8部まで来たのかな、もう30年以上連載している人気漫画であります。長年人気のある作品だけに、実写化には賛否両論だった由、酷評と絶賛が入り乱れていまして、僕、観る前は不安だったんですよ。でも其れは杞憂に終わりまして、決して悪くなかったですよ~。東北の架空の街、杜王町が舞台なんですが、何と欧州ロケでして、僕はイタリアかと感じたんですが、スペインでのロケーション、此れが違和感が無いんですよね。役者さんも皆さん頑張ってまして、男優も女優も中々の存在感であり、僕、特に、億泰と謂う人物を演じる俳優が印象に残りました。親友のMさんに聞いたら、千葉真一の息子さんだそうで、ははァ成程と合点が行きました。本作は東宝とワーナーが組んだ初の作品であり、所謂バジェット、予算もふんだんに使えたんじゃないかなァ。音楽・美術・脚本・撮影のスタッフは、手堅いベテランを揃えていますから、安定感がありました。そして、漫画の独特の世界観が表現出来ていた様に思いましたし、時折CGが安っぽい処も確かにありましたし、原作を知らない人には分かりづらいでしょうが、メガフォンを取った三池監督、頑張ったと思いました。

両作品は、漫画を原作として実写化、同じスーパー・ヒーロー物、恐らく続編を頭に入れて造ったと謂う共通項があります。共に大いに楽しめます。でもねえ、アメリカと日本の彼我の差も強く感じたんです。其れは、映画の演出力であり、同時代への意識かなァ。だってね、「スパイダーマン」も「ジョジョ」も、大嘘の話じゃありませんか。蜘蛛の糸を超高層ビルにくっつけて飛び廻ったり、スタンドと謂う超能力で敵をぶっ飛ばしたりなんて、出来る筈も無い架空のお話でしょ。ならば、お客さんを如何に心地良く騙すかが鍵になるんですが、其の為には、細部のリアリティは必要不可欠と思えてなりません。其処に拘ってこそ、荒唐無稽な話がリアルになるんですよね。例えばスパイダーマンがどうして其の能力を使える様になったかは、さり気なくですがきちんと、説明がありますもん。又、スパイダーマンは貧乏な高校生なのですけれど、彼の部屋や服装、食べる物まで質素ですもんね。冴えない高校生が豪奢なパーティに呼ばれるシークエンスがあるんですが、同居している叔母さんにネクタイの締め方を教わったりして、ネッ、普遍性があるでしょ。ところが「ジョジョ」って、どうして「スタンド」と謂う能力が使えるのか、まるで分かんないんですよ。此処さえきちんと撮ってくれたらなァ…。又、「スパイダーマン」は、新自由主義への懐疑や、現代アメリカ社会を描こうと謂う事を強く意識しているんですね。子供向けの題材でありながら、大人の鑑賞にも充分耐えうる所以なんです。「ジョジョ」には其れが無いんだよなァ…。でもね、決して邦画への批判では無いんです。寧ろ、三池監督以下、全スタッフの皆さんはとっても頑張っておられたと思いますし、僕、敬意を表したいですもん。

諸外国では、映画は文化と謂うのはコモン・センス、誰でも知っている常識です。ですから、国を挙げての補助や援助があるんですね。フランスでもドイツでもアメリカでも、其れは当たり前なんです。映画人が芸術に専念出来る様、そりゃあ驚く程ですよ。どの国にもきちんとした芸術学校があり、確かフランスでは、駆け出しの役者さんは10年間、生活の面倒を見てくれる筈です。我が国の映画文化なんて、貧しい物でして、其れでも先進国かと悲しくなりますもん。

僕、贔屓の1人に、塚本普也監督が居ます。ベネチア国際映画祭で審査員を務め、「鉄男」でローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞、「六月の蛇」「野火」「バレット・バレエ」が代表作、広く海外で認められている、現代の邦画を代表する監督さんです。暴力、性、人の身体に拘った作風でして、其れでもちゃんとギャグもある、本当にセンスのある映画人であります。でね、僕、彼の映画制作のドキュメンタリーを見た事があるんですよ。そうしましたら塚本監督、自らお握りと豚汁を用意してまして、其れがスタッフ達の食事なんですって。僕、世界的な監督がこんな事をしているのか、そんなにお金が無く、映画への理解が無いのかと、哀しいばかりでした。此れ、ハリウッドですと、役者さんはそれぞれ、専用のトレーラーハウス、超豪華なキャンピングカーが控え室です。2階建ての大型バスをご想像下さい。其処には、バスルームにメイク室、ベッドルームにオーディオ、リビングにキッチンにトイレまで完備しています。此れが日本ですと、精々六畳一間の控え室です…。食事も、先のお握りと豚汁なぞあり得ません。どんな山奥でもきちんとケータリング・サービスがありまして、専属シェフがおり、日本食に中華、インドにメキシコ、フレンチにイタリアン、ベジタリアン・メニューまで何でもござれです。映画って、当たれば大きい訳で、例えばマーベル社の「アベンジャーズ」、制作費が200億円ですが、興行収入は2000億円を超えています。DVDの売り上げやグッズは無論別でして、僕、アベノミクスより断然儲かる気がしますよ。しかしまァ、此の国の人達の、芸術への理解の無さは哀しいばかりです…。

今日の拙ブログ、僕のこよなく愛する映画の話に終始しまして、大変恐縮ですm(__)m。よおし、今日でお盆休みも終わりですし、此れからDVDを観ようっと♡